零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

2020.12.2『Hello! Project 2020 〜The Ballad〜 Special Number』@日本武道館 感想。

2020年12月2日(水)に日本武道館にて行われた『Hello! Project 2020 〜The Ballad〜 Special Number』の感想です。まさか今年武道館に2回も来るとは思わなかったし、来週もう2回あるという。コロナ関係なく、オリンピック関連でしばらく行くことはないだろうと思っていただけに複雑。スパンが短すぎて、会場が以前より小さく見えたような気がしました。

 

今回の目玉は、数ヶ月ぶりのハロプロ曲解禁。バラード・ミディアムナンバー限定とはいえ、モチベーションが全然違います。J-POPシリーズも楽しかったけどね。やはり「ハロメンハロプロ曲を歌い、踊る」からこそ、私はハロー!プロジェクトというアイドルカルチャーが大好きなのです。コロナ感染は悪化の一途を辿っており、緊急事態宣言下のライブ完全自粛期の方向性と噛み合わない感じもありますが...ギリギリ開催できていることに感謝して、しっかり感染対策を行いつつ、拍手とペンライトで精一杯の声援を送りました。

 

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本公演の構成

今回は特別号として、「全曲ハロー!プロジェクトのバラード、ミディアム曲」で構成した公演を行います。

ここまでの公演は、メンバーがソロでJ-POPのカバーを歌うという内容で行っておりますが、各グループのオリジナル曲の披露はもちろん、各グループを2~3組に分け、合体させた6組の「ハーフ&ハーフ」ユニットを編成し、「The Ballad」スタイルで歌唱します。

ユニット①
(モーニング娘。'20)譜久村・羽賀・横山・岡村
(BEYOOOOONDS)一岡・島倉・江口・小林
ユニット②
(モーニング娘。'20)生田・佐藤・小田・加賀・山﨑
(つばきファクトリー)岸本・谷本・新沼・小野田
ユニット③
(モーニング娘。'20)石田・野中・牧野・森戸・北川
(つばきファクトリー)山岸・浅倉・小野・秋山
ユニット④
(アンジュルム)竹内・佐々木・船木・伊勢
(BEYOOOOONDS)高瀬・西田・岡村・里吉
ユニット⑤
(アンジュルム)川村・上國料・笠原・橋迫
(Juice=Juice)高木・宮本・稲場・井上・松永
ユニット⑥
(Juice=Juice)金澤・植村・段原・工藤
(BEYOOOOONDS)平井・前田・山﨑・清野

http://www.helloproject.com/news/12483/

 

最初のリリース文には上記の内容のみ記載され、「結局何をするの?」「ユニット6つで2時間持つの?」「ミディアム曲とは?」とハテナがたくさん浮かび、当日まで全然中身を知らないままでした。

 

特に「ミディアム曲」...数多あるハロプロ曲の中で、ミディアム曲に該当するのはどのくらいのBPMの曲なのか?今ひとつ想像がつかず、「もう俺がミディアムと思うものは全部ミディアムだ!うおお!」という錯乱状態&大喜利モードに。よって、「シャララ!やれるはずさ」はミディアム曲です。

 

 

 

結果どういうライブだったのかというと、一言で言えば「ひなフェス〜The Ballad〜」でした。冬だけど。もっと松浦亜弥後藤真希タンポポ辺りの名バラードをチョイスした、冬ハロ・バーイベ寄りのセットリストになると思っていたので、現役曲多数とは予想外。ひなフェスには必ず各グループが他の現役グループ曲をカバーするコーナーがあるのですが、今回はシャッフルユニット内にメンバーがいないグループの曲をカバーするという試み。まあベリキューもありましたけど、大体この枠組みに当てはまります。で、ユニットコーナー後は現役が一組ずつグループ曲をやるという。SK TWOと佳林ソロはゲスト枠的な感じで。

 

 

要するにこれのシャッフルバージョン

 

 

なお、ミディアム曲の真相は、「伸びしろ~Beyond the World~」で証明されました。わかりやすい!

