零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

ハロメンと私。 ~横山玲奈(モーニング娘。)~

不定期連載企画「ハロメンと私。」初回は、モーニング娘。13期メンバー・横山玲奈さんについて。モーニング娘。'19時代に執筆した記事をベースに、2023年時点の最新情報を加えて再編集しています。

 

前回の記事は導入編。私がハロプロ沼に落ちたキッカケを語りました。

 

exloyks.hatenablog.com

 

 

 

今回紹介するハロメンは......モーニング娘。より横山玲奈

 

モーニング娘。’23:プロフィール|ハロー!プロジェクト オフィシャルサイトより

 

読み方は「よこやまれいな」。ニックネームはよこやん。イメージカラーはゴールドイエロー。天真爛漫、おしゃべり大好きで、小型犬のような愛嬌いっぱいの笑顔が魅力の埼玉ガールです。

 

モーニング娘。の13期メンバーとして2016年末に加入したよこやん。その加入は非常に劇的でした。

 

ハロー!プロジェクトには、ジャニーズJr.や48・坂道グループでいう「研究生」のように「ハロプロ研修生*1という枠が存在します。小、中学生の頃から参加して基礎を積み、昇格という形でグループデビューを果たすという流れが一般的。オーディションでの一般加入も勿論ありますが、B最近は研修生上がりの子が多い印象です。

 

よこやんは一般オーディションで落ちた後、研修生に加入。その後たったの4ヶ月後に「研修生からの昇格」という形でモーニング娘。のメンバーに選ばれたのでした。普通は一般オーディション不合格→研修生加入し下積み→数年後に再挑戦という流れになるはずが、彼女の研修期間は一瞬も一瞬。一気にスターへの道を駆けあがった超Lucky girlです。

 

 


モー娘。が13期2人お披露目 加賀楓&横山玲奈の現役高校生コンビ 『モーニング娘。’16コンサートツアー秋~MY VISION~』

 

 

また、面白いのは13期の組み合わせ。よこやんと同時加入になった「かえでぃー」こと加賀楓は、研修生活動を4年間続けてきた「大型新人」。長い下積み期間を経て、ようやく夢が叶った瞬間に、この日の武道館は大歓声に包まれた...というのは、上記の映像で確認できます。彼女の下積み時代を全然知らない人でも、きっとこの映像を見たら涙するでしょう。

 

研修生の大先輩と、研修生のド新人。歴が真逆の2人が同期として一緒に加入し、切磋琢磨する。「リバーシブルラジオ」*2という題でWebラジオをやっていた事からもわかる2人の組み合わせに、グッとくる人はたくさんいるのではないでしょうか。

 

最初は「加賀さん」「横山ちゃん」と先輩後輩関係に則って呼び合っていた2人が、今や「加賀がさ~」「横山の話はいいや」と、タメ口かつ雑な扱い。性格も趣味も真逆、そんな凹凸コンビ。だけど、互いの信頼感は強く、片方がいない時も相方の話をして、「あいつがさ~」みたいにいじり合う。いやもう仲良しやん??「13期尊い...」となる人が続出しております。

 

「13期」のすべてが詰まったコント

 

クールな加賀と、天真爛漫な横山。私は漫画やドラマを見る際、キャラクター同士のバディ感を好むのですが、13期はまさに漫画のような関係性。ハロー!プロジェクト史に残る最強のコンビです。

 

 

BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー

1列目中央に並ぶ2人の新人、13期。「新時代/新世代の幕開け」が、始まりの曲

 

 

笑顔と声と"神対応"

そんなよこやんの一番の魅力は笑顔! 年中ニコニコしてて、いっつも笑っている。尻尾を振って走ってくる子犬のように、くしゃっとした表情が愛くるしくて、現実社会で荒んだ心に滅茶苦茶沁みます。「笑顔の君は太陽さ」って間違いなく彼女のことを指しています。

 

また、声もとってもチャーミング。どちらかというと低めの声ですが、甲高くなったり低くなったりの緩急が激しい。無邪気な性格をそのまんま形にしたような声質です。歌声も地声に近いからわかりやすくて、複数人で歌っていても見つけやすい。モーニング内ではまーちゃん佐藤優樹ちぇる野中美希に並んで聞き分けやすいんじゃないかな。

 

笑顔も声も愛くるしいよこやんですが、私が彼女に惚れる決め手となったのは、あるイベントでの"神対応"。

 

