不定期連載企画「ハロメンと私。」。3回で力尽きてしまった本企画ですが、ぼちぼち再開していきます。今回は満を持して！BEYOOOOONDS／SeasoningSの里吉うたのさんについて語ります！
女児向けアニメから飛び出してきたような甘いビジュアル。ラベンダーの美しいロングヘアーに姫カットを施したお姫様そのものな女の子。BEYOOOOONDS／SeasoningSの「うーたん」こと里吉うたのさんです。
私はアイドルオタクのほとんどが持つ「推し」を意識的に設けないように決めているのですが、「推し」という言葉をもし当てはめる人がいるとしたら…...すなわち「魂の置き所」といえるメンバーをひとりだけ選ぶとしたら…...里吉うたのさんを選びます。なぜなら「人として信頼できる」から。里吉さんの精神性、人生観、コンプレックスとの向き合い方、アイドルとしての理想像、「好き」の愛し方…といった内面の諸々が第一に好きなのです。彼女の高潔な魂に惚れたことで、外面にもどんどん惹かれていったのだと思います。
そんな里吉さんの魅力を、彼女の内面にフォーカスして私なりに紐解いていきます。
コンプレックスとの向き合い方
初期の頃の里吉さんは、インタビューやブログで「コンプレックス」という言葉をよく用いていました。女児向けアニメのヒロインのような可愛らしいお声も、お人形さんのような精巧なお顔も、長らくの間コンプレックスに感じていたそうです。
自分の外見について、
コンプレックスの塊だった私は高校生になってメイクが大好きになってから、
自分のお顔を少しずつ少しずつ肯定できるようになってきました。(メイク後に限りね😂)
（中略）
自分自身でも、周りでも、変化に立ち向かうときに努力した過程、得た知識、かけた時間は無駄にはならないです！！！！！！！
私も、外見もそうだし、ダンスや勉強や色んなことにたくさん時間をかけて
回り道したり、比べられたり、笑われたり……
悔しいことも多かったけど、全部今に繋がってるなぁと思います。
たった19年しか生きてないのに何言ってんだ😌(そもそもメイクの話からなんでこんな話に変わってるんだ)って感じですが、
春は何かと悩み多き季節ですから、
誰かの心の隅っこに届いていたらいいなぁ……434＊最近のメイク解説するよ！里吉うたの | BEYOOOOONDS SeasoningSオフィシャルブログ Powered by Ameba
あと、私がしているのは｢メイク前｣と｢メイク後｣の写真をカメラで撮って比較すること。
日常的にメイクをするようになった高校生の頃から、ずっとやっています。
正直、この工程はやらなくていいならしたくないです💦💦💦
私はお顔へのコンプレックスがとてもとても多くあるので
自分のすっぴんなんてとてもじゃないけど好きになれないし、
比較する過程で自分の好きじゃない部分やもっとこうだったらいいのに…って気持ちに囚われて悲しくなります。
でも、メイク後に写真を撮って｢変われてる！｣って思える瞬間が嬉しくて、楽しくて、
｢きっと変われない｣って思っていた頃から成長できたかなって思えて。
ただやみくもに色々なものを試しまくっていた時よりも、明確に｢自分に合っているもの｣を取捨選択できるようになりました！
今は本当にたくさんの知識を簡単に得られる時代ですが、
なんでもプラスプラスって足し算していくのでは無く、引き算したりかけ算したり、
｢自分｣に必要なものを試して選んで創っていけたらな……といつも思います🙋♀️🙋♀️488＊今日は盛りだくさん！ 里吉うたの | BEYOOOOONDS SeasoningSオフィシャルブログ Powered by Ameba
そんな里吉さんを前向きにしてくれたのが、趣味のメイク。高校生になってメイクの面白さに気付いた里吉さんは、自らの手で「理想の自分」を創っていくことで、自己肯定感を高めていきました。地道に研究を重ね、自分のコンプレックスを少しでも軽減できるような「こだわり」を日々着実に発見していく。その絶え間ない努力があるからこそ、今の里吉うたのがあるのです。そして、その過程の喜びと苦しみを知っているからこそ、「かけた時間は無駄にはならない」と力強く言い切ったり、「『そのままの状態』で好きにならないといけない訳じゃない」と地に足のついたアドバイスを説いたりできるのだと思います。彼女の言葉の隅々から滲み出るやさしさは、長年の努力によって育まれたものなのです。
それをするために｢好きになれない部分｣を認めて向き合うことがどうしても必要なんですよね……😢
すっごくすっごく苦しい気持ちや悲しい気持ちになることもあります。
