零れ落ちる前に。

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ウルトラマンガイア 第21話「妖光の海」感想

ガイア21話、ここに来て新チームの登場です。陸、空と専門家がいるのであれば、当然海の専門家もいるよね、ということで現れたのはチーム・マーリン。またまたクセの強い男性3人組です。メガネのエリートで我夢と気が合いそうな今井さん、筋肉バカっぽい巌さん、そして無口でクールな横谷リーダーの3名。特に巌さんのキャラが好きですね。ビジュアルが『シャンゼリオン』の速水っぽい......。(髪型だけでは)

 

 

 

 

 

 

海に潜む異端者

海に潜む無酸素生命体が、地球上の酸素を無くそうとしているという今回の展開。字面だけでも衝撃的ですが、その生命体を生み出すことになってしまったのは、8年前に人間が廃棄した産業廃棄物が1ヶ所に集まったせい。すなわち人間のせいでした。間違った生態系を作ってしまった無酸素生命体を倒さなければという我夢と、全ては人間のせいだと主張する藤宮。再び彼らの思想対立が見られます。

 

我夢がガイアとして向かう前に海の専門家チーム・マーリンが出動し、海底を調査しますが、敵の攻撃にやられてしまいあえなく沈下。初出動でなかなか厳しい戦況です。そのピンチにガイアが駆けつけ、救い出すという展開はチーム・ハーキュリーズの時を思い出しますね。戦闘スタイルはあまり見る事ができませんでしたが、海底に潜るマシンはメカメカしい潜水艦という感じで男心をくすぐります。せっかくキャラが立ってるんだからもっと活躍を見たいなあ。

 

で、今回の敵の名は無酸素怪獣カンデア。4足歩行のゴツゴツした怪獣です。ポケモンで言えばゴローニャ的なやつ。発射するビームも強力ですが、それ以上にガイアを水中の更に奥深くに埋め込もうとする凶悪なパワーが厄介でした。「ヒーローが埋まる」ってビジュアル的にめっちゃ怖いよね。水中戦ということで、いつもの戦闘よりも凝った特撮が見られて印象的なバトルでした。願わくば、海のアグルも観たかったけれど......。

 

 

根源的破滅招来体と一般人

これまでのガイアにおいて、一般人の存在はどうしても見えづらい印象でした。登場するゲストもアルケミースターズや報道関係の人などばかりで、「一般人」というとあまり出てこなかったように思います。そのため、何度も出現する怪獣達に対して人々はどのように考えているのかというのは気になっていたのですが......その一部に「新興宗教」が興るという興味深いシーンがありました。

 

大半は怪獣に恐怖を抱いていると思うのですが、その中には逆に信仰派が出てくるのも当然の流れですよね。その辺りに人間の醜さとか愚かさが出ていて、ワンシーンながらゾワっときました。それを見た我夢の友達が「人間なんてな~」と言ってしまうのも、愚かというか......。とはいえ、現実でもこういう悲観主義はよくあることで、再現度が高いなあと思ってしまいました。

 

彼らの存在があるからこそ、我夢の人間賛歌が際立つし、一方で藤宮のニヒリズムにもわかる~と納得してしまう。こういう一般人の声はもっともっと取り入れてほしいなと思います。我夢の葛藤もより肉薄したものになっていきますしね。政治家の見解とかも見てみたいなあ。

 

妖光の海

 

以上、第21話感想でした。次回、早速なかなかヤバそうな回。逃げ惑う人々と、その時千葉参謀は!? 千葉さんはここ数回活躍が見られなかったので、ここでピックアップされるのは嬉しい。平泉さんの渋い演技を楽しみに待ちたいと思います。

 

 

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