あるイベントとは、今年の6月16日に東京ドームシティ ラクーア ガーデンステージで行われた「ZDA(全国同時握手会)」の東京回。3日間でメンバーが全国に散らばり、47都道府県でイベントを催すという狂気じみたツアーの最後の最後、一番メンバーが疲れてるだろう回に参加しました。

 

自由奔放なリーダー*3に突っ込み続けるゆるい内容でしたが、トーク中ずっと楽しそうなよこやんに惹きつけられてしまい、こっちも終始ニコニコ。この時期メンバー間で流行ってたという「横山が代わりに謝罪するネタ」も自分からいじられにいって大いに笑いを取る、そんな芸人魂も面白くて、短いながら満足度の高いイベントになりました。

 

そのイベントの最後に開かれた握手会。緊張の面持ちで順番を待ち、ついに自分の番に。正直言うと、私は握手会が苦手でして。自分を彼女らのステージに介入させたくない派なので、THE 接触な握手会はモットーに反しているのです。

 

だからこの時も流れに任せて一気に抜けよう、と思っていたのですが...

 

よこやん「あっ、それ工藤さんの!」

 

ほんの一瞬の間で、前のめりで私が着ていたロンT*4を指し、笑顔で話しかけてくれました。大勢捌かなきゃいけないのにちゃんと1人1人を見てくれていること、たまたまとはいえ「ありがとう~」以外の言葉をくれたこと、それと間近で見る一点の曇りもない笑顔の眩しさといったら。 

 

こういうのって大方偶然なのですが、接触が好きな人って多分「偶然」の積み重ねで好きになっていくんだろうな~と、オタクが握手会に行きたがる理由をひとつ理解したような気になりました。

 

トークイベント形式の現場でよこやんに会ったのは、ZDAと15期お披露目イベントの2回きりですが、いずれもサービス精神旺盛で、元気を貰えます。

 

 

表現力の成長

ここからはよこやんのパフォーマンス面に触れていきたいと思います。まずは彼女のコミカルなキャラクターから連想できるようなミニモニ。的な可愛らしさについて。2019年のひなフェスの「グルグル JUMP」*5は自慢の笑顔全開で、幸せな気持ちになりました。

 

また、最近徐々に見せ始めた笑顔封印クール路線も素晴らしい。まず印象的だったのはROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019で歌われた「シャボン玉」。黄金期の人気曲で、女の愛憎を剥き出しに歌った一曲です。道重さゆみの「なのに、どこ行ったんだよ~」や、石川梨華の台詞パートなど、要所要所に挟まれるセリフも印象強く耳に残ります。

 

 


モーニング娘。 『シャボン玉』 (MV)

 

モーニング娘。の楽しみ方の一つに、先輩から脈々と受け継がれていく歌割を次は誰が歌うのか?という見方がありますが、この石川梨華から続く台詞パートを現在歌っているのがよこやんです。普段のキャラクターからは想像できないような暗くドスの効いた声で発した「なによ!人が真剣に話してるのに」や、その時のギラギラした目付きは衝撃的。こんな表現もできるんだと迫力に圧倒されました。石川梨華さんとも、前任の飯窪春菜さんとも異なる解釈での「重い女」を、7万人の観客を前に全く物怖じせず演じ切りました。

 

また、2019年の秋ツアーより、15期メンバーとして新たに3名加入したのですが、はじめての後輩*6が加入したことによって意識が変わったのか、大人っぽい表現をしたのに驚かされたのがこちらの映像。

 

 

上の映像を再生すればそのまま「青春Night」のライブを鑑賞いただけますが、注目してほしいのは1番サビの「そんなの勿体無いでしょ!?」(6:15~)、2番Aメロの「待っちゃうのよ」(7:10~)の2箇所。髪を振るわせ、流し目で送る鋭い視線に、短いながら射貫かれました。そしてその直後に見せたいつもの笑顔にホッとする。裏の一面を少し表に出すような絶妙な表現の調整に、デビュー3年目の大きな成長を感じたのでした。

 

コメントもよこやんに触れる方が多くて、やっぱビビるよなぁと。今後更に先輩として経験を積み、どう変化していくのか非常に楽しみです。

 

 

...その一方で、大きなやらかしも。

 

 

 

 

www.instagram.com

 

 

 

 

「令和逆さま事件」として歴史に残った大事件。そんなよこやんが愛おしいです。

 

 

それではここで1曲聴いていただきましょう。よこやんもとい、13期にとってのデビューシングル曲である、重要な1曲です。

 \モーニング娘。'17で「BRAND NEW MORNING」!/

 