他の誰かと比べたりしちゃって、もうやだぁ！って😂
だけど、それを｢そのままの状態｣で好きにならないといけない訳じゃなくて！
｢嫌いじゃない👍｣｢好きかも🙆♀️｣って思える状態に自分でがんばろうーたん！して持っていけたらハナマル100点満点です💮💯
もちろん！
｢嫌いな部分｣はスパッと切り捨てて、｢好きな部分｣をぐんぐん伸ばしていこう！！もっと魅力的にしちゃおう！！
っていう方法もハナマル100点満点です💮💯😂488＊今日は盛りだくさん！ 里吉うたの | BEYOOOOONDS SeasoningSオフィシャルブログ Powered by Ameba
また、彼女がコンプレックスと向き合えるようになった要因として、周囲からのあたたかい肯定も大きいと思います。メンバーやスタッフ、あるいはファンから里吉さんに向けられた肯定は、徐々に彼女の自信に繋がっていきました。ベースメイクのこだわりをしっかり見抜いてまっすぐ褒めてくれた西田汐里さんや、「特徴的で良い声」と評してくれた人たち、ラジオで喋ることの楽しさに現場で気付かせてくれた金澤朋子さんなどなど、ポジティブな評価を真っ直ぐに伝えてくれる人が周りに多くいたことで、里吉さんの痛んだ心が緩やかに解けていきました。
にしちゃんが｢うーたんのベースメイク本当にすごいって思ってた！めちゃくちゃ綺麗！｣って褒めてくれたんです🥰🥰🥰😳😳😳
普段、アイシャドウとかリップとか、
目につきやすい部分って変えたり工夫したりすると割とよく気づいてもらえるのですが、
ベースメイクを褒めてもらえることってなかなか無いんですよ……！でも、ポイントメイク(目元やリップなどの部分的なメイク)と同じくらいこだわりを持って、コンプレックスと向き合って、
研究している部分なのですごく嬉しかったの！！😭💗809＊にしちゃんに褒められちゃった！里吉うたの | BEYOOOOONDS SeasoningSオフィシャルブログ Powered by Ameba
あとは声です。コンプレックスだったんですけど、こういった世界に入って「声が特徴的だよね」や「いい声だよね」とか言われることがすごく増えた。それで歌うこともすごく好きになりました。歌は向いてないんじゃないかと自分で壁を作っていたんですけど、それがなくなって、声を使ったお仕事とかもしてみたいなって思うようになりました。曲だけ聞いて、あ、これ里吉じゃない？となってもらえたらうれしいですね。
BEYOOOOONDS里吉うたのが“20問20答”でハロプロ愛を語る！【ハロプロ誕生20周年記念連載】(3/5) | WEBザテレビジョン
人とお話するのも、人のお話を聞くのも大好きなのに、
声にコンプレックスがあるからラジオは向いてないんじゃないかって始まる前は思ってて、
でもそんな緊張も初めての収録でお話していたら吹っ飛んでて！！
本当に金澤さんお話がお上手で、テンポが良くてどんどんこちらもお話しちゃって…！！！😂
もっともっとラジオのお仕事したい！！！！って心から思うようになったのは｢ビビナイ｣がきっかけなんです。1010＊金澤さん！ 里吉うたの | BEYOOOOONDS SeasoningSオフィシャルブログ Powered by Ameba
このように、コンプレックスと向き合ってきた里吉さんだからこそ、『ソロフェス！2』でパフォーマンスしたモーニング娘。'17の「ジェラシー ジェラシー」には説得力がありました。＜悔しさが 明日を作る＞と嫉妬心をまっすぐ肯定するこの曲は、周りと比較し傷つきながら、少しでも変わりたいと努力を重ねてきた彼女の生き様に重なります。特に＜コンプレックスなら武器に変えて My努力よ 裏切らないで＞というU.M.E.D.Y.氏のリリックは、里吉さんがこれまで綴ってきた言葉とオーバーラップ。「里吉うたの」の物語にひとつの決着がついたステージでした。
｢ジェラシージェラシー｣の主人公、
｢可愛い｣とか｢綺麗｣とか｢魅力的な自分｣になるためにまっすぐで、
だからほかの素敵な人にジェラっちゃうし素直に褒めたりできなくて…
それでもやっぱりチヤホヤされたいし誰かの特別になりたいしって感じが
すごく可愛いしいいな！！って思って😌(なんか日本語バグっちゃったけどだいたいそんな感じってやつ)
サビとかラップは自分に対して、
悔しい気持ちもジェラっちゃう日も全部｢私｣だから、
今はそれ以上に一生懸命やろう！コンプレックスも武器に変えちゃうもんね！
って気持ちで歌いました🦋
フェイクも頑張った！
今だけはチヤホヤしてほしいな…🤫😳
959＊ジェラシージェラシー 里吉うたの | BEYOOOOONDS SeasoningSオフィシャルブログ Powered by Ameba
