零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

わたしのハロプロ楽曲大賞'19!

今年ももう師走。いよいよ2019年を振り返る時期になりました。何かと振り返りをしたくなるのがオタクの性ですが、非オタ友達に聞いたところ一般人はやらないらしい。なんてこった、こんなに楽しいのに。

 

さて、今年は何のランキングをしようかと考えたところ、まず一発目にこちらをやろうと思います。題して、「わたしのハロプロ楽曲大賞'19」!

 

 

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毎年年末にひっそりとガッツリと行われているオタ有志の企画、その名も「ハロプロ楽曲大賞」。「楽曲部門」「MV部門」「推しメン部門」の3部門で投票を募り、集計し、年末のイベントにて発表する!というとっても楽しそうな企画です。

 

第18回ハロプロ楽曲大賞'19

 

2018年はオタ歴も浅く、存在も知らなかったのですが、ふとTLの賑わいを見た時非常に羨ましくて。来年こそは!と意気込み、色んな楽曲を聴き漁って今に至るわけです。せっかくならと、12月30日に夜通し行われる結果発表イベントにも参加予定。オタ同士の交流会、以前某ブロガーさんのイベントに参加して以来旨味を知っちゃったので、興味しかない。全力でスケジュールを調整しております。

 

そんな「ハロプロ楽曲大賞'19」、今年の投票期間は12/4(水)~12/11(水)まで。〆切までもう時間がない!ということで、公式様のソートツール等を活用しつつ選出しました。

 

で、その選んだ内容を書いて行こうと思ったんですけども。ただね。これが投票企画の難しいところ。純粋に好きな楽曲を投票したい気持ちがある一方、この曲でこのグループを勝たせてあげたい!という気持ちが芽生えてくるわけです。

 

例えばBEYOOOOONDSを勝たせてあげたい、となった時に、「ニッポンノD・N・A!」と「眼鏡の男の子」で票が割れて、結果的に他のグループ曲に負けることになってしまうなら、迷わず代表曲の「眼鏡~」に入れるってもん。いや、正直な気持ちだと「元年バンジージャンプ」とかの方が大好きなんだけど、それで貴重な1票が失われるなら・・・。

 

まあつまり、投票企画ってなると不純な気持ちも当然混ざってくるわけです。ジャンプのアンケートだってそう。応援してる『アクタージュ』が負けそうなら仮にハズレ回だったとしても迷わず1位に入れる。あ、羅刹女編中盤に入った『アクタージュ』は毎回超当たり回ですが。

 

 

がしかし、個人ブログなら100%純粋な気持ちでランク付けできる!それが年末ランキング企画の第1弾「わたしのハロプロ楽曲大賞'19」。ひたすらにピュアな心で語り尽くします。

 

2019年、ハロプロにハマれて良かった・・・と事あるごとに目を潤ませながら聴いてきた楽曲達をご紹介。誰がなんと言おうと、2019年は豊作でした。サイトで紹介されているノミネートリストを全曲聴けたわけじゃないんですけども、聴けた分からベスト30を絞り出しました。ただし、10位までに入っていないからといって、ダメな曲ってことはないからな!!ぶっちゃけ全部1位にしてもいいんだから!!!

 

 

 

それでは、まずは30位から21位です。

 

 

 

30位 和田彩花『Une idole』

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29位 早見初美花/ルパンイエロー (工藤遥)『Dear My Friends』

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28位 BEYOOOOONDS『伸びしろ ~Beyond the World~』

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27位 アンジュルム『いとし いとしと Say My Heart』

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26位 つばきファクトリー『ふわり、恋時計』

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25位 CHICA#TETSU『都営大江戸線六本木駅で抱きしめて』

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24位 こぶしファクトリー『開き直っちゃえ!』

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23位 こぶしファクトリー『亀になれ!』

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22位 アンジュルム『全然起き上がれないSUNDAY』

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21位 モーニング娘。'19『人生Blues』

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21位~30位には各グループからとソロ曲からそれぞれピックアップ。つばきファクトリーは昨年強かった分、今年はシングル1枚と配信1曲のみだったので不作年でした・・・。「三回目のデート神話」よりも「ふわり、恋時計」の方がつばきらしくて好きです。しっとりめの曲似合うなと。ちょうど浅倉樹々ちゃんが活動休止する直前の富山公演を観に行った時も歌ってくれて、涙を誘われました。

