配属先が東京に決まり、来月頭から都市圏に住むことになりました。いわゆる上京。JOKYO。うん、いい響きだ。
「上京」、という言葉も死語になりつつあるように感じる昨今。実際私の地元も距離はあるとはいえ、新幹線を使えば3時間もかからず東京に向かうことができるようになりましたし、もはや日帰りで行けちゃう距離感です。「上京」の、デッカくなるまで戻ってこないぜ～！なニュアンスは薄くなってきたように思います。帰ろうと思えば（お金さえあれば）すぐに帰ることができる。何て素晴らしい時代。
そんな近年ですけど、やっぱりずっと地方に住んできた者にとって、「都会へ移り住む」ってのは本当大きいことなんですよね。確かに昨年とか月に2回は東京に遊びに行ってたけど、「住む」となると全然違います。良い意味でも悪い意味でも大きく違うと思うのです。
地元の人、親や友達を問わず「東京へ住みたい」と言うと、「東京なんて住むとこじゃない」「碌なとこじゃない」と返されます。特に母親への説得は少々骨が折れました。東京に旅行するだけでも「財布気をつけんと。盗まれるよ」とか、「今時男でも攫われるんやから。気をつけ」とか、「東京なんて危ないんやから」とか、何度も忠告の言葉を掛けられました。いや、世紀末じゃあるまいしって思うんですけど、過度に心配されるんですよね。いっつもお金は紙袋で小分けにさせようとしてきます。そういうとこ田舎感。
吉幾三が東京さ行ぐだ～って言ってから30年以上経つというのに、田舎住まいの人達の東京のイメージはほんと悪いというか。親心で心配してくれてるのはわかるんですけども、何もそんなにdisらなくてもって気持ちに毎度陥ります。ギャグ日の「東京は怖いぞ」くらいにハチャメチャなこと言われたら逆に諦めるかもしれないけど、まあどっちにしても荒唐無稽。
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田舎って書きましたが、言うほど田舎では無く、生活に困らないし遊び場もある「準都会」なのが我が地元なんですけど、その中途半端さがとても嫌でした。駅付近はあんなに「都会！！！」って感じに豪勢に盛り上げてくる癖に（特に新幹線が出来て以降）、ちょっと離れただけで何もすることが無くなる体たらく。そもそも地方バスの交通の便がクソ悪いし、運賃は高いし、時間通りに来ないし、そのくせ運転手の態度が悪いし......（ボロクソ）。
いやでも本当にバスは酷いんですよね。まず運賃がやたら高い。阪急電車とかこの値段ならもっと遠くまで行けるよ！？と毎度他県の交通機関と比較してしまう。何よりICカードがオリジナルなのがふざけんなって感じです。何故Suicaを導入しないのか。何故わざわざ新しくカードを作り直さなばならないのか。せっかく観光客が増えてきたのに、その点は結構大問題だと思ってます。JRの駅でさえも自動改札とSuicaを導入したのだいぶ最近ですしね。これで便利さに気付いてくれ。
それはともかくとして、「東京に住みたい」というとそこそこ反対されました。「住んだってどうせ碌なとこじゃない」。親だけじゃなく、こっちに戻ってきた人も「こっちの方がいいよ～」などと援護してきやがります。まあ、わからなくもありません。確かに準都会の地元は住みやすさという点では悪くはない。交通面も、車さえあればいくらでも解決できます。
でもさ。違うんだよ。そういう言葉は「住んでみてから」言いたいんだよ。実体験してから、「碌なとこじゃない」などなんだの感想を抱けばいいんだよ。住まずして東京を語りたくないんだよ。東京へ住むことへの憧れを、他人からの否定で塗りつぶされたくないんだよ。
先程も書いたように、親の言葉には心配が含まれていることもわかっています。事件が起こるたびに「ほら、東京行くと殺されるよ？ 危ないから行かんとき？」「強盗遭うかもしれんから本当に気いつけねや」って親から声をかけられます。過剰とはいえ親心、心配してくれるのはありがたいことです。でも、だからといって、「東京に行けば死ぬ」みたいに安易に直結させてほしくないなと毎度心の中で毒づいてしまうのです。
ネガティブなことを書きましたけど、 とにかく親元離れて東京に出たら、1人暮らしに四苦八苦しつつ、地方でできなかったことを色々やりたいな～なんて考えてます。と言いつつ、真っ先に浮かんだのは「イベントに行きまくりたい」という、結局学生時代と何ら変わらないやつ（笑）
でも東京住まいなら、移動で時間は奪われないし、（頑張れば）仕事帰りにライブへ参加できるんだと思うと本当に楽だなと。「今回のツアーでは来てくれるかな？」とそわそわする必要も無いですしね。
