零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

仮面ライダージオウ EP39「2007:デンライナー・クラッシュ!」/EP40「2017:グランド・クライマックス!」感想

 

仮面ライダージオウ』感想、今回は『電王』編。本編は残り2話。ヤバい、ヤバい......。

 

もともと『ジオウ』感想を書きたくて始めたブログなのに、いつの間にやら色んな道に寄り道して、メインストリートを見失ってました。や、寄り道は全然アリなことなんですけどね。ブログは義務じゃないし。ただ、最初にやると決めた事くらいはやり遂げろ、という話。

 

という事で、お盆休みの『ヒーローズ・ログ』は『ジオウ』スペシャル。何とか鞭打って、EP48の放映までには追い付きます!色々と近道するけどごめんね!!

 

 

 

 

 

 

 

『電王』の「起爆剤」じゃない面

 

『電王』は「起爆剤」である、と白倉Pは語っていますが、今回の39、40話については、起爆剤としての『電王』ではなくストーリー面が導入された印象があります。過去と現在を繋ぐしんみりとしたホームドラマに、良太郎の代わりにソウゴ達が介入する。『電王』の一編として語られても違和感のないストーリーです。

 


最期まで姉を想い続けた彼氏と、彼女の死は彼のせいだとする弟。義理の兄弟となるかもしれなかった2人には、彼が姉を病院から連れ出した事件をキッカケに、大きな溝ができてしまいました。

 


その心の溝を利用し、弟をアナザー電王へと仕立て上げたオーラ。アナザー電王、どうしてもアタル君の印象が強いので、そのまま使うんかい!と少し不満ですが...。とにかく、異形の姿となった弟くんは、姉の彼氏への復讐劇と、デンライナーのハイジャック作戦を始めるのでした。

 

 

 

そこからは電王らしくイマジンのわちゃわちゃ劇が繰り広げられたり、侑斗が乱入したり、モールイマジンが現れたり...と大騒ぎ。イマジンの伝統芸・憑依も健在です。ゲイツやウォズ、まさかの叔父さんへの憑依には笑いました。そうそう、この自由奔放さが『電王』だよ。

 

ちなみに憑依というと、『ディケイド』の夏みかんが1番衝撃的で、未だにインパクトが強いです。森カンナさんが何を着せても妖艶すぎるし、アレに(CV:遊佐浩二)(CV:てらそままさき)(CV:鈴村健一)とか...。地べたに寝そべるU夏海に撃ち抜かれた男子は多いはず。僕も例に違わず...!!!

 

第14話「超・電王ビギニング」
 

 

 

そういった『電王』の、何をやっても自由奔放な様はビシビシ感じた一方で、「ホームドラマ」面が打ち出された分、大人しく感じてしまったのも事実。「起爆剤」の機能は冬映画で果たしたから良いのかな、という。

 

というのも、電王勢はもっとグランドジオウ変身への大きな鍵となると思っていたんです。オーマジオウとの戦いに大きく介入したりとか、過去に何かを探しに行くとかそういう。

 

しかし実際は、電王ウォッチを渡すだけの役目。これなら、別に電王が最後(厳密にはドライブが最後だけど)じゃなくても良かったんじゃないかなと。侑斗も侑斗で、魔王に立ちはだかる壁になると思いきや、そんなに真剣にぶつかってこなかったし。個人的には、グランドジオウへ『電王』が強く導く!というストーリーラインが欲しかったです。

 

 

とはいえ、「ホームドラマ」のなんとも切なく温かい後味は良い再現。我が魔王の心の優しさも感じられて、良エピソードでした。あと何気に姉ちゃん役が『カメラを止めるな!』の秋山ゆずきちゃんでビックリ。ヒットを飛ばすと、日曜朝にも呼ばれるんだなぁ。『カメ止め』ファンとしてちょっと嬉しいポイントでした。

 

 

『カメ止め!』の続編的立ち位置の『ハリウッド大作戦』もオススメ。ゆずきちゃんも当然出てます。

 

 

 

グランドジオウ、誕生!

