今週も無事ご唱和できました。ウルトラマンZ。爆睡していたためリアタイは出来ませんでしたが、当日中に視聴するというミッションは無事クリア。視聴し始めたらそんな億劫な義務感は忘れてブチ上がりましたけどね。ウルトラ面白いです!
『ウルトラマンZ』第2話「戦士の心得」-公式配信- "ULTRAMAN Z" Episode 2 -Official-
ストレイジの巧みな描き方
今回の防衛隊枠を担う、対怪獣特殊空挺機甲隊=Special Tactical Operations Regimental Airborne and Ground Equipment=「ストレイジ(STORAGE)」ですが、短い時間の中で組織構成や日本支部の構造がしっかり描かれていて、非常に好感が持てました。
丁寧だけど、決して硬さを感じさせない絶妙な描き方。整備班のシーンでその手腕を感じました。ヨウコさんと付き合うために腕相撲で勝つぞ!と息巻く整備班員のサトシくん。それを応援する男子校的な現場のあたたかい雰囲気。しかし一度出動命令が入ると、迅速に動くピリッとした「プロの現場感」。短いシーンながら、ストレイジには優秀な整備班がいるんだぞ!と自慢したくなるような、そんな愛着を既に覚えてしまいました。ヨウコさんの枯れ専を布石にして、Zさんガチ恋ヒロインになるというオチまでのスピード感も恐れ入ったぜ...。
整備室といえば個人的に『特命戦隊ゴーバスターズ』の印象が強いのですが、バスターエースが格納されているポジションに眠たそうな目をしたセブンガーが格納されている絵面が面白すぎて笑っちゃいました。あの違和感が非常に良いフックになっていて、真面目なシーンでもクスッと笑えるという。セブンガーのゆるいビジュアルが良い方向に作用しているんですよね。もうフィギュア欲しくなっちゃってるもん。一家に一台、セブンガー。
また、整備室やオペレーター室に加えて、道場が描かれたのも今回のポイント。確かに防衛隊なら道場、もしくは稽古場が存在しそうですもんね。少し道場でのシーンを挟むだけでも、ストレイジの見え方が変わってきます。まだ2話ですが、ひじょ~~~に入隊したくなっている。主人公たちの働き方や生活感が可視化されるのって何気に大事です。
小気味よいハルキとゼットの会話劇
ハルキくんとゼットくんのテンポ感抜群な会話劇が今作の魅力。『X』では優男の大地くんと、謙遜しまくりエックスくんのほんわかしたやり取りが魅力的でしたが、今回はコメディ全開というか、2人とも真面目にやっているけど面白メーターが振り切れてる感じが愛おしいです。
都合よくウルトラマンになれない問題を「気持ちの問題なんやで」とゆるく諭したり、膨大な情報の説明台詞に「スケールデカすぎ...」と引き気味に反応したり、互いの受け答えの緩急がしっかりしています。年齢問題をハルキくんの体育会気質に絡めて、「ゼットさん!」という呼び方に改めさせる→枯れ専に繋げる流れも最高。半人前なゼットくんを「ゼットさん」と呼ぶのはなかなか違和感がありますが、これまた面白いフックです。
そして鮮やかにゴールを決めた、装備アイテムデカすぎ問題。冒頭のオペレーター室での違和感を「今年もお約束だなぁ」と微笑ましく見守っていたら、ゼットくんのシュートが見事に横をすり抜けていきました。「地球人には見えない物質」、この手があったか......!!!ご都合といえばそうですけど、このワンクッションこそが重要。ていうかこの情報を元にすると、冒頭のヘビクラさんの目線が意味を帯びてくるんですよね。こいつにはあの箱見えてんじゃね?という。こういう布石とも取れるシーンがさりげなく差し込まれるのも好感触です。さっきからべた褒め続きでクドいかなごめんね!!
ハルキくんとゼットくん、2人の会話劇があと23話したら毎週見守ることができなくなる。そんなロス状態を先取りして味わってます。それくらい心を掴まれました。人間とウルトラマンの関係性の描かれ方は、過去作の神秘性を帯びた色味とは全くもって異なりますが、今後シリーズが長寿化していけばむしろ「い つ も の」に変わっていくのかもしれませんね。『ゼロ』から10年、既に子供たちには浸透しているのかな。
対ネロンガ戦で見せたチームワーク
2話のお相手は透明怪獣ネロンガ。透明のためどこから攻撃してくるかわからない、ベタながら厄介な相手です。セブンガーで出撃したハルキも、ゼット変身後も、なかなかの苦戦っぷりでした。
その解決策が「透明化解除ができる新フォーム!」ではなく、ハルキ&ゼットのバイタリティーとユカちゃんの発明品、そしてヨウコさんの射撃力に拠ったのが、一周回って斬新でした。最近の作品だったらそんな地味な戦法よりも「あの先輩の力をお借りすれば!」ってなるじゃないですか。例えば(調べて分かったのですが)エースさんの透視光線を借りるとか。
でも地味な手で地道に撃破することで、ストレイジの優秀さを証明でき、各メンバーの魅力も発掘できた。序盤で大切な「メインキャラクターの性格を描く」ミッションを一戦で全クリしたんですよね。ハルキのバイタリティーを発揮できたのは、隊長との稽古の結果ですから。ハルキとゼットだけで倒すんじゃなくて、ストレイジ全員で戦うんだよ!という脚本家さんの強い意志が見えました。
【今週のユカちゃん】
『ガイア』感想の際、最推しの梶原さんにスポットを当てた【今週の梶原さん】というミニコーナーをやっていました。今作では科学担当、男よりも怪獣が大好き!マッドなおてんば娘のユカちゃんを推していきたいと思います。キャワイイ!!
・「私の方がもっとすごい発明してやるんだからぁ!」←可愛い
・「ふっふっふ~♪」←か、可愛い
・「ネロンガって透明になると体温も消えるの?すっげー!!!」←可愛すぎか??
・怪獣相手に興奮しまくりのマッド感、絶対ハンジさんを参考にしてるでしょ.....いいぞもっとやれ
・クリーンインフィニティ研究所に嫉妬してたけど、個人で短期間で対ネロンガの武器作ったユカちゃんの方が優秀なんだから!!自信もって!!!(言われなくても自信満々そうだけどねそんなところも好きだよおっとだれかきたようだ)
【ウルトラマンZ】『ウルトラマンゼット&ゼロ ボイスドラマ』第2回「透明怪獣に出会ったら」-公式配信- "Ultraman Z & Zero Voice Drama" episode 02
ハルキ、ゼット、ストレイジ、セブンガー。このメインキャラクターの奮闘劇だけで無限に単発エピソードが作れそうな今作。もはや黒幕要らないんじゃ?って思うくらい横軸が巧い作品なので、しばらくは単発エピソードで魅せてほしいです。次回のゴモラ回は、『仮面ライダーウィザード』第3話っぽいタイトルに、赤い悪魔みたいな新フォーム爆誕。予告だけで楽しいです。毎週土曜、習慣付けていくゼェェット!
【前回はこちら】
【次回はこちら】