2月12日にSpotify O-WESTにて開催された「lyrical school oneman live 2023 "NEW WORLD"」に行ってきました。
2023.2.12. spotify O-WEST 🌏 pic.twitter.com/2btlnRgdrM
— minan @リリスク (@Minan1205) 2023年2月13日
minan、yuu、risano、hime、hinakoら5人による前体制"LS5"が日比谷野外音楽堂にて有終の美を飾ってから早半年。つい最近Blu-rayで何度か見返し、未だに余韻に浸っている中だったため、人数も構成もコンセプトも全く予想もつかない新体制を受け入れられるのか正直不安はありました。しかし、SNSやインタビュー、FCメルマガでのminanさんの言葉を信じ、新体制の初々しくも堂々としたライブを見届けたいま、全くの杞憂だったと言えます。この8人組、紛うことなき「リリスク」でした。まるで最初からそうだったかのように。まさに「NEW WORLD」のコンセプトである「マルチバース」、すなわち別時空のリリスクと対面したような感覚を覚えるお披露目ライブでした。
1. last note
・まずはステージにminanさんが登場。意図したかはわからないが、彼女がバックDJなのか!?とミスリードさせる演出がニクい。
・浮遊感のあるギターリフと更に大人びたminanさんの声色が溶け合って耳が心地よい。この後の展開が気になって心は別の場所にいたが、身体は自然と踊っていた。
2. NIGHT FLIGHT
・イントロが鳴った瞬間野音の光景が頭を過ぎる。ついにあの日の続きが始まるのかと。どんな子が来るのかと色々想像を巡らせたが、登場したのは全く想像だにしなかったビジュアルのボーイズ3人組。
・初見の印象は、金髪ベリショ短パンのイカついお兄ちゃん(tmrw)と、ナムドル成分の強い美青年(ryuya)と、穏やかな空気をまとったハーフモデル(malik)。三者三様のビジュアルとフロウを持っていて、一瞬で心を鷲掴みにされた。同時に「男子3人+女子1人の4人体制なのか?」という動揺も少し。
・とはいえ動揺が少なかったのはフックを引き続きminanが担っていたのが大きい。LS5と現体制、もっと遡れば6人時代から唯一続けているminanの声が核になっているからこそ、「リリスクらしさ」は崩れない。
・新メンで特に好きなバースはryuyaの〈ビルの明かり 消えて夜が~〉。ここの訛り具体(?)がナムドルっぽくて新風だあ...と感動した。
3. TIME MACHINE
・ここでhana・manaが登場。男女比が均等になり、見栄え的にも良い感じに。hanaはhime、manaはrisanoをそれぞれ彷彿とさせる声で、特にhanaの〈A to Zの坂 終わんない時の中yup~〉が原典と遜色ない仕上がり。ドスの効いた低音サイコー! 音域的にもボーイズと馴染んでいた。
・hanaは赤髪ボブのカースト上位女子、manaはコーンロウの超絶明るい陽キャ...という第一印象。ボーイズと並べるにはインパクト十分な見た目。前体制以上にビジュアル面の統一性がなく、何も知らずに「どの子がリリスクメンバーでしょう?」と問われたらわかんないくらい個性が強いなと思った。
・ryuyaの「ハンズアップ!ハンズアップ!」って煽りがカッコ良いんだけどなんか可愛い。
・tmrwの鋭く切り込むようなフロウがカッコいい。立ち振る舞いもめっちゃラッパー然としているけど後々ヒップホップを全く通ってないと知り驚き。玉置浩二からどう繋がるんだ...。
4. Enough is school
・TIME MACHINE→Enoughが自分のリリスク初現場(lyrical school oneman live「THE LIGHT」)と同じでアガった。このシリアス曲繋ぎたまらんよね。
・sayo、reina登場前だが、音域的に現体制と一番合う曲だと思った。それぞれの持ち味を最大限発揮されており、2番の畳みかけるパートでtmrw→mana→hanaのパス回しに惚れ惚れ。manaはリズム感が抜群なので煽りが上手。malikのやさしい声色もユニゾンで重要な位置を担っている。
5. NEW WORLD
・「ここで、皆さんこんにちは、改めましてlyrical schoolです!...と言いたいんですけど、実はまだ言えなくて」というminanのMCに続いて、更に登場する2人のガールズ。このちょっぴりずつ正式人数を明かしていくサプライズは新鮮だった。まんまと驚いた。笑 最高のお客さんのひとりです!!!