 

和田あやちょは卒業後も自分なりのアイドル像を極めていくとして、早速公開された新曲MVはフランス語と日本語混じりの攻めた楽曲でした。SHOWROOMで配信中の『和田彩花児玉雨子の懺悔室』で延々と流れてるので頭に残りましたね。工藤遥、もとい早見初美花のキャラソンは言わずもがな。『超英雄祭』でも『ファイナルライブツアー』でも堂々たる歌いっぷりでした。

 

BEYOOOOONDSとこぶしのアルバムは発売以降かなり聞き込んだし、20位以降もどんどんランクイン。やっぱりフルアルバムが出たグループは必然的に強いっすね・・・。どちらの作品もアルバムの中に物語があって、曲順がしっかり考えられていたので、作品として高評価。

 

あとはアンジュルムのベストアルバムから1曲、シングルから1曲と、モー娘。シングルから1曲。『いとし いとしと~』は勝田里奈卒コンの出だしとして完璧すぎて、今やタケちゃんの「Are you ready?」が無いと物足りなく感じちゃいます。『全然起き上がれない~』は強烈なサビ無しつんく♂曲でヘビロテ必至。『人生Blues』も同じくつんく♂さんが気持ち悪いです(褒めてる)。Aメロの謎母音コーラスは癖になる。

 

 

それでは、続いて20位~11位。

 

 

 

20位 こぶしファクトリー『チョット愚直に! 猪突猛進 (アカペラ Ver.)』

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19位 アンジュルム『人生、すなわちパンタ・レイ』

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18位 雨ノ森 川海『GIRL ZONE』

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17位 Juice=Juice『Good bye & Good luck!』

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16位 カントリー・ガールズ『夏色のパレット』

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15位 BEYOOOOONDS『アツイ!』

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14位 モーニング娘。'19『恋してみたくて』

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13位 BEYOOOOONDS『ニッポンノD・N・A!』

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12位 BEYOOOOONDS『眼鏡の男の子』

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11位 こぶしファクトリーハルウララ

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だいぶグループが割れましたが、一番票を入れたのはBEYOOOOONDS。いずれもMVが作られた楽曲です。ストレートなアップチューンの『ニッポンノD・N・A!』、X JAPANばりにメタルを意識した『アツイ!』、演劇チックなデビュー曲の『眼鏡の男の子』。どれも同じ作曲家の星部ショウさんが生んだものと思うと末恐ろしい。三者三様でバラエティに富んでます。派生ユニットの雨ノ森 川海は大森靖子さん節が炸裂。よく歌えるよな。

 

こぶしからは2曲。アカペラ盤があまりにも良すぎたので6曲からどれを選ぶか迷ったのですが、初のホールコンサートで使われたVTRが良すぎて『チョット愚直に! ~』を選出。円盤、9月10月は何度も繰り返し見ました。5月のこの時はこぶしへの興味が薄く、注目していなかったのが悔しいです。秋ツアーで披露された『LOVEマシーン』のアカペラ版も完成度が格段に上がっていて痺れましたね。

 

また、『ハルウララ』は言うまでもない名曲。系統の近い曲につばきの『ふわり、恋時計』がありますが、個人的には大きく超えてきました。落ちサビののむさんの歌い方とか、ラストの天空に突き抜けていくようなあやぱんのフェイクとか、聴き応えがあるパートが多すぎます。

 

アンジュルムからはヒャダインの奇天烈曲『人生、すなわちパンタ・レイ』、モー娘。からはキュートなアルバム曲『恋してみたくて』、カントリーは夏ハロコンで印象的だった『夏色のパレット』をチョイス。

 

パンタレイはヘラクレイトスの名言が日替わりだったのが面白かったですね。それとノリ的に昔の曲だと思ってたら新曲で驚いた。あんなにカッコ良い曲なのに、よく聴いたら「こし餡派だった私が何でつぶ餡ばっか食べてるの!?」と歌ってるの、控えめに言って頭おかしいですよ。

