零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

Hello! Project 2020 Autumn ~The Ballad~ Extra Number@日本武道館 ほぼ一言感想。

2020年10月12日(月)に日本武道館にて開催されたハロコンのメンバー別ほぼ一言感想です。メンバーによって熱量が違うのは許してください。あと序盤疲れていたのとオケの音量が気になってテンション低めです。許してください(しつこめの予防線)

 


歌唱順抽選会!《10/12 日本武道館編》Hello! Project 2020 Autumn ~The Ballad~ Extra Number

 

 

 

入退場

当券だったため2階後列(背後6列ほど空席だったので当券には余裕あり)。2階席組は南側の裏口に誘導された。開演30分前だったからかもしれないが、検温→チケット→消毒までかなりスムーズで、武道館クラスの人数でもここまで徹底できるんだと驚いた。あとはクラスターさえ出なければ、次の大規模公演にも繋がると思う。

 

帰りは規制退場。外もいつもの武道館みたいにギュウギュウじゃなくて良い塩梅。九段下もあまり混まなかったらしい。

 

 

会場について 

「センターステージです!」って強調されたの何故だろうと疑問に思っていたが、いつもの北側ではなく、真ん中にステージが設置されるという意味だった。すなわち360度から見つめられて歌うわけである。自分がハロメンだったら緊張で吐く。15期やゆめりあいなど初の武道館がソロ歌唱の子もいて、勝手に共鳴して死にそうになった。本人達は堂々たるものでした。

 

ステージが広く、四方八方から見られているということで、ステージングも重要な公演だった。基本南側正面で歌い、位置を少しずつ変える者や、ぐるぐる回る者、身振り手振りで表現する者もいれば、終始位置を動かない者もいた。ここにも個性が出た。

 

東西南北サイドに向けてスクリーンが設置されて、バラードコン史上最も見やすかった。スクリーンは大事。

 

 

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どぅーがルパンイエローとして歌った「超英雄祭2019」以来約2年ぶりの武道館

 

 

365日の紙飛行機/全員

北側の花道から39名が続々と入場し、センターステージに登壇。この段階でオケが小さく、前半はこの違和感を気にしながら聴くことになったのが勿体なかった。最近つばき関連で落ち込んでいたせいもあって、りこりこが落ちサビ歌ってるのを見て目が潤んだ。

 

 

まちぶせ/佐藤優樹

まーちゃんはバラコンだと本領発揮できてない印象があって、今日も正直今ひとつだった...。選曲もあると思うが。もっとエモ系やってほしい。ハロメンで唯一クラップを要求してきてくれたのは良かったし楽しかった。会場が大きいから感染防止のためクラップ曲少なくしたのかなぁ。別に問題ないだろうに。

 

明日への手紙/宮本佳林

安定の佳林節。佳林ちゃんは良くも悪くも佳林ちゃんになる。今回は良い方に転がっていた印象。カメラ目線と表情作りがやはり天才的。

 

大阪で生まれた女/岸本ゆめの

衣装の肩パッド凄かった。普段から大阪弁で歌ってそうなので、「この光景見たことあるな??」と脳がバグった。

 

三日月/佐々木莉佳子

「三日月」バトルは鈴蘭の勝利かな〜。とはいえ、歌詞世界への没入感は高く流石の腕前。鈴蘭が憑依型なら、莉佳子はコントロール型というか。「佐々木莉佳子」として世界に入ってる感じ?

 

夢をあきらめないで/石田亜佑美

石田さんならもっとできる!!!!!ちょっと緊張しているように見えたが、ステージを360度見渡そうというファン想いな気遣いは流石だった。目がきらっきらしてた。第1ブロック後のMCでも感謝の気持ちを四方八方に伝えていたし。だいすきです。

 

secret base 〜君がくれたもの〜/谷本安美

あみちゃんがんばれ。曲は似合ってるから磨けば絶対光る。

 

カブトムシ/小野瑞歩

夏のハロコンでも思わぬところから刺してきた人。尾崎豊も最高だったがaikoもモノにしていた。高音域の伸びが綺麗な人だな〜って思った。個人的に樹々ちゃんの同曲を超えた。

 

