こんにちは、ログ(@exloyrog)です。
先週の日曜、『平ジェネFOREVER』のプレミア発表会がありましたね! 何とかバイトの休憩時に観ることができた私は、役者の掛け合いや20人のライダー達のわちゃわちゃ感にほっこりするのでした。主題歌も浅倉大介さんのリミックスに決定! 色の違う20の主題歌を1曲にまとめるプロの力、畏るべし。キバの「バクバクビティンハァ」に合わせて響鬼の後期OPが流れる力技には笑いましたけどね。年末から年明けまではこの曲をヘビロテしてる未来が見えます。
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— 平成仮面ライダー20作品記念公式 (@HKR20_official) 2018年12月9日
期待されてた映画の続報は特になし。残念ですし、今年の映画の方針がますます不透明になりました。でも少なくとも、「オリキャスが出るか出ないか」はもうこれ以上考える必要はないと腹を括ることができました。そればっか考えてたら、映画の評価が引っ張られてしまう。出るか出ないか関係なく、どんな面白い映画をみせてくれるのか。その一点に期待を寄せながら、あと2週間待ちましょう。
さてさて、今日は12月12日。あと3週間ほどで今年も終わっちゃいますね。ということは、いよいよアレがやってきます。というか来ています。今回の記事は、アレについての話。ハリケンジャーのラスボスのことではありませんよ。特オタなら必ず一度は触れてしまうであろう、アレです。
さて、ここで読者の皆さんに問題です!!!
(デデン)
〇以下の漢字を読みなさい。
解禁前につき無断転載禁止
はい!早かったそこのあなた!!
......え?文字が小さすぎて読めない? それは失礼しました。拡大してもう一度。
解禁前につき無断転載禁止
はい!隣のアナタ!
え?薄くて読めない?もっと濃くしろ?
......要望が多いですね。仕方ねえ。特大特濃を用意してやんよ!!!!
解禁前につき無断転載禁止
はい!後ろのアナタ!!
え??やっぱり読めない???というか目に入ってこない?認識できない??????
出直してこい!!!!(怒)
......荒れてしまいましたが、改めてもう一度言います。
今年もアレの時期がやって参りました。
そう、「解禁前につき無断転載禁止」と書かれているのにも関わらず、SNS上にばらまかれる新ヒーローの画像が出回るアレ。すなわちネタバレです。
こちらのアカウントとは関係ないのですが、個人的にInstagramをやっていまして。リア友用でもあり、特撮関係の俳優さん、女優さんをフォローして観賞する用のアカウントを持っています。
基本はストーリーと投稿の欄しか見ないのですが、たまに他の面白いアカウントはないかな~と何となくオススメ欄を眺める時があるんですよ。
そしたら先日、見てしまいました。新戦隊のネタバレを......!!!
いやね、一瞬ですよ。タップもしてないし、小さい小さい四角を一瞬見ただけですよ。それでもね、一瞬目に映った新ヒーローの姿と名前ってね。忘れることができないんですよ悔しい事に......!!!
SNSで滅茶苦茶気をつけていても踏んでしまったネタバレ画像。本当は解禁日に公式発表で知りたかったのに、「解禁前につき無断転載禁止」という小学生でも読めるような漢字を読めず、載せてしまったどこかの誰かさんのせいで起こった不幸。本日のエントリは、そんな不幸から湧き上がってきた怒りの愚痴を、何とか冷静に「モノ申したい事」として文章にまとめた記事です。特撮オタクの皆様、どうかお付き合いください。
ネタバレ画像のテロリズム
まずは先日、「まじかよ......」と引いた出来事を紹介します。
11月末日、『ジオウ』鎧武編が終わって余韻に浸る視聴者の前に、颯爽と通りすがりの彼が現れるという事件がありました。私も例に漏れず、我を忘れて興奮していましたね。予告まで隠し通してくださった『ジオウ』スタッフの皆様と、特オタの失礼なリプライにも関わらず情報解禁まで抑えてくれた井上正大さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
そんな圧倒的感謝を込めながら、拝読した井上さんのブログ。ありがとう、ありがとう......と泣きながら読んでいる中で、信じられない内容が一部書かれていたのに目を疑いました。一部引用します。
まぁ、本当みんなからずっと、「出演してください!」とか「ジオウ破壊してください!」とか色々コメントありがとう。僕だってみんなにサプライズと思ってたから、ここまで言わないの苦労したよ。。。とくに、なんかネタバレ画像とか出回ってて、反応に困るんだよ、良い子のみんな!笑少し突っ込むと、僕は「もんやつかさ」じゃないし、新しく課金してグレードアップしてるベルトも、ピンクじゃなくて「マゼンタ」ね。あと、「人の言うことを聞かない、変な奴だ」って紹介されてるみたいだけどうーん、その紹介の仕方。笑まぁ、それはあまり間違ってないから、良いけどね。笑
まあ俳優さんに対する「ジオウ出演してください」系リプライにも思うことはあるのですが、その話は置いといて。気になったのは、「井上さんがネタバレ画像が出回っていることを知っている」点なんですよね。
そりゃSNSなんだから俳優さんも見るわ~とは思うんですけど、これほんと、めちゃめちゃ失礼な話じゃないですか。俳優さんが頑張って公式解禁まで隠してくれてるというのに、(おそらく)発売前のてれびくん辺りの画像がSNS上に出回り、それがご本人の目に触れる。いや、ほんと悲しくない......?
