零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

『週刊 絆-ネクサス-』第2号「異生獣 -スペースビースト-」

第2話のタイトルは「異生獣 -スペースビースト-」。まんま敵怪獣の名前を示しているのですが、「漢字-カタカナ用語-」とネクサス風に書くとなんだか格好良く収まりが良いから不思議だな~と改めて思う今日この頃。

 

うん、コナンくんの映画のタイトルみたいで良いですよねこの形式。「陰謀-ストラテジー-」、「追跡者-チェイサー-」、「難破船-ロスト・シップ-」とかさ。ありそうじゃん。「悪夢-ナイトメア-」はネクサスの方にも今後出てくるし、コナンくんとネクサスは親和性が高いという発見。

 

.....なんて何気なく調べていたら、「再会-リユニオン-」は第28話の副題にあったという衝撃の事実が......! イベント名だったからてっきり使われていないと思って第0号の副題にしたのに!!どうしてくれるのよ!!!

 

 

こんな感じで、『ネクサス』の記憶がイイ感じにすっぽ抜けている筆者が「リアルタイム視聴を追体験する」ことをコンセプトにお送りする『週刊 絆-ネクサス-』。

 

第2話は「おっ意外とヒーロー物してんじゃん?」と油断していたら、頭に銃撃を喰らいました。孤門さながら「やめろぉぉ!!」と部屋で叫んだぜ。近所迷惑。

 

 

 

 

 

TLTという組織

今回何気に面白いなぁって思ったのが、TLT(ティルト)という組織の大枠が掴めたところ。以前の視聴時にはあまり気に掛けていませんでしたけど、松永管理官の台詞から色々語られていましたね。

 

宇宙から飛来した謎の生物・スペースビーストを秘密裏に抹殺することが、特務防衛機関TLTの役目。そう語る管理官の口からは、ダムの裏に日本支部の基地(が潜んでいること、その周囲には警備システムが張り巡らされていること、515名もの人間がこの基地で働いていることなどが、次々と明かされました。

 

OP冒頭のシーンのせいでかなり目に焼き付いている、海の底に潜む基地・フォートレスフリーダム。改めて見ると神秘的で荘厳で、心惹かれるものがあります。ちょうど最近視聴していた『ガイア』が「空の基地」だったので、えらく対照的なのも良い。この中で515名もの人間が働いてる、というのは個人的な感覚では結構多い人数に思いますね。どうやって人を集めてきたんだろう。全員が全員、孤門くんみたいな引き抜きとも思えないし。

 

その中で、実際にスペースビーストを狩る現場の部隊として存在するのが、対ビースト要撃チームのナイトレイダー。ここに元レスキュー隊員の孤門くんが配属されることになったのです。それにしても、最も重要な部隊の人数がたった5名というのはなかなか......。孤門くんに特殊な能力が無いのであれば、尚更もっと隊員を増やすべきではないかな。なんて、設定が見えれば見えるほど突っ込んでしまいたくなるやつ(笑)  とにかく、この特殊な組織に孤門くんは突如入隊することになったわけです。

 

 

なお、TLTの組織図や基地の中身について、当時の『ネクサス』の公式サイトに詳しく載っているのを発見しました。もちろん先の展開については読まないようにしますが、こうやってビジュアルや文字で設定を見られるのは貴重。特にウルトラは用語が難しいから...。

 

hicbc.com:ウルトラマンネクサス〜TLT〜

 

 

ライダーや戦隊の昔のサイトはまとめて消えたのに、ウルトラは遡れば2004年のものまで残ってるなんて貴重ですね。叶うことなら『龍騎』のサイトでシャキンシャキーンッってもう一度鳴らしたり、永遠に更新されないOREジャーナルのページをニヤニヤ眺め直したい。ノスタルジー

 

 

TLTを固めるのは松永管理官と、ナイトレイダーの指揮を行うイラストレーター。どこか怪しげな彼ら2人が、物語の根幹にどう関わっていくのかという点は、2度目の視聴だからこそ見逃せないところです。

 

 

 

訓練と実戦

ナイトレイダーに配属されるや否や、激しい訓練を3週間ぶっ続けで受けることになる孤門くん。全体的にビジュアルが泥臭くて、昭和ライダーの特訓を見ている感じが楽しい(笑) 

 