 

 

 

会場について

今回も最早常識となった分割入場でしたが、難しかったのは平日ど真ん中であることと、あいにくの雨天だったこと。開演30分前に向かったのですが、1階席の列はスムーズに入場できた前回と比べると、かなり混み合っていました。まあ前回は2階席だったので、そちらが空いてただけかもしれないけど。とはいえ、長蛇の列ながら10分程度で入場完了。検温→チケット提示(もぎりなし)→消毒の流れは慣れたものです。ちゃんと不織布マスクで行ったよ!しばらくウレタンだったので。

 

座席は1階東。前回はド正面の南側だったので、次は次曲担当者の入場シーンを横から見たい!と思っており、念願叶いました。...が、今回はソロではないので、大人数の入場を見てもあまり意味無し。残念。でも武道館で2階以外になるのは人生2回目レベルの幸運なので、近くて嬉しかったです。遠くに慣れすぎて、もはや最後列じゃなければラッキーくらいの人間。

 

センターステージのスクリーン、前回と違って曲名と作詞、作曲、編曲者名を全曲分出してくれたのがめちゃくちゃ有り難かった。新曲以外も曲名紹介してくれるの珍しいですね。さすがに(TYPE B)まで詳細な表記はなかったけど。

 

「ガチで寒いね。」と話題だった会場内ですが、1階東はそこまで寒くなかったです。コートをひざ掛けにしていたからかもしれませんが。しかし、グループコーナーになった辺りから冷気を感じ始め、終盤はなかなか寒かった。卒コンはどちらも2階席だったので、ちゃんと防寒用具を準備しようと心に決めました。最悪ペンラ忘れたとしても防寒だけは...大事...。

 

あとどうでもいいですが規制退場の指示がランダムすぎて、急に呼ばれて焦りました。早めに準備しとこうな。

 

 

 

※ここからライブ感想ですが、各メンバーの名前は書かず「ユニット①」という風に略します。詳細なメンバーは上記引用したリリース文を御覧ください。

 

 

 

ふるさとモーニング娘。/全員

ふるさと

ふるさと

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バラコンのトリ曲が開幕曲に。紙飛行機とはお別れじゃ...。以前と同じしんみりしたBGMで始まったので、普通に紙飛行機が来るもんだと信じて疑わなかった。長い間ありがとう。

 

BEYOOOOONDSも一緒に入ると総勢52名。センターステージ+花道に立つと、ソーシャルディスタンス的に結構ギリギリな大所帯でした。

 

なお最初の並びでド正面に来たのが稲場愛香さんで焦った。吸い込まれそうになるからやめろ!!!(最高幸せ)その横に段原瑠々ちゃん辺りがいたと思うんだけど全然記憶がない。その後プレイヤーチェンジプレイヤーチェンジ(CV:怪奇!YesどんぐりRPGを1回して、浅倉樹々ちゃん辺りが現れたことをうっすら記憶している。この段階で人間の目と耳が2つずつしかないことを嘆いた。ていうかまなかんへの抵抗に必死で歌割り全然覚えてねえ...。

 

 

Rainbow/ハロプロ研修生

さっそく「ミディアム、なるほどね」と理解した。以前だったら全く顔もわからなかったが、『ハロドリ。』のお陰で顔・名前ともに完全一致。斉藤円香ちゃんが好きです。武道館という大舞台でも堂々としていた。ハロプロの教育ってすごいなあ。

 

 

寒いね。スマイレージ/ユニット①

寒いね。

寒いね。

  • provided courtesy of iTunes

 

即死。

事務所...最初は様子見なんだから手加減してくれません...???

 

スマ曲で個人的に一番好きな曲が初っ端から登場し、余裕で死亡。安定のふくちゃん、実力派りか様、見せ場はしっかり締めるいっちゃん、こういう系統がマジで上手なあかねちん...と各メンバーの見所満載だったが、岡村ほまたんというダークホースにやられました。お声がスマに似合いすぎるだろ。衣装の被り物もこの曲に合っていたし、落ちサビの見せ場が最高すぎる...。ここを任される辺り、2年目ながら歌唱面を信頼されているんだなと。結構東側にいる率が高かったので、ずっとほまたんばかり見てた。落ちサビだけじゃなくてAメロから「ッハァ!」と呻いてました。キュンキュンが止まらん。ある程度距離を保ってたので、曲中の抱擁は無かった記憶。あったら数度死んでた。