上記ブログの他の段落ではパフォーマンス面のこだわりが沢山綴られており、これまでの歩みを総括しながら、自らの新たな扉を開くための大きな挑戦だったことが伝わってきます。そんな熱い文章を「ずっと見ててほしいな…」で締める彼女の正直な心が大好きですし、これからもファンであり続けたいと強く思った瞬間でした。
『ソロフェス！2』の後も歩みを止めずに進化し続けている里吉さんは、2度の武道館公演を経てさらにのびのびと様々な表現にチャレンジされています。2ndアルバム『BEYOOOOO2NDS』のリリース時には「周りと比べて悲観するのではなく、自分自身をどれだけ高められるか、常に希望を持つことを大事にしたい」といった旨の発言をされており*1、悩みとの向き合い方もクリアになってきたようです。メジャーデビューから間もなく4年を迎え、アイドル歴も中堅に差し掛かる現在に至るまで、コンプレックスを抱きながらもどんどん強く逞しくなっていく里吉さんが同じ人間として眩しく、尊敬の念がやみません。
「好き」を極める
自分を好意的に眼差すことはあまり得意ではない里吉さんですが、自分以外の「好き」へ向ける目線はいつだって遠慮がなく、とことんまで愛し尽くす偏愛気質が見えるほどです。その潔い狂い方は、私たちオタクと重なるところが多く、シンパシーを感じています。
たとえば「科捜研の女」。結成当初の自己紹介では「好きな鑑定は歩容認証と成傷器鑑定です！」という独特な掴みで爪痕を残していましたが、ブログでも何度か愛を表明しており、想像以上のガチっぷりに度々驚かされました。
私が初めて科捜研の女を見たのは小学生の時！
ちょうど夕方学校から帰ってくると過去のお話の再放送をやってるんです🖥
初めは｢面白いなー🙂｣って見てるくらいで！
気づいたらハマって、レッスン等で見れない日の分も撮り溜めて、
お休みの日にまとめて3話分とか、2時間スペシャルとかを一気に見たり！
シーズン1が放送されていた当時は私はまだ産まれていなかったので、再放送がたくさんやっていて良かったです😭💓19＊科学は嘘をつかない！ 里吉うたの | BEYOOOOONDS SeasoningSオフィシャルブログ Powered by Ameba
コロナ禍にYouTubeで開校した「お家でもびよんず学校」では、｢『好き』を極める！｣をテーマに様々な「好き」を語る授業を行ったのですが、「科捜研の女」に対する愛は想像以上の重さ。倍速編集で詰め込まなくてはならないくらいのマシンガントークをかましています。
そして重く深い「好き」を発信し続けた結果...
科捜研制作陣の目に留まり、シーズン20第1話へのゲスト出演を果たしました。まさかハロプロの現役アイドルが、仮面ライダーシリーズでおなじみの田﨑竜太監督から芝居をつけてもらうなんてね...*2。特撮とハロプロの交差点がこんな形で現れるなんて。被害者役だったため、残念ながら沢口さんとの共演は果たせませんでしたが、もう一度出演することがあれば更にパワーアップした演技力を活かしてお芝居合戦を繰り広げてほしいものです。贅沢を言えば科捜研側で出てほしい！
次いで愛を表明している作品がプリキュアシリーズ。東映の株主？ 私が幼少期に見ていた仮面ライダーシリーズ／戦隊シリーズにオタクとしてハマり直したのと同じように、作品に込められたメッセージの奥深さに心を打たれ、今でも現役でシリーズを追いかけているそうです。最終回の感想が特に分厚めで、プリキュアファンもきっと唸るであろう熱の籠った文章。科捜研同様、プリキュア愛を撒き続けることで、いつか里吉さんがプリキュアの世界へ訪れることに......なったらいいな！
プリキュア関連で印象的なコンテンツはこの辺り↓
- ｢HUGっと!プリキュア｣最終回感想
- ハロー！アニソン部プリキュア特集
- ｢トロピカル〜ジュ！プリキュア｣の情報解禁時点での長文
- 「ヒーリングっど♡プリキュア」最終回感想
- 「トロピカル〜ジュ！プリキュア」最終回感想
- プリキュア20周年
メイク関連だと、#うーめいく というタグを用いて、メイクやコスメを中心に、果ては料理や裁縫まであらゆる「めいく」を日々発信されているのも画期的。このタグはファン側の使用も推奨されており、里吉さん自身も定期的にパトロールしているようです。里吉さんのpostでいうと、ベスコスとかセルフネイルの投稿はマメにされてるので美容界隈にも見つかってほしい。