まあどんな経緯で井上さんがネタバレ画像を見ていたのかはわかりません。『ジオウ』や『ディケイド』でエゴサしてたら出てきたのかもしれないし、たまたまオススメ欄に回ってきたのかもしれないし。でももっと最悪な可能性として、井上さん本人に「出るんですね!!」と画像付きでリプライを送った奴もいたりして......。これらは推測に過ぎないのですが、とにかく言いたいことは一つ。SNSでのネタバレ画像貼り、もはやテロですよね?
視聴者同士でのネタバレテロはもうあるあるになっちゃってて、ブロックやらミュートで自衛しましょうって話になっていますが、まさか俳優さんもネタバレテロの被害を受けているとは思わなくて、仰天でした。同じ特撮オタクとして悲しい。井上さんは「反応に困るんだよ、良い子のみんな!笑」と寛大ですが、もうそんなのは「良い子」じゃないですよ。
公式解禁ってのは、スタッフさんや役者さんら全ての作り手がタイミングを決め、綿密に計画を練って行われるもの。視聴者を最高のタイミングで喜ばせるために、練りに練って準備されているものだと思うんですよね。それを「次のライダーは〇〇か.....」とか、「〇〇出演決定!」とか先走って勝手に乗せちゃうせいで、計画に傷がつき、役者さんにまで伝わってしまうほどのテロになる。「解禁前につき~」を読めない方々、それをちゃんと理解してますか......?
公式解禁の話題性の崩壊
公式解禁の前に安易に載せた結果、解禁時の話題性が損なわれてしまう。そんな事件が近年起こりました。2017年6月26日に起きた「仮面ライダーWの続編」事件です。
事の発端は誰かのツイートに貼られたてれびくんのネタバレ記事。どんなツイートだったのかは不明ですが、とりあえず発売前の雑誌が撮影され、瞬く間に広がりトレンド入り。詳細は不明なのにも関わらず、元ツイの知らない第三者らによって拡散されていきました。
そして私が確認できた限りでは、刃野さん役のなだぎ武さんや、アマゾンズの千翼役・前嶋さんもツイートしておられました。ここで更に拡散。お2人に罪はないですが、真偽不明の情報でも俳優さんに届くレベルで一瞬で広まるんだなと、SNSの恐ろしさに戦慄した記憶があります。
しかし、更なる地獄はここからでした。
本来はいつ発表する計画だったのか。今となってはわかりませんが、とりあえず発表されたのは2日後の28日。SNSで「映像作品」だとほぼ断定され広まったのですが、それは違うということに。
そして28日、「仮面ライダーWの続編」という言葉がトレンド入りすることはありませんでした。代わりに「映像作品」がトレンド入り。散見されたのは、「なんだ映像作品じゃないのかよ」「期待して損した」「桐山くんと菅田くんで作ってよ」などといった、無責任で無慈悲な言葉の数々。関係者の皆さんが作ろうとした話題性が、無下にされた瞬間でした。
二人で一人の“彼ら”の新しい物語。その名も『風都探偵』 週刊ビッグコミックスピリッツで8月連載スタート! | 東映[広報]
その後、7月3日、「風都探偵」というタイトルと漫画という媒体が発表され、「風都探偵」は無事トレンド入り。スピリッツ本誌でたびたび話題になる漫画となりました。
「結果的に盛り上がったからいいじゃん」
そんな声もあるかもしれません。しかし、公式からの第一報に、本来期待されるべき盛り上がりがなくなってしまったことは事実です。せっかく「W続編」という大ニュースが発表されたのに、素直に喜べないなんて悲しくないですか?