 

 

I Need You ~夜空の観覧車~つばきファクトリー/ユニット⑥

 

なるほどキュンキュン冬ソングで攻めてくるのね...!金澤さんがつばきを歌うという事実だけで飯何杯も食える。可愛かったなあ。

 

しかし真の勝者は工藤由愛ちゃん。この子すごい。いや前からわかっていたけど、ここまで惹きこまれるんだ...!と驚いた。常に頭のてっぺんから爪先まで集中し、全力を注ぎ込んでいることがわかるパフォーマンス。全力といっても、研修生なりたての未熟な子のがむしゃらさとは違い、自分の強みをわかった上での全力だった。ダンスも歌もすんごい惹かれてたまらない。

 

あとこの曲の見せ場である台詞パート。初っ端から撃ち抜かれましたね。〈「あなたも同じ気持ち?教えて、ねぇ?」〉をバッチリ決める由愛ちゃん最強説。「ねぇ〜?」の伸ばし棒にたっぷり含んだ甘々感よ。

 

ほぼ由愛ちゃんしか見ていないけど、他のメンバーも良かったに決まってるし、絶対に見返したい。ひかりTVさん再放送頼みます。

 

 

ナミダイロノケツイアンジュルム/ユニット③

ナミダイロノケツイ

ナミダイロノケツイ

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なんと!滅多に聴かない曲!!名バラードですね。

 

この曲で目を惹かれたはちぇると莉央ちゃん。ちぇるはバラコンで毎回「楽しそうに歌うなあ。歌うのが本当に大好きなんだろうなあ」と、見てるこっちが幸せになるようなパフォーマンスをしてくれるので、今回も安心して聴けた。笑顔に本当に癒やされる。笑顔といえばあゆみんも歌い終わりでいい表情をしていた気がする。

 

そして莉央ちゃん!もう今回も15期の強さに驚かされっぱなしだったが、莉央ちゃんも2回目の武道館ながら堂々たる歌いっぷりだった。スッと入ってくる歌声だよなあ。

 

つばきメンももちろん負けておらず、特に樹々ちゃんとりこりこは要所要所で魅せてくる。普段歌わない曲でも全員ちゃんと乗りこなしてくるのがハロプロの凄いところ。

 

 

冷たい風と片思い(TYPE B)モーニング娘。'15)/ユニット⑤

冷たい風と片思い

冷たい風と片思い

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唐突なレア曲。まさか武道館で聴けるとは。大会場に響き渡る音源のコーラスが気持ち良すぎる。

 

アンジュルムの強者達とJuice=Juiceの強者達が集い、見せ場しかない極上空間。もうどこに目をやればいいのかわからなかった...。なお、佳林ちゃん・鈴ちゃん・里愛ちゃんの衣装と髪型が被りすぎて一瞬見分けがつかず(笑) 歌い出すと明確に差が出る...と思いきや、里愛ちゃんも鈴ちゃんも負けてないから、若手の層も厚いよなあ。

 

ハロプロアベンジャーズ」と地上波番組で名付けられるほど実力者揃いのJuice=Juiceに全く引けを取らないアンジュルムも流石。かみこはこのユニットに必要不可欠だし、かわむーの切なげなキュートボイスもたまんない。かっさーもバラコンで伸びたよねえ...。来年1月からのハロコンも今回のユニットで回るらしいから、⑤はぜひ一度足を運んでみたいなと思った。まあどれも最高だから結局全部入りましょうって話になるけど。

 

 

泣いていいよ(Juice=Juice)/ユニット②

泣いていいよ

泣いていいよ

  • Juice=Juice
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

事務所のテレワーク合唱曲にも使われていたので、今回の一枠を埋める曲に採用するのはもったいないのでは...と少し残念だった。が、やはり合唱曲とユニット曲では印象が違うので、最終的には満足。

 

特に良かったのはかえでぃー、愛生ちゃん、さおりん。かえでぃーは本当に歌が上手い。前回の武道館での「月光」は絶賛したが、今回も繊細さと力強さのバランス感が絶妙だった。愛生ちゃんは幼い声ながら伸びやかで深みがあり、またまた2年目にして安定。15期強し。さおりんは髪のウェーブがすごい綺麗でビジュアルに魅入ったのと、見た目だけでなく歌唱面もしっかりしていたところに信頼感があった。