あとね、あんまり全国に出てこないバンドのライブを見れるのもポイントですね。長年やっているか、人気のあるバンドやアーティストさんじゃないと中々全国ツアーってできないじゃないですか。言い方は悪いけど、あまり売れているとは言えないけど実力派のバンドさんのライブとか、見に行きたいのがいっぱいあります。下北沢Garageに通うのが僕の夢なんだ。
GARAGE – ライブハウス / 東京都世田谷区北沢3-31-15 B1 TEL：03-54547-7277
それとやはり！特撮とハロプロ関連のイベント参戦を充実させたい。うちの地元に来ることなんて滅多に無いどころか1年に1度あるか無いかレベルなんですよ。学生になってからは夜行バスを使って何とか行けていましたが、時間もお金もかかりまくりで。交通費と時間が大いに節約できて大勝利！という長年の夢が叶うのは本当に嬉しい。
直近(?)だと、ジオウのファイナルステージには是非参加したいですね。エグゼイド、ビルドの2年連続で大千秋楽を見ることが出来ているので、これは行かねばなるまい。ハロプロの方はまた秋ツアーが始まったら各グループのライブを観に行きたいな〜って思ってます。
あとはまあ、ジャズも結構聴くのでジャズバーというかジャズクラブなんかにも沢山立ち寄ってみたいなと。ブルーノートはいっつも豪華だから絶対行きたいし、高田馬場で有名なJazzSpot Introではセッションをずうっと聴いていたい(やるのは怖い(笑))。もちろん時間やお金と相談ではあるけれども。
てか今週末カミロのトリオ来るんですね。行きたかった...。
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そんな感じで基本やりたい事は「沢山ライブ・イベントに行く」ことが中心。それ以外には色んな料理店を回って通になりたいとか、とにかく23区内を散策しまくりたいとか、夢だらけです。全部遊び関連ですが、そりゃまあ人生遊んでなんぼですから。プライベートが充実してこそ仕事が捗るのだ。地方で実家暮らしをしていては叶いづらかった夢の数々を叶えられるってだけで、未知の職場へ行くのも全く苦じゃありません。
ここで、東京に住んだらやりたい事がもう一つ。
「東京」を聴きたい。
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日々あなたを思い描く
ただそれだけで息をしている
馬鹿げてる 馬鹿げているけど
あなたを見つけた この街の名は
東京
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故郷と思うには
あまりにも退屈かい
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口紅を引いてみたら
君の事がわかるだろうか
東京タワーの代わりに見て欲しい
赤い気持ちが ひとつ
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そんなに甘くは無いよって
早く誰か教えてよ
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さようなら 東京の月
届かなかった君と夢よ
輝く街の光
眩しくて 目を細め
僕は行く
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新宿は豪雨
誰か此処へ来て
青く燃えていく東京の日
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君が素敵だった事
ちょっと思い出してみようかな
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何かを手放して
そして手に入れる
そんな繰り返しかな？
上京し、慣れない土地に住む。不安もいっぱいあります。正直、上手くいくことばかりでは無いと思います。右も左も分からず、ぞっとするほど続く日々を生きるだけで精一杯だと思います。心が擦り減ってしまうかもしれません。「東京なんて碌なとこじゃない」と言うようになるかもしれません。
それでも、地に足つけて。
憧れの東京を生きていきたい。
喜びも悲しみも、苦しみも楽しみも。
全て噛み締めながら。
まあ、こんなことをダラダラと書いている時点で田舎根性が染みついてしまっているのかもしれませんがね。都会生活、頑張ります。