他にもディズニー、サンリオ、にじさんじ、ハリーポッター等々様々な「好き」をお持ちですが、結局のところ一番深くて重いのはビヨメンへの「好き」です。里吉さんがビヨメン11人に注ぐ愛はバケツから溢れるくらい特大。メンバー全員がお互いのことをリスペクトし、日頃から愛を伝え合っているからこそ、BIG LOVEが生まれるのでしょう。かつてのアイドルが求められていた不毛な対立構造もいまは必要ありません。BEYOOOOONDSはチーム一丸となって、一切の遠慮なく「私たち、みんなのことが大好き！」と表明してくれます。こういった環境だから里吉さんはみんなへの愛を垂れ流すことができるし、愛を浴びて自らの心を癒すこともできるのです。
ただし、みいみこと岡村美波さんに向けるまなざしは完全にオタクのそれです。ニヤケが抑えられてないよ！
最後に「好き」を極めることで新たな夢を叶えた里吉さんが嬉しさと驚きの余り発した名言でこの章を終わりにします。
来世極悪人とかになりそう
1576＊どない人生シリーズ 里吉うたの | BEYOOOOONDS SeasoningSオフィシャルブログ Powered by Ameba
友人のような親密さ
最後に、個別イベント周りの話も書いてみたいと思います。私は元々そんなに個別に行かない派だったのですが、コロナ禍でオフラインの握手会が制限されたことにより、代替措置として「オンライン個別お話会」が始まったことによって、電話越しならやってみたい！と思い立ちました*3。優先順位的にはライブが上位だし、カーボンニュートラルにも反するので大してCDを積んでるわけではないのですが、新譜リリースのたびに2枚分購入したので何やかんや計11回×40秒喋ったことになります。現場のあっち向いてホイゲームや指当てゲーム、お話会、チェキ会も含めるとそれなりに会ってお話してきました。
もちろん、現実社会基準だとコミュニケーションのうちに入らないような限りなく短い時間での会話なので、それだけで相手の心境を理解したとは思っていません。しかし、これまでの通話を思い返すと、友人のように距離が近く、かといって変に詰めてこない里吉さんとのコミュニケーションは非常に心地よく、親密で、だから里吉うたのが好きなんだ...と理解するに足る濃い時間ばかりでした。
それは、里吉さんがアイドルとオタク間の一線を引きながらも、「好き」を持つ同志として対等に接してくれているからだと思います。大抵の場合話題に挙がる「好き」は「里吉うたの」になりますが、私の場合はハロプロに絡まない範囲で里吉さんの「好き」を聞いたり、自分の「好き」を話したりすることが多いです。そういった話をしている時の里吉さんの距離感が友人との通話のようで心地良い。他のメンバーだと「アイドル」であることを意識してしまってもっと緊張するはずなのに。里吉さんとの個別イベントは「オタクはアイドルにただひれ伏すだけでいい」という考えを少し柔らげてくれるような体験でした*4。
個別イベント以外だと、サブチャンネル「ビヨーンズの伸びしろ」内で不定期配信される「びよのびWEBラジオ」が彼女のファンに対する親密さを感じられるコンテンツだと思います。お喋りの緩急、やや舌足らずな喋り方、定期的にチョけちゃうところ、ゆるいセルフツッコミなどなど、里吉さんの素の愛らしさが沢山詰まっています。中でも好きな2本がこちらです。
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以上、里吉うたのさんの好きなところを、彼女の内面に焦点を当てて語ってきました。最強に可愛いビジュアル、卓越したダンススキル、何より世界一キュートなお声に惚れこみ、日々里吉さんの活動を見守っているのですが、好きが増していった過程を辿っていくと、彼女の生き様を愛し、信頼しているからこそ好きなのだと気付いたため、拙いながらも筆を執った次第です。個別のくだりなんかは上手く伝わった気がしませんが、もう少し解像度が上がったら改めて書き直そうか～くらいの気持ちで書き上げました。ちょっとでも伝わっていたら嬉しいです。
最後に、最新シングルの2曲を聴きながらお別れです。どちらも里吉うたのの現在地がよくわかる素晴らしい楽曲。可愛い可愛い里吉さんを目と耳に焼き付けていってください。
それでは！
明日も一緒にがんばろうーたん！です！💙🐶
＜君が君として生まれてきたことって素敵だよ＞という詞が里吉さんに与えられた意味を噛みしめながら生きていきます。𝓑𝓘𝓖 𝓛𝓞𝓥𝓔...
P.S.
Bass教わってみた！【里吉うたの】その3が来る日をいつまでも待ってます。がんばろうーたん。
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