 

あとえりぽん!前回は順番が悪く緊張感も伝わってきて不完全燃焼だった(と自分には見えた)が、今回は全体的にコンディションが良かったように思った。まーちゃんはひたすらに楽しそうだったな。画面に抜かれた時の表情がずっと良い。佳林ちゃんとともに画力強い選手権大会優勝。

 

 

雨の降らない星では愛せないだろう?モーニング娘。/ユニット④

 

一番聴きたかったやつ。武道館でこの曲が歌われると特別感があるよね。

 

何といってもタケちゃん最高。名手だらけのハロプロだけど、タケちゃんの声とリズム感が一番好きかもしれない。もうこの人がいるだけでユニットの締まり具合が半端ないです。

 

ふなちゃん卒業前ということで、ふなちゃんをたくさん双眼鏡で見つめていた。アイドルは卒業に向けていつも以上に美しくなっていくという不思議な慣例があるが、ふなちゃんもどんどんビジュアルが極まっている。本人に伝えたら「そんなことない!」って笑われそうだけど。は〜来週なのかあ。そのせいか、莉佳子の歌に感情が乗っているなあと思った。

 

ビヨメンはみぃみが強かったなあ。特にみぃみの声は一発でわかるし、天井を刺すようなアイドルボイスが気持ち良い。あとスクリーンに抜かれたくるみんの表情が全部強くて、さすが演技派だ!と毎回沸いた。

 

 

MC(金澤、宮本、高木、植村)

オリメンのマブダチ感最高。「卒業まであと1週間ですがどんな気持ちですか?」的な定番質問に、「土日に可愛い子にあえなくなるのが一番つらい!ドゥフドゥフできない!私も現場通うから待ってて!仕事かぶったら分身するから!」と返す佳林ちゃんはこの瞬間宇宙一のキモオタだった。武道館でキモオタトークができるアイドルなんて他にいないだろ。(逆にいえば卒コンじゃできないから今したのかもしれない。卒コンでもしてたら擁護できません)

 

 

氷点下/宮本佳林

さっきまでキモオタしてた人と同一人物ってマジですか?

 

表現力がバケモンクラス。詞世界に生きる主役を憑依させてんのかというくらい、今にも壊れてしまいそうな表情、特に目の演技がとんでもなかった。ソロライブに行っていなかったので曲も初見だが、最高っす。山崎あおいさんGJ。このクラスのソロアイドルをやるんなら、鈴木愛理と真っ向勝負することも余裕で可能なのでは? 来年からの活動が本当に楽しみ。

 

 

Everyday Everywhere太陽とシスコムーン小田さくら高木紗友希

Everyday Everywhere

Everyday Everywhere

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私、聞いてない!!!

 

かつて『ハロプロ・オールスターズ シングル発売記念イベント ~チーム対抗歌合戦~』というシャッフルユニットメインのイベントにて、SK TWOというユニット名で2人が歌ったのがこの曲。まさか生で聴ける日が来るとは思わなかった。あの時は紗友希がやや不調だったと思うので、本調子で再挑戦する武道館公演...いやはやカッコ良すぎる。後半の掛け合いが好きすぎるので、それを生で目撃できたことの嬉しさといったらない。

 

 

ふわり、恋時計つばきファクトリー/ユニット①

ふわり、恋時計

ふわり、恋時計

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ここからグループ曲になるのかな?と思いきや、ユニット2周目。ふくちゃんの気合が入る音がした。つばきオタだもんね。

 

武道館でつばき曲がかかることは残念ながら少ないので、流れただけでも嬉しいが、数ある中からふわりが選ばれるという。最高。間奏の舞うようなダンスパートとか、武道館に天使が舞い降りたような神々しさだった。そして結局またほまたんに落ちた。ほまたん優勝。

 

 

 

VERY BEAUTYBerryz工房/ユニット③

VERY BEAUTY

VERY BEAUTY

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天使・ほまたんの余韻に浸っていた結果、〈どうしてこんな顔よ〉が誰だったか確認できないという失態。樹々ちゃんごめん。ここからはひなフェスとテイストが変わってベリキューゾーンです。