 

『恋してみたくて』はパフォーマンス込みでの評点です。普段ギラギラ目の子達があんなフリフリで可愛いことやるのズルい。『夏色のパレット』はMV作って欲しかったなあ・・・。カントリーがもう今月末で終わるなんて信じられません。先週発売のベスト盤は来年の投票に入るので、'20は沢山上位に入れるっきゃない。

 

また、17位にランクインしたJuice=Juiceの『Good bye & Good luck!』。思えばハロプロ沼への始まりはこのシングルからでした。やなみんとのお別れ曲としてもエモいですが、一番好きだったのはゆかにゃ卒コンでの使われ方。ああ、この曲は1度切りじゃなく、これからも歌い継がれていくんだなあと、じんわりと響きました。アンジュルムの『友よ』同様、カラッとした別れの曲はグループのカラーに似合ってて素敵です。

 

 

 

 

さて、ここまでまとめて紹介してきましたが、10位からは1曲ずつご紹介。さっそく、第10位から発表です。

 

 

 

10位 モーニング娘。'19『I surrender 愛されど愛』

 

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初披露は2018年の秋ツアー。元メンバー・飯窪春菜さんの卒業コンサートの生配信で自分は初めて聴いたのですが、鮮烈なロックナンバーに初っ端からビビッときました。披露のタイミングも、メンバー一人ひとりから飯窪さんへ餞の言葉を贈る感動的な場面の直後だったので、涙を吹っ飛ばすくらいカッコ良いパフォーマンスに心が惹かれまくったことを記憶しています。ベスト盤を購入してからは毎日目覚ましにして気持ちを高めていました。

 

また、大好きな羽賀朱音ちゃんの美味しいパートもありまして。彼女はメンバーの中でも歌割が少なく、歯がゆい思いをしてきたと思うのですが、この曲の落ちサビではガツンと決めてくれました。初めて見た時はあかねちんにスポットが当たった瞬間、「あ、あがねぢん!!!!!」と絶叫。あれには痺れて悶絶しましたね。

 

'19になってからも事あるごとに歌われたこの曲ですが、やっぱり1番興奮したのは夏のロッキン。メンバーからの打診で急きょセトリに組み込まれたというエピソードは熱いですし、夏フェスにピッタリなアップテンポに汗だくになりながら頭を振りました。GRASS STAGEを刺したあかねちんの「ありえない」は過去最高でしたねえ・・・。イントロ鳴った瞬間から分かっていたことだけど、この瞬間私の夏は大勝利でした。

 

 

 

9位 こぶしファクトリー『消せやしないキモチ』

 

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モー娘。、Juice、つばき、アンジュ、カントリー、BEYOOOOONDSと各グループと出会っていく中で、何気に一番最後に出会ったのがこぶしファクトリー。たった5人しかいないのに覚えられず、何故かそこまで食指が湧かず、殆どノータッチだったのですが・・・。10月に発売した新譜によって一気に落ち、単独ライブにも行ってきました。行動力。

 

どのグループにも無い武器、アカペラによって鍛えられたユニゾンの気持ち良さは半端じゃなく、「消せやしないキモチ」は「現在のこぶし」の真骨頂。リズミカルなフレーズも、伸びやかなメロディラインも、5人のキモチがシンクロしているからか、非常に心地良く絡み合っているんですよね。こぶしを利かせた力強い楽曲が多かっただけに、2nd Album『辛夷第二幕』はバリエーション豊富で新鮮。こんな曲も歌えるんだ!?とこぶしのふり幅に更なる可能性を見ました。

 

ステージ上のパフォーマンスはスタンドマイクのみの簡素な構成で、リフの振付もわかりやすい。それでも強く惹かれるんだから、彼女らのスキルは本物だと思います。もっと注目されてほしい。

 

それと、今年はBEYOOOOONDSで大暴れした作詞家兼作曲家・星部ショウさんの年といっても過言じゃない1年でしたが、「消せやしない~」も例に漏れず。元々ディスコサウンドが好きなので、こぶしの5人が歌うと多幸感が上乗せされて、いつ聴いても自然と歩みが軽やかになります。特に通勤中の憂鬱な朝に効果抜群だったな。