「映像じゃないのかよ。期待して損した」
勝手に期待して勝手に落ち込んだ人たちに、怒りさえ覚えます。
SNSは「開かれた場所」である
ネタバレ画像の無断転載は、あらゆる人に伝わるものだということと、公式発表の盛り上がりを大いに阻害する行為なのだということ。少ない例ではありますが、お伝えしてきました。
しかしそれでもなお「自衛すればよいだけの話」と言うのかもしれません。特定のアカウントをブロックすればよい、キーワード検索に引っかからないようにすればよい、トレンドを世界や他国の設定にすればよい......。ネタバレテロが起こった際に、色んな対策法が挙げられてきました。
自衛すれば、ネタバレに触れることなく作品を楽しむことができる。
本当にそう上手くいくものでしょうか?
今回私が新戦隊のバレ画像に引っかかってしまったのは、注意不足だったのかもしれません。画像が引っかからないように設定をいじれば事足りたことだったのかもしれません。自衛すれば何とかなった。
でも、Twitterで「仮面ライダージオウ」と検索して今週話の感想を見ようとしただけなのにネタバレを踏んでしまったり、何なら検索ワードに入れただけなのに、候補に新ライダーの名前があがってきたり。また、YouTubeで東映公式の映像を見ようとしたら関連動画にネタバレ画像を貼った動画が流れてきたり。「自衛すればよい」。そう言われて自衛をしても、キリがないんですよ。SNSをやっていれば、どこからでも唐突に襲ってくる可能性があるんです。
(そしてそう言うと最終的に「お前はSNSに向いてない」といわれる始末。地獄か)
ネタバレ画像を見て予想をする楽しみ方もあると主張されるネタバレ賛成派の皆さん。自衛だどうだと言いますが、皆さんはSNSが「開けた場所」であるということを、ちゃんと理解しているのでしょうか? 「自衛すればいいだけの話」というなら、こちらからすれば「鍵をかければいいだけの話」と言いたい。フォローしてなくても、TLにいなくても、チャンネル登録してなくても、SNSが「開けた場所」である限り、第三者の目に触れる可能性は必ず存在するのです。
まとめ〜特撮好きに気をつけてほしい事〜
以上、色々と怒りを込めて書いてしまいましたが、勘違いしてほしくないことが1つ。私は「ネタバレ行為をする人/見る人/拡散する人を罪に問いたいわけではない」という点です。
正直申し上げますと、私も小学校高学年から中学校くらいにかけて、ネタバレ掲示板などを見ていました。年末や夏頃は新ヒーローのバレがちらほら見かけられることを知っていたので、検索して探ったりしていました。だから当時の私は、そういった人と同じ穴の狢だったわけです。
そんな時代があったからこそ、公式情報が発表される前に新ヒーローの姿を一目見たいという気持ちはわかります。しかし、当時の情報源は掲示板。現在はSNSでの情報が主流です。掲示板が比較的「閉じた場所」であるのに対し、SNSは誰の目にも触れられる(触れたいと思っていなくても、自然に入ってくる)「開けた場所」と、大きく性質が違います。掲示板で見ることを正当化するつもりはありませんが、とにかく掲示板とSNSを一緒くたにしないでほしい。
だから、もし「ネタバレ画像を見て楽しみたい」のであれば、少なくとも「閉じた場所」で行ってほしい。頼むから、「開けた場所」で行うことを止めてほしいのです。そうすれば、公式に直に迷惑がかかるような事態は減りますし、純粋にニチアサを楽しみたい特撮ファンが、自衛に必死になることもなくなります。
そして、情報を拡散する人も、その情報が公式発表のものなのかソースをしっかりと確認してほしいです。拡散してから情報を見るとなると、もう遅い。TLの誰かは見てしまっている可能性が高いです。回ってきた情報が、雑に撮られた雑誌やカタログからのものではないかどうか、しっかりと確認する。このワンクッションがあるかどうかで、1人でも多くの不幸を未然に防ぐことができます。
『ジオウ』を見ていると、公式のサプライズ発表が上手いな~と毎週感心しています。予告で突然レジェンドが登場したり、新フォームを初めて見たりする感覚はとても気持ち良いものです。そんな公式発表の気持ち良さが阻害されるような行為が少しでも減りますように。切に願います。
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