零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

ウルトラマンガイア 第22話「石の翼」感想

今週は単発回ながら、千葉参謀と少年によるハートウォーミングなお話×力の入った巨大戦で、中々印象的な回でした。少年とヒーローが絡むお話は昔からとっても好きなのですが、ヒーロー(主人公)じゃなくおじさんなのが良いですね。お堅いイメージの上官が少年に見せる別の顔。平泉さんの好演で引き込まれた良回です。

 

 

 

 

 

 

「大人になる」ということ

根源的破滅招来体への恐怖で空を見ることを止めてしまった弘希少年。前回の感想で「市民がどう思っているのかもっと見たい」と書いた矢先に、こうしてとある町の少年を描いてくれたのは嬉しいです。やっぱりあんな化け物が日々やってきたら、誰でも怖くなるよね。子どもなら尚更。

 

ボイジャーで空を見るのを止めて、僕は大人になるんだ」と言う彼に淋しさを感じます。夢物語を見ることを卒業して、大人になる。それは確かに「大人になる」ことを意味するかもしれませんが、果たしてそれでいいのか?「君が空を見るのを止めたとき、君が無くしたもの、本当に失ったものは何だ?」そう問いかける千葉参謀の言葉に、一大人としての温かみが感じられて心に響きます。

 

その問いに対する少年の答えは、そのまま行動に現れました。正直このタイミングではめっちゃ危険なんですけど、壊される可能性を考えると飛び出さずにはいられなかったんでしょう。「僕は空を見ていたいんだ!」という強い気持ちに呼応するかのように、光輝いて2人を守ってくれた石の翼は結局何だったのかは不明ですが、宇宙が少年の夢を守ってくれたみたいで、とっても神秘的。この救済が、後の人類の進歩にきっと近づくんだ......と思うと熱いです。いつだって主役は未来ある子供たちなのだ。

 

 

ガイアvsパズズ 熱き激闘

今週は我夢の登場がそんなになかった代わりに、ガイアの戦闘がいつもより長尺で見応えがありましたね。パズズの「THE・怪獣」なビジュアルもあって、印象に残るバトルでした。「ギ~リギリま~で~」が流れるタイミングはイマイチだったけど......。負けるんかい!

 

光る石の翼の後に登場するガイアがまずもってこだわっているというか。ちょっと液状化?みたいなビジュアルからじわじわ実体化するというのはいつもやっていないことですよね。ガイアといえば上空から地面に大ジャンプ!なイメージですけど、時々こういう静かな登場をされると惚れちゃいますよ。一瞬石化したのかと勘違いしちゃう見た目でしたけども。安心した。

 

そして激しい肉弾戦からの、パズズの雷攻撃で燃える街。炎をバックに点滅するカラータイマーで負けるのか?と思わせて......見事な跳ね起き! すかさずビーーーーム!! これには優勢だったパズズも一瞬で粉みじんです。お見事。ビームを撃つシーンも遠目のカットが印象的で、最後まで面白い戦闘シーンでした。ちなみにタイムは3分20秒です。思ったより早かったけど、長く感じたのは戦闘途中にカットを挟まなかったからかな。よくある少年の応援カットとか、今回の場合は余計になりそうなので正しい判断だと思います。

 

 

 

石の翼

 

 

以上、第22話でした。アッコに続いて描かれたのは千葉参謀回。アッコ回とは対照的に余韻たっぷりな良エピソードでした。あと何気に今週の梶尾さんが良かったですね。めっちゃ良い笑顔&力の入った「了解だ!」でしたね。てかあの合図よくわかるな。流石軍人。グイグイ上昇する梶尾さんの株がストップ高を迎えそうです。もう「今週の梶尾」コーナー作ろうかな。

 

さて次回は「我夢追放!」ってまた急な(笑) 藤宮の慟哭や我夢の爆発と見所満載な予感です。藤宮が叫ぶってよっぽどのことがあるんか......?

 

 

 

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