 

後々読んだ星部さんのライナーノーツも素敵だったのでご紹介。

 

2019年5月の単独ホールコンサートのステージ上スクリーンには、8人のこぶしファクトリーの姿が映し出されました。
5人のメンバーもMCの中でそのことについて爽やかに言及していて、頼もしいなと思って見ていました。
過去も全部ひっくるめて、今の私たちを見てほしい。
そんな決意表明のようなライブですごく良かったです。

 

本当に好きだった気持ち、別れというほろ苦い記憶は消せやしない。
だから辛いんですが、その全てを受け入れて前を向いて生きていく。
その姿が素敵だし、すごく可愛い。
だから歌詞の中の女の子は、きっとその後も素敵な恋をしていくんだろうなと思います。

星部ショウ オフィシャルサイト

 

グループの歴史も汲み取った上で作詞してくださる姿勢に深い愛を感じました。グループと作家さんが互いに信頼し合っている様を見られるのも、アイドルの面白いところです。

 

 

 

8位 CHICA#TETSU『高輪ゲートウェイ駅ができる頃には』

高輪ゲートウェイ駅ができる頃には

高輪ゲートウェイ駅ができる頃には

  • CHICA#TETSU
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8月にデビューしてからリリースを重ね、大躍進のBEYOOOOONDS。先日発売されたばかりの1st Albumには自分でも驚く程ハマってしまいました。初の単独ライブも奇天烈な演出の数々に超楽しめたし、次はどんな凄いことをやってくれるのか!?と期待せざるを得ない、応援していて楽しいグループです。

 

アルバム曲はどれも良すぎて、何なら1曲ずつ順位をつけるのもおこがましく、まとめて1位にしたいところなのですが。あえて選ぶとすれば、派生ユニットであるCHICA#TETSUの新曲かなと思います。

 

「高輪ゲートウェイ駅」という山手線の新駅については、「高輪」を「たかなわ」と読めないくらいに興味を持っていませんでした。しかし、大好きなシティポップの曲調に乗せて繰り返し聴かされるとあら不思議。耳に馴染んでくるどころか、愛着が湧いてきました。星部ショウさん曰く、ユーミンの「中央フリーウェイ」や稲垣潤一の「クリスマスキャロルの頃には」を意識して作ったとか。親世代にもウケそうだし、聴いてほしいなあ。

 

ポップで切ない曲調と一致した歌詞には、間もなく卒業を控えた女子高生の淡い恋が描かれており、「高輪ゲートウェイ駅ができる頃には、私を彼女にしてね」というフックが強烈です。耳馴染みのない新駅を季語に出来るスピード感とか、未完成の駅と「未完成の恋」を掛けるところとか、粋な言葉選び。地名や駅名が沢山出てくるので、巡りながら歩いてみたいです。

 

単独ライブで初披露されましたが、繰り広げられるCHICA#TETSUワールドに会場の空気はカワイイで充満。肺の中までピンク色に染まったかのような感覚を覚えました。「カワイイ」に無縁な人生を送ってきたし、ハロプロも「カッコいい」で入ったのに、気付いたらこんな奥地まで。高輪ゲートウェイ駅ができる頃には、きっともっと愛を深めているんでしょうね。

 

 

 

7位 アンジュルム『私を創るのは私』

 

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アンジュルム第2章」の幕開けを象徴する最新曲。センターに新メンバーの橋迫鈴と、昨年加入した太田遥香、伊勢鈴蘭を配置して、全面的にプッシュするあたりアンジュルムらしいなと。伝統のモーニング娘。と革新のアンジュルムといったように、ハッキリと分かれているところが面白いです。

 

新人のピュアさを持ちながら決して実力は劣らない3人の後ろから、次々と現れる先輩達の頼もしさも見所です。かみこ、桃奈は十二分に支柱になってるし、かむのキュートな高音とふなっきのどっしり構えた低音は良いエッセンス。むろ・りかこ・かななんは抜群の安定感で、最後の最後に決める竹内先輩はマジパねえッスわ。全員歌ウマ集団ですが、結局はタケちゃんなんだよなと思わせる貫禄。これを2番のBメロまで温存するってのがね、信頼できる歌割だなと思いました。