 

1曲目以上に莉央ちゃんの存在感が際立っていたように思う。確か樹々ちゃんの次のパートの莉央ちゃんが絶賛ものだった。樹々ちゃんごめん...。

 

  

ありがとう〜無限のエール〜℃-ute/ユニット⑤

ありがとう~無限のエール~

ありがとう~無限のエール~

  • provided courtesy of iTunes

 

℃-uteのJ-POP寄りバラード。こちらもあまり記憶がない...。うっすら覚えているのはかみこのクリスタルボイスが綺麗に響くな〜ということと、佳林ちゃんがこういうストレートな歌を歌うの味わい深いな〜ということ。

 

 

君だけじゃないさ...friends(2018アコースティックVer.)アンジュルム/ユニット②

 

ソロパート回しのおかげで、ハロ曲史上最も歌割がわかりやすい楽曲。なので誰がどこを歌ったのか結構ちゃんと記憶しています。冒頭のまーちゃんがまたまた凄く楽しそうに歌ってて、優しく語りかけるような声がスッと沁みた。モーニングはまー→めいちゃん→かえでぃー→えり→おだの順だったかな。かえでぃーの祈るような歌声、感情の乗せ方が好きだなあ。あと愛生ちゃんの歌は毎度独特でクセになる。

 

つばき組の順番はあまり覚えていない。モーニングと比べて歌のクセにあまりばらつきがないからかな...?きそらんの声質が曲に合っているなと思った。本公演はきしもんがあまり目立ってこないのが意外なのだけど、何故なんだろう。ず〜〜っとニコニコしてるのは覚えているのに。前に出るよりは、周りとのバランスを意識していたのかな。

 

 

続いていくSTORY(Juice=Juice)/ユニット④ 

続いていくSTORY

続いていくSTORY

  • Juice=Juice
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

ふなちゃんが歌う「続いていくSTORY」...。Juice=Juiceにとって最も大事な曲といっても過言ではないので、それをアンジュルムサイドが歌うというパラレルワールド感。ビヨの皆も一緒になってふなちゃんを祝福してくれていることの嬉しさ。卒業という文脈を抜きにしても、いろんな場面、いろんな人生にリンクしそうな普遍的な曲だし、フラットな気持ちで聴いても泣ける曲です。武道館に響き渡るといろんな感情が溢れ出しそうになった。

 

Juiceオタ的には後述の新曲披露と同様に怒りポイントなのかもしれませんが、DD的にはふなちゃんの門出も祝福してくれているように思えて、特に引っかかりもなく感動した。そういうこだわりのなさがDDの良くないところなのかもなぁ...。

 

 

歩いてるモーニング娘。/ユニット⑥

歩いてる

歩いてる

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全員曲でくるかと思ってた!通常の会場であれば、ステージ下を歩き回りながら歌ってくれる曲だと思うのですが、今回はセンターステージを円形にぐるぐる周りながら歌ってくれました。そこでも由愛ちゃんの一生懸命さに惹かれ、ていうかじっと見てなくても視界に飛び込んでくるので、こりゃ落ちた人多いぞ?

 

「ENDLESS SKY」「I WISH」辺りが入ってくることを予想していたけど、この曲もやっぱり名曲だし、この日この時にふさわしい曲だなと納得感があった。 

 

 

MC(竹内、川村、佐々木、船木)

JuiceのMCの形式通りならふなちゃんもソロ曲するのか?とドキドキしていたが、そんなことはなくビヨちゃんが入場してきた。ふなちゃんが「宮本さんの纏う儚さが卒業間近という感じがしてすごいなと思います」というコメントをするとすかさず「そうか?」と否定しにかかるタケちゃんから始まるアンジュルムコント。観客全員から思わず笑いが漏れるも、これくらいは許容範囲です。てかバーイベでも笑いが漏れるくだりが毎回ある気がするけど、メンバーの力によって自然発生する笑いと、それを許してくれる事務所側の懐の深さに、ああ、私はいまライブに来ているんだなぁと実感する。

 

佐々木さん絶対泣くいじり→会場全体の緑色を見て早くも泣きかける莉佳子のくだりとか、アンジュルムアンジュルムしてて幸せです。「卒コン期待してて!」とタケちゃんが言ってくれたので、ハードル上げまくって臨みます!絶対超えてくれるし!