・スラっとしたスタイルで金髪の美少女sayoと、何とバックDJを務めるフーディーの女の子reinaが加わり、7MC+1DJが「自己紹介代わりの1曲」として披露された「NEW WORLD」が大名曲。イントロのさわりはティザー映像で聴いていたが、続くフックがすんごい泣けるの。全く異なるバックグラウンドを持つ人が、各々の歌い方でらしさを発揮する。それがひとつにまとまって、ぐちゃぐちゃなんだけど何かしっくりくる。そして(これはあとから知ったが)リリックには〈I won't let you down.〉ときた。既にちょっと泣いてました。「初対面なのにずっと前から知っていたかのような感覚」はリリックだけでなく音からもひしひしと伝わってきた。
・〈愛してるyourself〉で胸をトントンするsayoに一発KO。ラフなスタイルのリリスクだと逆に珍しい振り付けがキュンとくる。フックでも前に突き抜けてくる声がいい。yuuも彷彿とさせるほんわりした声。
・minanが〈久しぶりだね 初めまして〉っていうのはズルでしょ(泣き②)。
・malikの〈たどり着いたこの世界線で~〉が短いながら一番印象的。男の子が〈ウチら〉って言うのいいよね。なんて穏やかで魅力的な声なんだ。
・2番のtmrwとhanaも最高。〈ドレミファソラシド全部〉ってフレーズがダサカッコいい。hanaの〈目離さないで~〉の入り込み方がお洒落。ここ音域的に男性でもいいけどhanaに任せるからこそ。
・minanが〈かすかな「らしさ」とやさしさだけが残ればいいから〉っていうのはズルでしょ(泣き③)。真面目な話この曲で一番好きなフレーズで、自分が推してるアンジュルムでも「どれだけメンバーが変動してもアンジュルムであり続ける」ところが好きなんですけど、まさにこのセンテンスで表現されていることだよなあと。下手したら前体制の亡霊と化しているオタクを置いていってしまう表現でもあるんだけど、それを恐れず変化し続ける精神がやっぱり好き。実際、変に気を遣わず言い切ってくれた方が、一度離れてしまった人でも再会しやすいと思うし。
・いまはまだ「前体制と現体制を繋ぐ架け橋」として受け取っているけど、歌われ続けることでどんどん新しい文脈ができていくと思う。育っていくのが楽しみだ~!
・〈どこかに行けるのかな~〉のところ、malikを知りたいならまずここを聴け!な最重要フレーズだと思う。やさしくて、あたたかくて、どこか儚げで...。本当に良い声を持ってる。
・この曲のバックDJが新メンバーなのも良い。reinaはこの時点ではパート少なめだったけど、色んなタイプの人がいる中で一番アイドルっぽい子を中心に添えるのはぴったりだと思った。
「NEW WORLD」で尺取ったので、ここからはしばらく特別印象に残ったバースを取り上げるスタイルにします。minanちゃんが良いのは当然(ていうかまた上手くなってない!?天井知らずか...)なので新メンに焦点を絞って。
6. Wings
・hana〈邪魔者とかはNo 準備はOk~〉
・tmrw〈Woah 景色眺めようよ~〉
・mana〈加速していこう まるでウサインボルト~〉
7. The Light
・sayo〈Give me the light...〉(ラ~アイ!ラ~アイ!のとこ可愛すぎ)
・malik〈ねぇ行き交うタクシーのテールランプ目で追ってたね~〉
・mana〈Tokyo Cityのキャンドル マスターキー持ってる~〉
8. Play It Cool
・ここでmana、sayoが捌け、6人で披露。曲ごとに編成変わるって新しい。前体制よりも細かくソロ回しをしていたのが面白かった。hanaはyuuとhinakoのパートをほぼ担っていたんだけど、二人と全然違う声なのにハマってたなあ。
・hana〈クールにキメよう さながら~〉〈今宵上りはじめた~〉
・malik〈回り始める黒いビニール〉
・ryuya〈1にCOOL 2に(ハン)パないグルーヴ~〉〈さあ Steppin' To The A.M.~〉
・reina〈Play It Cool〉←会場全員恋に落ちたでしょ
9. Tokyo Burning
・hanaも捌け、ボーイズ+minan+reinaの編成。音域高めな分男声が一番活かされていた曲かも。こんなセクシーな曲だったっけ...。後日インスタライブでtmrwが披露した弾き語りver.も様になっていたし、ボーイズの持ち曲にするのもあり。フックのtmrwのハモりも色っぽかった。malikがすげえハート撃つ。reinaのジャンプがso cute.