プラネタリウム小野田紗栞

終始南向き固定で世界観に入り込んでいたのが印象的だった。やっぱ上手いなこの人。普段の自分を封印してるのも二面性が見えて良かった。

 

香水/野中美希

当然のように曲が似合ってた。あと曲調的にステージを広く使いやすく、楽しそうに歌っているのがちぇるらしいなって思った。武道館に来ていた友達に「「ドルチェ&ガッバーナ」がネイティブだったら面白かったのに」と言われてツボった。モー女でやろう。

 

さよなら/上國料萌衣

なぜかかみこだけ小田和正縛りなの面白すぎる。小田和正の臭みを全消しする消臭力最強。クリスタルボイスは衰えない。

 

MC1  譜久村、宮本、岸本、佐々木、石田

ふくちゃんMCで4人がお題トーク。「秋を感じることといえば?」という題で、「風」と答えた莉佳子が石田さんから弄られてて愛おしかった。仙台コンビ可愛い。

10曲連続からのようやくMCという大胆な構成に驚いた。ちょっと疲れたので、5人ずつの方が助かったかな。

 

あなたに逢いたくて 〜Missing You〜/羽賀朱音

ヘアメイクすげえなって思ったら段原美容室入店済だった。可愛い。ソロフェスの時もだけど、何だかんだ安心して聴ける歌い手。

 

未来へ/工藤由愛

緊張しているのが可愛い。そんな小動物的な愛おしさもあるのに、ちゃんと上手いから新人勢は怖い。ソロフェスのタコが脳裏を横切ることはなくて安心した。「タコちゃん」じゃなくて「由愛ちゃん」として見れた。

 

赤い風船/橋迫鈴

無表情でわかりづらいけど絶対1番緊張していた。よくがんばった。おじいちゃんがお小遣いをあげます。

 

雪の華笠原桃奈

一瞬和田あやちょに見えた。まだ16歳という事実にビビる。タケちゃんの印象が強い「雪の華」を塗り替えるまでは行かなかったけど、ベテランポジの席に座りかけているのが末恐ろしい。

 

セーラー服と機関銃山岸理子

意外にも南側正面固定で歌っていた。キョロキョロしそうなのに。この人も安心の歌い手。GR。

 

オリビアを聴きながら/北川莉央

皆絶賛している通り、新人の中でも突出していた。身振り手振りを入れるのもこの子らしいが、いつものわちゃわちゃしたやつではなく、曲を彩るための表現だった。あと横顔綺麗すぎて見惚れていた。ビジュアル良し、歌良し、表現力良し、つんく良し(ゥワイシタノ)。いつか卒業する時に今日の光景を思い出すかもしれない。そんな先のことは置いといて、早く娘。で武道館に立つ日が見たい。

 

366日/小田さくら

小田さんを前にしたら平伏すしかない。今日の小田さくら強すぎ。毛先の紫色も雰囲気作りの一助になっていた。でもこの後のMISIAが凄すぎてあんまり覚えていない。

 

TOMORROW/横山玲奈

笑顔いっぱい、元気いっぱい、はい最高。なんだけど、そろそろ重め暗めのバラードに挑戦してもいいと思う。よこやんならできる。

 

秋桜金澤朋子

曲は「Jupiter」の方が好きだったけど、安定の金澤様でした。しかしこの後のせいであまりかなともの記憶がない。すまん🖐

  

逢いたくていま/小田さくら×高木紗友希

バケモンかよ。

YouTubeよりも格段に良くなっているし、この歌姫たちの辞書に「妥協」の2文字は無いな?とただただ圧倒された。終盤の殴り合いで果たしてどこまで到達するのか...と恐ろしささえ感じた。普段高木派だけど今日は小田派になった。ハモり強すぎ。これずっと聴いてたら耳良くなる気がする。

2人が花道を捌けるまで拍手喝采が鳴り止まない光景もすごくライブっぽくて良かった。許されるならスタオベしたかった。これだけで元取れるどころか利益出てた。

  

25分休憩

前半終了。25分と長いけどトイレしたらそんなもん。混むの怖くて行ってないけど。残り1分で秒カウントをする謎の几帳面さ。誰か歌ってた?気のせいだと思います。余韻に浸らせて。

 