 

 

伸びしろ~Beyond the World~/BEYOOOOONDS

伸びしろ〜Beyond the World〜

伸びしろ〜Beyond the World〜

  • BEYOOOOONDS
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

初めての武道館公演で、初めて歌った曲が伸びしろという事実に号泣。なんていい曲なんだ、と再認識。〈夕日に伸びるシルエット〉でオレンジ色の照明が灯る演出しかり、高くて大きな天井を見据えて腕をびよーんと伸ばす振り付けしかり、いまこの場所は彼女らのために用意された場所なんだ!と言われても納得するくらい、会場の空気をモノにしていた。ラスサビの「伸びしろステップ」が背面からも見れたので、こんなことしてるんだ〜と新たな発見があった。

 

この曲、アルバム発売当時からずっと大好きで、締め曲として完璧すぎる出来だと思うんだけど、この日のパフォーマンスでこの曲の物語性がより一層高まったと思うんですよね。〈大丈夫 きっとこの道は 未来に伸びている〉と、希望をたっぷり詰め込んだ声で発した島倉りかちゃんの姿に泣いてしまったし、絶対未来は明るいなと思った。彼女たちが武道館単独公演でこの曲をまた歌う日が来るまでは死ねない。

 

 

イマナンジ?/つばきファクトリー

イマナンジ?

イマナンジ?

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BEYOOOOONDSのとんでもないステージを見た後だったから、少し地味に感じてしまった...。悔しい。やっぱり小片リサはつばきの象徴的存在だったし、彼女がいないだけで少し色あせて見えてしまった。あと選曲があまり好みではなく。つばきのバラード/ミディアム曲はこれ以上ないからしょうがないんだけどね。「帰ろうレッツゴー!」はギリ許してくれませんか。無理ですか、そうですか。

 

 

がんばれないよ(新曲)/Juice=Juice

 

(New Single)という表記に「えっ?」となり、(ほ〜こういうバラード系を出すのかあ。佳林ちゃん卒業前に間に合わせるのかな?てことは配信?)と思考を巡らせながら紫のペンラを振っていたところ、Bメロ辺りでようやく違和感に気が付いた。佳林ちゃんが......いない.......。

 

卒コンを控えた状態で、卒業後のシングル曲を披露するという奇妙な展開。案の定、ネットは荒れてた。私も心がざわざわしっぱなしで、あまり曲が入ってこず。残りのステージは限られているんだし、わざわざ卒業後の展開を先取りしなくてもいいのにな〜ともやもやした。

 

 

私の心/アンジュルム

私の心

私の心

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Juiceの一件のため、「ふなちゃんもまさか出てこないのか?」と心配になったが、目をギラつかせた桃奈を先頭に歩いてくる戦闘集団を見てホッとした。歌ったのはスマの名曲「私の心」。きっと卒コンでは披露しないだろうから、ここで聴くことができて満足。ふなちゃんを思ってか、感情が出そうになる莉佳子とか、現場ならではの空気感がとっても素敵。卒コンに向けての気持ち作りが十分できた気がした。

 

 

時空を超え 宇宙を超え/モーニング娘。'20

時空を超え 宇宙を超え

時空を超え 宇宙を超え

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なるほどこう来たか!数多ある名曲の中から「時空を超え 空間を超え」が選曲されたことを最初は意外に感じていたが、歌詞をじっくり味わいながら聴いていると大いに納得した。時代とのリンク感。

 

どのグループも、武道館の大きな舞台で、自グループでパフォーマンスする喜びを感じていたと思うが、私的にはビヨとモーニングが特に楽しんでいるように見えた。モーニングはフォーメーションダンスを持ち味とする曲が多いので、その分これまでのダンスで制限される箇所が複数ある。今回もソーシャルディスタンスを意識した場位置で(センターステージだから、という理由もある)、悔しさもあるだろうが、グループで踊れることの喜びを外に向かって解放するようなステージだったのが印象的だった。