・ryuya〈Light up された街で今~〉
・malik〈Line up されたビルを抜け~〉
・tmrw〈強く抱いて 離さないで この夜に〉
10. ユメミテル
・全員帰還。これは完全にmanaの後奏フリーラップに持っていかれた。ヒャ~~ハッハ~!!!って高笑いしてたのもおもろい。ヒールかよ。笑 あと2番のhime→yuu→risanoを踏襲したhana→sayo→manaもお見事だった。あんまり彷彿とさせるって言い過ぎるのも双方に失礼かもしれないが、このバースはかっちりハマってて連想せざるを得ず...。
・sayo〈たまにココロ 折れそう モヤる悩み 揺れる思い~〉
・ryuya〈愛がいっぱい 瞼裏〉
・malik〈乗るCloud 浴びる太陽 嫌なHateはShut Down〉←ここ他のみんなでケチャしてて笑った
11. つれてってよ
・ここから2曲続けてガールズのみ。この編成は流石にLS5と重ねてしまうね...。reinaが本格的に前線に出てきてオタクを次々と狩っていく。可愛すぎやしねえか。
・reina〈来てよティンカーベル TONIGHT〉〈もう!私の準備なんて待たずに〉〈届けるメッセージがたとえ点一つでも〉
・sayo〈時間も越えていくっしょ ジャンルはロマンスフィクション~〉
12. LAST DANCE
・sayo〈ムーンウォークみたいに踊ってる〉←ムーンウォークしなくてめちゃめちゃ照れてた可愛い
13. オレンジ
・今度はボーイズ。今回のライブで唯一minanも捌けて4人編成に。ずっとオク下で借り物感はややあったが、後半のhimeバースを3人で回してたのにはかなり痺れた。三人とも優しい声をしているねえ...。
14. OK!
・sayo〈夕飯何作ろうとか~〉
・mana〈そしてまた歌い出せ~〉〈それだけ また日が変わる~〉
・reina〈とぅとぅとぅとぅ~!〉
・tmrw〈人生は何秒 あと何度夏は来るの?~〉
15. Fantasy
・sayoやreinaから犬みたいにベルトを引っ張られたり、次の1万円札になったり、地べたにひっくり返ったりと忙しいmanaさん。全員わちゃわちゃ動き回ってて楽しそう。
・hana〈忘れかけた張り合い 仲間達と交わり~〉〈アタシ、アタシのためだけに歌うの〉
・tmrw〈思い出して ここにいるって〉
16. LOVE TOGETHER RAP
・MCで名前とキャラクターを明かされてから最終ブロック。「好きなこと:おえかき」で告知がへたっぴなマリたんにオタクみんなベタ惚れ。
・ボーイズの出番は少なくかなりLS5寄り。
・hana〈Come on! Jump up! to the MAX~〉
・mana〈GIMME DA GIMME DA このSTEPは~〉
・sayo〈何度も何度もサジを投げた 拾い上げては磨きをかけた~〉
17. SEE THE LIGHT
・tmrw無双曲。ステージを走りながら鋭く畳みかけてるのいいな~。
・tmrw〈困難 to 困難 でもまだ行こうな~〉
・malik・sayo・minan〈SEE THE LIGHT やさしさを あなたが眠るまで〉
18. NEW WORLD
・1回目の時に書いたので割愛。誰が誰かわかった後だからよりじっくり楽しめたし、本人達の空気もだいぶいい感じに砕けててやっぱり泣いた。これからも長く歌われ続けてほしい。
***
てな感じで、現場の記憶に+してアーカイブを回しまくり、「lyrical school oneman live 2023 "NEW WORLD"」をめいっぱい堪能しました。何度見ても全く飽きない。粗削りな部分もあるけど、初心者とは思えないくらいスキルフルで、リズム感も声質も魅力的なメンバーしかいない。新曲はもちろん過去曲も新たなカラーで染まっていて、でも「リリスク」として全く違和感がないってすごいプロデュース力だなあと思います。これからもこのクルーを追いかけ続けたいと思わせてくれるお披露目ライブを届けてくれてありがとう。
7日間連続インスタライブも楽しませてもらってますし、今日のフリーライブも覗きに行く予定だし、来月から始まる新曲卸しライブも申込済。お熱なうちに可能な限り通っていきたいと思っています。いやあ、これからのリリスクも楽しみだ!
▼直近の動向
・lyrical school FREE live “Orientation” at SHINJUKU OIOI MEN
・lyrical school live 2023 “BACK TO (LYRICAL) SCHOOL
▼新メン公式プロフィール
▼新メン紹介インライのアーカイブ
https://www.instagram.com/lyricalschool/reels/
▼新メンの雰囲気がわかる名インタビュー