最後の雨/段原瑠々

後半戦一発目から最強。全身を使ってエモーショナルに歌ういつものるーちゃんがいた。小田高木に並んで、耳だけじゃなく目も大満足だったメンバー。

 

キミを忘れないよ/生田衣梨奈

がんばっていくたー!ちょっと歌唱順が悪かった。最後に緊張が解けたのかニコッと笑っていたのが印象的。「ああ、アイドルだなぁ」と実感するポイントがあると惚れる。

 

会いたい/森戸知沙希

すごく......白いです......。ひたすら天使voiceで天使faceだった。たまにオレンジライトが光っててカントリーのオタクを観測した。

 

片想い/新沼希空

個人的すぎる話だが、自分にとっての初武道館が2013年の「miwa live at 武道館 卒業式」だったので、同じ場所で再び「片想い」を聴けたのが感慨深かった。ギュッと抱きしめたくなる切なさ、流石のきそらん先生。ただもう一超えしてガチ恋させてほしかったな(何目線)

 

やさしさで溢れるように竹内朱莉

余裕綽々なパフォーマンス。ソロ苦手とか言いつついつもパーフェクトを叩き出すタケちゃん、素敵です。今日も笑顔でいてくれてありがとう。

 

ハナミズキ/松永里愛

2連続青、ペンラチェンジの観点から楽(どうでもいい)。新人組だけど緊張ゼロでゆったりとソロ武道館を楽しんでる様子だった。合唱コンクール定番曲だけど里愛ちゃんが歌うとソロライブ。鈴ちゃんや由愛ちゃんだとコンクール感が出そうだなぁ。

 

月光/加賀楓

個人的MVP。序盤は「うまいな〜」くらいの感想だったが、終盤にかけて感情フルスロットル。今にも決壊してしまいそうな悲壮感や虚無感を、ギリギリのところでコントロールする表現力に魅せられた。死屍累々とした孤独な戦場で歌っててほしい。ふなちゃんの強い歌い方とは真逆の印象だった。加賀船木推せる。

 

会いたくて 会いたくて/稲場愛花

オタクをガチで殺しにくるな。ひとりだけコンセプト違って笑う。スクリーン凝視した。何故か俺が会いたくて震えた。

 

やさしいキスをして/高木紗友希

MISIAよりは力を抑えて歌っていたけど、それでもこれだけ聴かせることができるんだから歌姫の名は伊達じゃない。佳林ちゃん、かなともに続いてソロツアーやってほしい。てかやるよね?

 

さよなら 大好きな人/牧野真莉愛

どうしたまりあん!?!?急にガチ泣きするからプライベートで何かあったのかと思った。個人的にはギリギリで抑え込める人の方が好きなんだけど、抑え込めず爆発しちゃいまりあなのは彼女らしい。恐れを抱いてしまうほどにまっすぐ。

 

MC2 譜久村、山岸、金澤、竹内、森戸

リーダーズ+なぜちぃ。ふくたけのくだけた空気感が好き。先程の涙でおろおろするオタク達に「真莉愛のパフォーマンスも良かったですね」とフォローを入れる我らがふくちゃん。

 

M/岡村ほまれ

ほま......。プリプリ好きなので嬉しい。この子も加入時はダンスメンっぽい発言してたのに、歌唱メンとしてもバッチリだから娘。の未来は明るい。舞台裏で泣いたらしいが、ほどよい緊張感で楽しんでいたように見えた。

 

想い出がいっぱい/山崎愛生

大人の階段昇ったね...えらいね...かあいいね......。少女が「少女だったといつの日か〜」と歌うから、成人した愛生ちゃんを夢想して泣きかけた。生き急ぐな。歌い終わった後のMei Smileは職人芸。どうでもいいが、最近無意識にパンダさんグッズ買うようになった自分が怖い。

 

卒業写真/植村あかり

なんかいつものうえむーと顔つきから違ってみえた。顔面が70年代にタイムスリップしてた。全体的に「こんな渋い表現もできるんだ」と感心した。

 

いい日旅立ち/伊勢鈴蘭

れらぴの成長が怖い。怖すぎる。恐ろしい子......。佳林ちゃんとは真逆で、原曲を自分に憑依させるのがうまい。仙台公演の「三日月」は油断してたらうしろからグサリと刺されたわけだが、今回も同様。Aメロの低音が超渋くて、アンジュルムでもどんどん聴かせてほしいなと思った。はちれらりん時代のアンジュルムも絶対輝ける。(と書いた直後にはーちゃんのアンジュルム脱退が決まった。未来は潰えてしまった。ただただ、次なる活動がはーちゃんにとって幸せなものであってほしい。願うことしかできない)