 

どのグループも変化球なシングル曲が多かった印象がある中、この曲とJuice=Juiceの「ひとそれ」はアニソンっぽくて逆に新鮮でしたね。最近シティポップやディスコサウンドを聞くことが多いんですけど、ストレートな楽曲を聴くと血が滾りますね~。童心くすぐられる~~。

 

ちなみに先日川崎クラブチッタで行われたリリイベに参加してきたのですが、まさかの音響トラブルが起こり、楽曲の後半で音が止まる事態に。メンバーが「続ける!?」「無理だよ~」と意見が割れる中、桃奈が「このまま歌いましょう!」と声かけをしてて、若いのに強いな・・・と泣かされました。土壇場の対応力が若いメンバーにもちゃんと継がれているのなら、グループの未来は明るい。

 

 

 

6位 モーニング娘。'19『青春Night』

 

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2019年上半期で最も聴いたんじゃないかっていう曲。Nightって曲名に入ってますけど、いつ聴いても底抜けの明るさに励まされます。実際歌詞は案外暗めなんですが、ラップとかコールアンドレスポンスとか、ちょっと頭の悪いノリが多分に含まれているので、暗い気持ちは吹っ飛ばされます。ちぇるの英語がVery Niceよね。

 

ハロステでShort ver.が公開された水曜日、その2日後の金曜にフルMV解禁。まだハロプロのMV公開等の流れを知らない頃だったのでスピード感に驚かされた記憶があります。上京、配属部署決定、一人暮らし。全て初づくめで慣れない中、毎朝の電車で少し暗い気持ちになってたところを、「私の人生エンジョイ!」というキャッチーなフレーズで吹き飛ばしてくれました。新譜が出るまで、何度MVを再生したことか。田舎っ子ちぃちゃんの「Enjoy」までがセットだと脳が認識してるので、CD版は物足りない(笑)

 

夏ハロ、ロッキン、そして先週の秋ツアーFINALと、どの公演でも歌ってくれたため、コールは完璧です。ロッキンはおださく復活の歓喜に喉痛めるほど「Yeah!」と返してた。ノリノリのファンクって気持ち良いよな~と、今も書きながらノッてます。娘。達のDNAに刻み込まれた16ビートのリズムがあってこその快感です。

 

ただひとつ残念なことがあるとすれば、今年のモー娘。曲は少なかったなと。残りの「恋してみたくて」「人生Blues」の計4曲しかありませんでした。大きな躍進をした年だった分、どうしてもリリース関連は寂しかったので、'20は頑張ってほしいですね。そろそろ16枚目のフルアルバムも出すんじゃないかな。先日発表された新曲の「KOKORO&KARADA」は好みど真ん中だったので、既に暫定優勝決めてますが、さてどうなるか。

 

 

 

5位 BEYOOOOONDS『元年バンジージャンプ

元年バンジージャンプ

元年バンジージャンプ

  • BEYOOOOONDS
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またまたご贔屓BEYOOOOONDS。仕方ないよ、だって元年なんだもん。

 

非常にファンキーな楽曲に、若くてフレッシュな12人の声が上手く融合し、これ以上のない”ユハッピー”な音楽に仕上がっているのが好印象でして、ここ1週間ヘビロテしてました。晴れた日の青空の元、聴きながら歩くと自然と笑みがこぼれます。BPMも歩調とバッチリ合うしね。

 

「さぁ元年だ バンジージャンプ」「何したってアニバーサリー」「だって元年なんだもん!」「令和 令和 令和なんて 最高のネーミング」とか、もうキラーフレーズばっかりですよね。何言ってるか意味わかんないけど、めっちゃ元気でる。星部さんのライナーノーツ曰く、「新元号ソング作ろうとしたら金爆に先越されたからボツになりかけたけど、『元号』をテーマにしたら行けるだろう」となって制作されたとか。やっぱり時代跨ぐタイミングでしかできないことをやりたい!みたいな野心は音楽家の皆さん持たれてるんだろうなあと。真っ先にやってのけた金爆の企画力は流石。

 