 

ジオウの最強フォームにして、平成ライダー最後の最強フォーム、グランドジオウがついに誕生。全身金ピカ、身体中に平成ライダー達が装着されたあまりにも歪な姿は、平成ライダーシリーズを締め括るのに相応し過ぎます。仏壇っぽいのも、「平成ライダーの墓」のようで、本格的に終わらせに来てますね。

 


なんといっても変身シーン。放送前からおもちゃの音声で話題になった、30秒近い「平成ライダーソング」は、平成ライダーのおもちゃの歴史さえも取り込む超欲張りセットです。エグゼイドの「ハイパームテキソング」でも「来るとこまで来た...!」とその長さやメロディに驚愕しましたが、余裕で超えてきて笑うしかない。

 


この歌、ディケイドコンプリートフォーム以来の「ライダー名読み上げ曲」で、2期のライダー名もついに回収。20作品の順番がよりクリアになりました。当方、スーパー戦隊の順番を『スーパー戦隊ヒーローゲッター』で覚えた身なのでこれは嬉しい。もしかしたら、この曲の文脈も踏んでの変身音だったりして。

 

 

 

 

当時から大好きだけど、『ジュウオウジャー』で最新版が来た時は嬉しすぎて...!これからも5年ごとに更新してほしい。

 


音声だけをとってもまだまだ言葉が尽きない。「平成ライダーソング」の前には各ライダーの変身SEも一気に流れました。クウガのシンプルなSEから、ビルドの「ベストマッチ!」、そしてジオウの「ライダータイム!」まで。めちゃくちゃ笑えるのに、なんだか泣けてきました。20年という歴史の重みは凄い。

 

「変身歌」については『ディケイド』より『オーズ』の串田アキラから始まったと思いますが、『W』夏映画で「タ!ト!バ!」に爆笑したあの夏からもうこんなに時間が経ったのか...。

 

 

仮面ライダージオウ DXグランドジオウライドウォッチ

仮面ライダージオウ DXグランドジオウライドウォッチ

 

 

 

そしてここからがグランドジオウの本領発揮。何と歴代ライダーそのものを、どこの時間軸からも呼び出せる!とかいう余りに便利過ぎな能力です。『オーズ』第3話より召喚された鉄柱タトバキック!とか、いくら本編で決まらないとはいえ、時間を巻き戻してまでアナザー電王にぶつける拘りは何なんだ。

 

 


勿論武器も全部使えます。ビルドのフルボトルバスター、クウガのタイタンソード、召喚条件はなく何でもあり。鎧武の極アームズよりもタチが悪い。

 

そうそう、今のタイミングでこれを見返すと、やっぱり高岩さんの集大成感がありますね。どの武器も、他ならぬ高岩さんがその手で持ち、数々の敵を薙ぎ倒してきたわけですから。グランドジオウ、色んな意味で歴史有り。

 


『電王』編だからこそバラエティ豊かに、というかのように、元祖てんこ盛り・クライマックスフォームの登場や、ガタキリバ×スイカ×クウガペガサス×ジーニアスのオーバーキルキックで撃破などなだ、お祭り騒ぎ。アナザー電王くんがか〜な〜り可哀想なことになってしまった。

 

個人的にはもっと強敵相手にどっかんばっかんやってくれた方が爽快感があったと思うのですが、その話はその先にありましたね。ここではお預け。

 

 

平成ライダーの作品群、ベルトや武器のおもちゃ、スーツアクターの高岩さん。あらゆる歴史を背負った「平成ライダーの最強フォーム」、グランドジオウ。現在の話数でもってあまり目立った活躍が無いのは少し残念ですが...あと2話あるから!悔いの無いようにとことんやってくれよな!!!

 

 

 

仮面ライダー電王 THE MOVIE ディレクターズカット Blu-ray BOX

 

 

 

以上、『電王』編感想でした。ここから先は怒涛のクライマックスへ。最近の展開はどちらかというと『ディケイド』風味ですが...どう収拾をつけるのか、楽しみです。

 

因みに夏映画も公開翌日に観てきました!個人的に初見は微妙というか、「俺本当に平成ライダー好きだったのかな...?」と落ち込む始末。結構ウケてる世論を見てから余計に落ち込んでいます。頭空っぽにして観た2回目は楽しめたけども。

 

多分3回目も観に行くので、落ち着いたら自分なりの感想を書く予定です。しばしお待ちを!最終回までに間に合えばいいな!!