 

スローモーション/秋山眞緒

ゴリッゴリに昭和アイドルで固めた島倉先生とは違い、まおぴんの色そのままで歌っていた。素朴な感じが良い。

 

見上げてごらん夜の星を井上玲音

綺麗な声、綺麗なお顔、綺麗な全身像、綺麗な一面の紫色。世界中の綺麗を全て集めたような極上空間だった。汚れた心には眩しすぎる。背中ばかり見えがちな北側にもたくさん目を向けていたのが印象的。

 

PRIDE/川村文乃

スーパー6期タイム、まずはかわむーから。安定感抜群。清い心が投影されたような一面の紫、その光を受ける姿の気高さ。アイドルとしても歌い手としても映えていた。

 

もらい泣き/船木結

スーパー6期タイム、何をさせても天才なふなちゃん。発音も声量も伸びも表現力もカンストしておる。逆に何ができないの。昨日からずっと「エェイィヤァ」が頭から離れない。最後突然転調して「ど、どこまでいくん!?」とビビらせてほしかった(もはや原曲無視)

 

揺れる想い浅倉樹々

このあとのふくちゃんもだが、ラスト2人は"アイドル"してた。アイドル感を全面に出されると、「これこそ俺の見たかったものだ...」とハッとさせられる。りさまるの一件でまともに見られるか心配していたが杞憂だった。裏側のいざこざとパフォーマンスは全く別。余計な言葉で繕わず、自らの職業をもってそれを証明したことに彼女の強さを見た。

 

部屋とYシャツと私譜久村聖

や〜〜〜最強の可愛さよ。歌詞の毒々しさに気づくまで時間がかかってしまうほど、その表情、甘い声、仕草、それらのひとつひとつに愛おしくなった。〈右の眉が上がる〉の動作とか何回も記憶の中でリピートした。歌詞に合わせた仕草をする人は何気にふくちゃんくらい?

「カッコイイ」だけじゃなく「カワイイ」もまだまだ現役。15期ら若手に譲らず、第一線で無双し続けてほしい。

 

ふるさと/全員(18歳未満は不在)

ようやくハロ曲。そろそろ~The Ballad~から昇格してほしい気持ちが募る。しかし本当に良い曲だ。染みる。

延々と流れるアウトロに合わせてハロメンを見送る時間。時が止まればいいのにと願うほどに、美しく優しい時間だった。ふくちゃんのピンク色のままでいたので、ふくちゃんに両手でブンブン手を振った。返事をくれた気がした。

 

 

ほぼ総評

最終的に~The Ballad~には4回行ったことになる。今回もそうだが、毎回「死角から刺される」のが楽しいコンサートだった。ベテラン勢への満足感が毎回高いのはもちろんなんだけど、伊勢鈴蘭、工藤由愛、小野瑞歩といったノーマークのメンバー達にグッと持っていかれる。そんな面白さ。今回でいえば中堅層のかえでぃー。冷静に振り返っても一番好きだった。歌の良し悪しだけじゃなく、感情のギリギリを攻める魅せ方が刺激的だった。

 

今回は日本武道館という皆が憧れる伝統的な会場。この場でソロを歌う機会など、卒業公演くらいしかない。そしてオタク側も、ペンライトで会場を一色に照らせる機会はそうそうない。喜と楽の感情だけを胸に、ひとつの色でメンバーひとりひとりを包む。その声援に応えてひとりひとりが持ち味を存分に出し切る。そういった演者と客席の美しい掛け合いを目撃できただけでも、この大会場にやってきた価値はあるのだ。

 

ただ、正直に言うとそろそろハロ曲が聴きたい。激しい曲が難しいなら、ハロ曲バラード縛りでいい。名曲いっぱいあるぞ。2021年1月からは、何卒よろしくお願いいたします。

 

なお、明後日15日は早くも再放送。双眼鏡の使い手だったのでスクリーンはじっくり見られなかった。見るしかない。