とはいえ、BEYOOOOONDSの企画力も金爆に引けを取りませんし、「令和ソング」もとい「元年ソング」が持ち歌にあることはもっと世間に知られてほしいです。「令和元年に誕生したアイドル」の証として、この曲はずっと歌ってほしいところ。数年後、令和の時代が2桁目に入ったくらいにも歌い継がれていたら、詞の説得力は薄まるかもしれないけど、何だかエモいじゃない。

 

あと、「眼鏡の男の子」のスピンオフを曲中でやってのける所も欲張りで面白いです。夢羽ちゃん、いっちゃん、西田ら3人の女子高生が、眼鏡くん争奪戦に負けた後どうなったのか? 僅かながら世界観が広がる様は新しくて、アルバム通しで聴くとより楽しめます。「恋のおスウィング」「文化祭実行委員長の恋」とも合わせて聴くべし。

 

 

 

4位 アンジュルム『赤いイヤホン』

 

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アンジュルムの2019年を象徴する1曲だけ挙げるなら、いずれのシングル曲でもなく、絶対にこの曲でしょう。世間に「これがアンジュルムです!」と見せつけるときには、この音源と動画を携えておきたいくらい、らしさ全開で大好きな1曲です。そんでまあこの曲も星部ショウさん作詞作曲ということで、私はもはや星部のオタクなんじゃないか・・・?と疑うくらいに飼いならされています。いつもの大久保薫様も最強の編曲です。

 

春ツアー、和田あやちょの卒コン、夏のロッキン・SOUND OF FORESTでのステージ、GirlsAwardでの初パフォーマンス。今年の多くのライブは「赤いイヤホン」から始まりました。開幕曲としてこれ以上ないくらい完璧。何かが始まる予感がするイントロから、4つ打ちのドッシリしたビートに心臓の強い鼓動が止まりません。声質もパフォーマンスも、全てにおいて「大人の色気」で塗りつくされており、セクシーで充満しています。

 

歌詞のフレーズもクセになるポイントが多く、リズムも細かくて、カラオケで歌ったら滅茶苦茶楽しい。Aメロはライミングがそこかしこに散りばめられてますし、Bメロの「こんがらがった赤い糸~」は力を込めて歌えばグワっと気持ちが盛り上がります。サビの「Wirelessの時代でしょ」「Bluetoothの時代でしょ」は一歩間違えればダサいけれど、AメロBメロのテンションが持続されているから無問題。

 

あと個人的な意見ですが、コールを入れても入れなくても聴ける曲なのが特徴的な曲だと思うんですよね。イントロで「オイ!オイ!」すると楽しいけど、オタの少ないGirlsAwardの映像を見ても特に違和感なし。最近女性ファンが増えている要因のひとつに、「強い女」を前面に押し出す「赤いイヤホン」のような曲が増えてきていることもあるのではないでしょうか。アンジュルムならアイドルの定義や在り方を広げてくれると、これからも期待しています。

 

 

 

3位 こぶしファクトリー『Come with me』

 

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いや~これはね~~絶対ハロプロ楽曲大賞の上位には来ないと思うけど~~~~個人的に刺さりまくった曲なんです。プロの本気を見た楽曲。YouTubeのリンクも、ドラマー・川口千里さんのREC映像を貼らせていただきました。いやこれ度肝抜かれるんで見てほしい。

 

キレッキレのベースとドラムに、装飾音として優秀なピアノ、派手なブラス。そこにこぶしファクトリーのセクシーな歌が乗っかり、編み出されるのがジャジーな楽曲という、アイドル超えてね!?と仰天しました。特にリズム隊が最強。川口さんのきめ細かでかつダイナミックなドラムは痛快ですし、植松慎之介さんのベースラインがエロすぎる。ウォーキングも間奏のスラップもサビ前のブレイクも全部ズルくて完敗です。

 

布陣が若くてイケイケなのは、恐らく作詞作曲に中村瑛彦さんという珍しい方が担当されているから。ハロプロにあんまり無いテイストを持ち込み、それをこぶしに任せてくれる辺りに、グループへの信頼をひしひしと感じます。

 