 

 

 

でっかい宇宙に愛がある/全員

でっかい宇宙に愛がある

でっかい宇宙に愛がある

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大団円。ゴスペル調のリアレンジがThe Balladのコンセプトに合っていて、「元の世界に戻るまで、全員でライブをつくっていくんだ!」という皆の意思が伝わってきて泣けた。これぞハロプロ。トリ曲として大正解です。

 

もう誰に目を向けたらいいかわかんなくて普通にスクリーンを見ていた。あとクラップに夢中だった。終盤客電が上がり、メンバーからもお客さんが見える状態にして歌うシーンがあったけど、「皆さんもライブを担う一員なんですよ!」と言われているような気がしてすごく嬉しかった。全力でクラップした。この会場の一体感あってこそですよね。この演出を考えてくれた人、ありがとう。

 

最後の退場、リーダーズのひとつ前に佳林・ふなだけのお辞儀コーナーがあって、ああいよいよ来週なんだなと。きっと今日会えるのが最後という人もいますもんね。

 

 

ざっくり総評

長い。ここまで読んでくれた人ありがとう。長い割にメンバーごとに満遍なく触れられていないし、記憶も曲ごとに差があり、申し訳ないと思っているが、ここまで読んでくれた人ならきっと許してくれるでしょう。その優しさに甘えます。

 

個人的MVP(複数)は、15期、かえでぃー、えりぽん、SK TWO、タケちゃん、ふなちゃん、佳林ちゃん、由愛ちゃん、かなとも、りこりこ、BEYOOOOONDS。全員良かったとは当然として、この辺りに惹かれました。や〜でもやっぱりボーカリスト的な好みでいえば、関ジャムで紹介されたおださゆきるーちゃんよりも、タケちゃんが好きだなって確信した。メディアはタケちゃんの歌唱スキルにもっと注目してくれ。決してバラエティ枠だけに収まる器じゃないんだ。

 

本公演でハロ曲が解禁されたことで、〜The Ballad〜シリーズは年内に終わることが確定した。以後は名前を変え、本公演のような形にバトンタッチするのかな。

 

7月から長きにわたって地道な全国公演を続けてくれたこと、感謝しかないです。毎年冬ハロの時期になると、インフルエンザやらなんやらで絶対欠員が出るハロプロが、誰ひとりコロナに罹らず健康的なすがたでいること、本当に徹底しているんだな〜とわかります。

 

スタッフの徹底はもちろん、メンバーひとりひとりが意識をもち、体調管理を徹底してくれるからこそ、私たちも無事に公演を楽しみ、帰ってくることができている。まあ「体調管理」なんてものは絶対に貫き通せるものではないし、というか体調など完璧に管理できるものではないから、罹ったら罹ったでしょうがないと思います。だから罹ることがあっても謝らないでほしい。公演中止になったとしても、罹ったあなたが元気な姿で戻ってくるまで、ちゃんと待ってるから。

 

冒頭にも書いたけど、結局私がハロプロを愛してやまない理由は、「ハロメンハロプロ曲を歌い、踊る」からだ。The Balladを否定するわけではないが、やはりJ-POPの名バラードカバーでは物足りず、他のハロオタのように毎週足繁く通うことはできなかった。というかハロオタすごいよな、毎週行ってません?

 

でも、The Balladの功績は大きくて、ハロメンひとりひとりの歌唱スキルはかなり向上していたというのが、本公演で全体的に抱いた感想だ。間違いなく全員のスキルが底上げされた。アンジュルムでいえば、れらたんや鈴ちゃんの歌唱力が確実にぐいぐい伸びていて、グループとしてのバランスが良くなっていた。ユニゾンで大きな実力差がない、というのはなんと心地良いことか。コロナで失われたことも多かったが、「それでも得られるものを得よう」という強い意思を皆が持っていたからこそ、停滞せずなおスキルアップすることができたのだと思う。

 

来週はいよいよ同じ武道館にて、アンジュルム船木結と、Juice=Juice宮本佳林卒業コンサート。長らく止まっていた時間が動き出す。しばらく実感がなかったけど、今日のお陰で覚悟はできた。笑って泣いて、2人の門出を祝いたいです。