モーニング娘。'17『BRAND NEW MORNING』(Morning Musume。'17[BRAND NEW MORNING])(Promotion Edit)

 

 

***

 

ハロメンと私。」、今回は"よこやん"こと横山玲奈さんについてたっぷり語ってきました。他にもラジオで止まらない芸人魂や、特技としてアピールし始めたサックスなど、語り切れない魅力はたくさん。これからモーニング娘。を担う立場になっていく中で、どう成長していくのか楽しみです。

 

そして、2023年現在、相棒・加賀楓がグループから旅立っていきました。相棒の夢を尊重し、笑顔に涙でかえでぃーを見送ったよこやん。日本武道館の中心で拳を交わした二人の姿はモーニング娘。の歴史に確かに刻まれました。その時の感想はnoteに綴っています。

 

13期MCや「BRAND NEW MORNING」を観て、やっぱり13期は自分にとって特別な存在だったと確信し、涙が止まりませんでした。加賀さんがメンバー宛のメッセージとしてブログに書いた「同期が横山で本当に良かった」も、最後のMCで横山が涙ながらに言った「加賀が同期で本当に良かった」も、信頼を寄せる相手への心からの言葉だと思いましたし、どちらも相方が目の前にいない場で伝えるツンデレなところが13期らしく、愛おしくってたまりません。

「モーニング娘。'22 25th ANNIVERSARY CONCERT TOUR ~SINGIN’ TO THE BEAT~加賀楓卒業スペシャル」(12/10)をめぐる動き概観(娘。編)|ゆずこしょう a.k.a 柚樹ログ|note

 

横山
同期が横山で本当に良かった。研修生では1番上と1番下だし、好きなものかぶらないし、加賀がインドアすぎてプライベートで会わないし、DVD借りパクされるし(最近やっと返してくれました)仲良くなるきっかけどこだったか全然分からないけど、正直横山のここが嫌だ、が本当に無いです。お互いがお互いを尊重し合えたから、良い意味で仕事としてのお互いを支え合えたからぶつかることなく6年間過ごしてこれたなと思います。本当にありがとう。立場的にもこれからの方が大変なのに、先に卒業してしまいますが横山なら大丈夫と思ってます!!笑 

メンバーの皆様へ。 加賀楓 | モーニング娘。’23 13期オフィシャルブログ Powered by Ameba

 

私は加賀の決めた未来をずっと応援しています!
何回も言っていることですが、
私は好きなことをしている加賀のことがすごく好きなので
これからの道を応援するのがとても楽しみです


別々の道にはなりますが、
モーニング娘。の13期は変わらず2人なので
これからも応援していただけたら嬉しいです。

 

約6年間、たくさんたくさんありがとう
唯一の同期が加賀でよかったです!!
卒業おめでとう!!!

たくさんありがとう! 横山玲奈 | モーニング娘。’23 13期オフィシャルブログ Powered by Ameba

 

そして、同期を失った片割れは、いつだって輝きが増すものです。彼女がモーニング娘。のひとりとして、トップアイドルへの階段を駆け上っていく姿を、これからも見守っていきたいと思います!

 

 

 

BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー

BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー

 

 

*1:昔は「ハロプロエッグ」と呼ばれてました。世間的にはこっちの方が馴染みありそう

*2:Hello! Project オフィシャルファンクラブサイトで毎週木曜日に配信されていた「13期メンバーWebトークリバーシブルラジオ』」のこと。2019年に終了し、「15期メンバーWebトーク「Three stations」」、「ラジリオ~櫻井の時間~」 へとバトンを渡した。

 


DVD「モーニング娘。'19 13期メンバーWebトーク『リバーシブルラジオ』Part2」

*3:いずれ紹介するけど、モー娘。の現リーダー・譜久村聖はメンバー1のボケ担当。もはやツッコミもなくガン無視されるも突き進むメンタルが彼女の魅力のひとつです

*4:工藤遥とKANGOL AWARDのコラボシリーズ「HARU:KANGOL」。推しTシャツみたいなの持ってなかったため、モーニングオタであることを少しでもアピールできるように着ていた。

*5:プラチナ 9 DISC』に収録された久住小春、ジュンジュン、リンリンによるユニット曲。 ひなフェス2019という春のイベントで、「毎日楽しく過ごし隊」というユニットの1人として披露した。

*6:14期の森戸知沙希カントリー・ガールズという別グループとの兼任扱いで加入したため、ハロプロ歴としては先輩になる。