ただ、射撃訓練の担当教官が平木隊員ってのは正直羨ましいですよ。絶対副隊長に教わるよりもモチベーション高いじゃないですか。全国の男子諸君、『ネクサス』で一番の女性といえば平木隊員で間違いないよな。異論は認めん。

 

しかしその様子を見る副隊長はどこか不満げなようで。後の基地内での会話でも、とことん孤門くんを「足手まといなヤツ」と見なし、認めようとしない姿勢を見せます。ちょっと大人げないような気もしますが、スペースビーストと戦う実戦は文字通り命賭けだし、中途半端な気持ちでは立ち向かえない。だからその切り落としていく姿勢は仕方ないのかも。

 

冒頭のモノローグにあったように、「全く知らなかった現実」にどんどん突っ込んでいく孤門くん、どうか死なないで...と願うばかりです。

 

 

 

さて、訓練を乗り越えて配属された矢先、早速の実戦へ。「訓練じゃないですよね!?」とか聞いちゃったり、着替えにもたもたしたりと初々しい孤門くん、明らかにこの後の戦いでピンチになるやんけ~~!!と心配でたまりません。何なら搭乗する時のギュイ~~ンッって上っていくリフトで「あ~~!!」とか叫ぶもんかと思いました。そこは仮にもレスキュー隊員だから大丈夫だった。

 

この話ではやらかすことなく終わるのですが、孤門くんが実戦で見た現実は、化物の非道な人質と、それに対する上司の「切り捨て」。実際被害を最小に抑えるためにはやむをえない場合だってあるかもしれません。しかし、それにしたってあまりにも即刻で下される判断に、隊長さえも一瞬逡巡してしまうという。

 

正しいかどうかもわからないままに、下される判断。それほどまでに、この化物との戦闘は一刻を争うものなのだという状況。孤門くんがいきなりぶち当たった現実は、あまりにも残酷でした。

 

 

 

異生獣 -スペースビースト-

 

 

 

ヒーローらしい展開、と思いきや

ナイトレイダー、巻き込まれた市民ともども、絶体絶命のピンチとなったその時。ビルの屋上に立つ謎の男が、天に向かって何かを掲げると、光の巨人が夜の闇に飛来するのでした。相対する巨大な化物と巨人、それを下から見上げるナイトレイダーの面々。このワンシーンだけで、「やっとこさウルトラマンしてる!!!」という気持ちになれます(笑) なかなかに長いタメだった。

 

勇ましいサウンドに乗せて、鮮やかに市民を救出し、敵に力強く立ち向かっていかんとするネクサス。や~にしてもこのBGM良いですね。ネクサスといえば、次回予告の曲とか、テ~~レ~レ~レ~レレレ~っていうヒロイックなサウンドとかが印象に強いので、この曲は後者に近いけどあんまり聴いたことがない、なかなかに熱いやつ。いよいよネクサスの果敢な戦いぶりが見られる!と心躍ったその時......

 

 

バァン!!!

 

ダァン(ダァン(ダァン......

 

 

「やめろぉ!!!!」

 

          To be continued

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.....ん?

 

 

終わった???????

 

 

 

 

これ、初見の人衝撃凄くないですか?やっとネクサスのバトルシーンが来る!と姿勢を正したら、次の瞬間「To be continued」ですからね。しかもよりによって副隊長の射撃によって。

 

この時点では副隊長にヘイトを集めてしまうのは当然というか、どうも彼女、感情的にやってるだけ感が出ちゃってるんですよ。孤門への当たりの強さも、逡巡を見せない命令の遂行も、ネクサスへの射撃も、「気に食わないからやった」って言われても納得してしまうほどに、行動が理性的じゃないです。

 

そんな彼女の謎攻撃で次回に続いたもんだからたまったもんじゃない。当時の視聴者はどんなもんだったかわかりませんが、第2話は途中まで満足感があっただけに、最後に「そこで終わるんかい!!!」って思ってしまいました。

 

 

ちょっと怒り気味に終わってしまいましたが(笑)、『ネクサス』はまだまだ始まったばかりですから。第5話辺りからの展開に、週追いでどう感じるか。少なくとも脱落だけはしないように気を引き締めて、毎週火曜の視聴を続けたいと思います。ではまた次週。

 

 

 

 

 

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