実際リズムもメロディも難解なので、カラオケで真似するのは一発じゃ無理。歌が好きすぎて練習しましたがかなり苦戦しました。ただ、こぶしの子達はサラッと乗りこなしてて・・・。いやもちろん相当練習したと思いますが、秋ツアーの横浜公演で見たパフォーマンスは完璧も完璧でした。アルバム発売前にいち早くツアーで目撃したのも刺さった要因かもしれません。

 

ちなみにこの曲はこぶしの推し・広瀬彩花のメイン曲。5人それぞれにメイン曲が設けられた2nd Albumですが、広瀬のキャラクターにぴったりな超Coolな楽曲を与えてくれて感謝しかない。ていうかまあ、推しになったのはライブで聴いたこの曲キッカケなんですけどね(笑) 間奏で高らかに歌い上げるフェイク気持ち良かったなあ。

 

ハロプロ楽曲大賞を、曲の文脈やパフォーマンス抜きに「楽曲」単体で決めるなら、確実にこの曲を選びます。

 

 

 

2位 Juice=Juice『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』

  

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ハロプロ楽曲大賞'19」、順当に予想するなら「ひとそれ」と「眼鏡の男の子」の一気討ちでしょうね。そこにアンジュがどれだけ食い込めるかってところでしょうか。「ひとそれ」はYouTubeの再生回数段違いだし、有線やテレビでだいぶ浸透したんじゃないかな。紅白はダメでもせめてMステ出して欲しかったなあ。

 

「青春Night」と同週に公開されたMVは、冒頭の宮本佳林ちゃんで一気に世界観に引き摺りこまれてしまうパワフルな作品で、こちらも発売されるまで聞きまくってました。朝より夜の帰り道、自分を鼓舞するために聴いてたような気がする。佳林ちゃんと瑠々ちゃんに殴られまくった初夏でした。

 

こんなアップナンバーだから、当然ライブでも映えます。特にロッキンはとんでもなかったですね・・・。モー娘。のロッキンが取り上げられがちですが、Juice=Juiceも個人的にかなり大勝利していたと思います。攻めたセトリで感極まりっぱなし。「ぶちかます」と事前にインスタで宣言してた佳林ちゃん率いる6人に、文字通りぶちかまされ、朝一でロッキンに満足してしまう事態に陥りました。いやちゃんとその後King Gnuアンジュルムエビ中と楽しみは尽きませんでしたが。

 

ロッキン、全くもって映像化していないので見返せないのが歯がゆい。Fiesta! Fiesta!で開幕燃焼してからの「ひとそれ」の佳林ソロ、今年見たライブであの繋ぎを超えるものは他に無かったと思ってます。真夏の朝、欅坂が大舞台で歌ってる会場の横で、ギラギラと野心に燃える佳林ちゃんのあの目は忘れられない・・・。

 

そして先週の秋ツアー。通常ver.に加え、夏に加入した新メンバーを入れて取り直したNew Vocal Ver.もアンコール後に披露し、二度「ひとそれ」を楽しめる贅沢仕様になってました。原曲は佳林ちゃんはじまり、Newは瑠々ちゃんはじまりで味わいがガラリと変わりますが、二者二様でどちらもエモい。人気曲ができてもそれだけでは終わらせない、Juiceのハングリー精神が頼もしいです。

 

詞の面で話をすると、常に女性に寄り添ってきたつんく♂さん主体のハロプロですが、最近は色んな作家さんが参加しつつ、それぞれの色を出しているのが面白いですね。この曲はシンガーソングライターの山崎あおいさんが作詞作曲。女性の生き辛さや不満を丁寧に歌う歌詞は「微炭酸」しかり。Juice=Juiceの魅力の引き出しを増やしてくれた曲達だったと思うので、これからもどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

1位 平井美葉・小林萌花・里吉うたの『We Need a Name!』

We Need a Name!

We Need a Name!

  • 平井美葉・小林萌花・里吉うたの
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「わたしのハロプロ楽曲大賞'19」、栄えある第1位は!

 

平井美葉・小林萌花・里吉うたの『We Need a Name!』

 

誰が何と言おうと、これが1位です。彼女ら3人の文脈を乗せたノンフィクションな詞とコミカルな雰囲気にグサグサやられました。先日の初単独ライブでは涙でボロボロでした・・・。

 

BEYOOOOONDSは研修生上がりの子でほぼ構成されているのですが、美葉ちゃん、ほのぴ、うーたんの3人はオーディションで選ばれた子たち。しかも、全員18歳。大抵中高生が受かることが多い中、高3と大1が合格する珍しいケースでした。そのうち2人はダンスが得意で、もう一人はピアノが得意な音大生。技術担当として、そのスキルはパフォーマンスへ上手く組み込まれていきました。

 

そんな3人の悩みは「名前が無い」こと。CHICA#TETSU、雨ノ森 川海と違って、持ち歌も名前も無い3人は、「オーディション組」「Only You組」などとファンから呼ばれていましたが、デビュー後も特に名付けられる気配はなく時が過ぎ去っていきました。

 

しかし、1st Albumの発表時、満を持して3人の楽曲が制作決定。3人だけじゃなく、周りのメンバーもアルバム発売の報異常に喜んでいたのが印象的です。そして解禁された曲名は「We Need a Name!」と、彼女らの心境をそのままネタにしたことがモロバレな命名。既に期待しかありませんでした。

 

いざ曲をかけると、「だからお願いウチらの名前を考えて~」とド直球な歌詞。中盤では「BEYOOOOONDSになれた日も デビューした8月も 泣けちゃうくらい ホント大切な宝物」と、完全にノンフィクションな歌になってました。これを泣き虫のうーたんがちょっと潤んだ声で歌ってるだけで、かなり涙腺に来る。

 

彼女らのアイドルとしての軌跡をそのまま楽曲に落とし込んでくれて、それを本人らが楽しそうに歌ってるというだけでもう大好きなんですよね。楽曲自体も良い意味で「へんてこ」で、バラード調に始まったと思えばテンポがどんどん弾けていき、ダンスパートやセリフパートも挿入される等、ひとつのミュージカルを見ているようで何度聴いても飽きない。どこをとっても多幸感に溢れかえっています。

 

そして一番のポイントは、彼女らの声が驚くほどわかりやすく三者三様であること。少年っぽいクールな美葉ちゃんの低音域、お転婆娘を地で行くうーたんの高音域、それらをまとめる歌のお姉さん・ほのぴの中音域。個性的な3人の音域がハッキリ分かれてて、これはこの子が歌っている!と頭がすぐに認識できるところに、ユニットとしてのバランスの良さを感じます。

 

初の単独ライブでの初披露も、予想以上に楽しくて。グランドピアノを挟んで向かい合う3人に、ハロプロの未来を見ました。もっともっとバラエティに富んだ楽曲をたくさん歌ってほしい。名前も与えてほしい。いや、逆に無くても美味しい。とにかく、グイグイ出て行ってほしいのです。

 

ライブ翌日の12月3日は初お披露目からちょうど1年。わずか1年で大きく成長した3人組が、グループをどう支え、どのように盛り上げていくのか。また、個々のスキルをどう磨いていくのか。期待しかない3人組の未来が楽しみです。

 

 

 *****

 

 

以上、「わたしのハロプロ楽曲大賞'19」でした。10位以降の楽曲選びは苦戦しましたが、納得のいく順位をつけられてホッとしました。とはいえ、結局のところ良曲揃いなわけで、ランクが低いからダメとか、ランク外だから興味無いってことは全くありません。どれも泣く泣く外しておりますのでご安心を。まあでも、こうやって選出作業をしていると、楽曲への愛着が深くなって楽しいですよ。今書き上げて、達成感と多幸感でいっぱいです。

 

ちなみに「MV部門」「推しメン部門」は紙幅の都合上割愛しましたが、個人的にそれぞれの1位は「青春Night」、横山玲奈かな。モー娘。に沢山感動させられた1年でした。まあ推しメン部門は今年もまーちゃんが掻っ攫ってくんでしょうけど。頑張れ追いつけ13期。(加賀は5位以内行きそうだな・・・)

 

2020年も素敵な楽曲に出会えることを願って。それでは、また次回ランキング企画でお会いしましょう。

 

 

 

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