零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

Base Ball Bear 武道館セトリ大予想。

Base Ball Bear 3度目の武道館公演「(This Is The)Base Ball Bear part.3」がいよいよ目前に迫ってきた。

 

 

日比谷ノンフィクションⅨでサプライズ発表されてからはや半年。あの時は「半年って結構間が空くなあ」なんて思っていたが、のんべんだらりと日々を過ごしていたらあっという間に前日である。

 

私がベボベに出会ったのは、アルバム『二十九歳』がリリースされた2014年頃。2012年に開催された2度目の武道館には間に合っていない。なので、ベボベが武道館に立つことに対する思い入れは当初そこまでなかった。ハロー!プロジェクトつばきファクトリーやBEYOOOOONDSが武道館を発表した時に比べると、「おお、そうなのか」くらいの温度感だ。

 

しかし、この半年間、彼らが過去に2度挑んだ武道館公演を見て、その当時の悔しい思いを知った上で2014年から足繁く通ったライブシーンを反芻して、かなり気持ちが高まってきた。小出さんの「いまの自分たちであれば間違いなく楽しめる。もっとみなさんを楽しませることができる*1」という言葉に胸が熱くなっている。この人達を10年近く信頼してきてよかった。武道館前夜の段階でそう思っているし、明日はもっともっと強く実感すると思う。大成功してほしい。

 

さて、今回の武道館は果たしてどういった内容で挑むことになるのか。20周年の万感の思いを込めて、インディーズ時代から今までの楽曲を網羅するのか。それとも前回の武道館以後にリリースされた『二十九歳』~『DIARY KEY』までの楽曲をふんだんに盛り込むのか。全体を通して何曲くらいで纏めるのか。あれもやってほしい、これも聴きたい。武道館という大舞台で鳴るあの曲のギターソロに心震わせたい。様々な想像を膨らませ、悩みに悩んだ結果、「ぼくのかんがえたさいきょうの武道館セトリ」をここに纏めようと思う。

 

なお、先日行ってきた『ベボ部限定 20th Anniversary 「(This Is The)Base Ball Bear part.3」前夜祭』のセトリも加味した上で構成したので、何も知らずに武道館に臨みたい場合はここでブラウザバックしてほしい。どうか真っ新な気持ちで武道館に向かってください。また武道館で会いましょう。

 

 

 

ということで。「ぼくのかんがえたさいきょうの武道館セトリ」を早速披露していきたいと思うが、その前に。

 

今回の武道館のテーマは、「アルバム『C3』をベースに『3ピースのBase Ball Bear』でぶちかますだと推察している。『C3』は2020年1月にリリースされた8thフルアルバム。リードギター湯浅将平が脱退し、「4人だけで音を鳴らす」という絶対的ルールを崩して制作した『光源』を経て、3ピースバンドとして仕上がった状態で臨んだこの作品は、ベボベの新たな金字塔となった。しかし、リリース後の『LIVE BY THE C3』で楽曲たちをゆっくりじっくり育てていくというライブバンド然としたいつものプランが、コロナ禍に突入したことで白紙になってしまった。『C3』の楽曲たちは成長する機会が失われてしまったのだ。その「失われた2年」を取り戻すための『part.3』なのではないかと予想する。全然陽の目を浴びてこなかった楽曲たちの晴れ舞台が武道館なんてめっちゃ良くないですか。

 

とはいえ、『C3』を全曲やるわけにもいかない。小出さんがコロナ禍にじっくり制作し、一つの到達点だと言い切っている最新作『DIARY KEY』を、自信をもってお届けする場としても相応しいと思う。また、『二十九歳』『C2』『光源』も名曲揃いなので、じゃんじゃん披露してほしい。かといって『C』〜『新呼吸』までの「(This Is The)Base Ball Bear」な楽曲群も蔑ろにできない。インディーズ時代の楽曲も、今3ピース用に再構築され派手に鳴ってほしい。そんなことを考え始めると1日では足りないのである。5DAYSくらいほしいな!?

 

また、ガチガチに作り込んで臨んだ前回、前々回とは大きく異なり、「ストイックな演奏と自然体なMCで魅せる大舞台」になると思われる。エモい映像もなく、余計な飾りつけもなく、いつも通りのBase Ball Bearが着の身着のまま武道館に立つ。それだけで感極まってしまうだろう。ラジオのようなゆるいMCで「いや~~~緊張するね~~~」なんて素顔をさらけだす3人の姿が俺は見たい。

 

とまあ悩みに悩んで考えた「ぼくのかんがえたさいきょうの武道館セトリ」がこちら!(バサアッ)

 

 

 

 

1. すべては君のせいで
2. DIARY KEY
3. 不思議な夜
(MC1)
4. short hair
5. いまは僕の目を見て
6. 逆バタフライ・エフェクト
7. SAYONARA-NOSTALGIA
8. A HAPPY NEW YEAR
9. どうしよう
(MC2)
10. PARK
11. The Cut
12. ポラリス
13. EIGHT BEAT詩
14. Tabibito In The Dark
15. SYUUU
16. PERFECT BLUE
(MC3)
17. Cross Words
18. 海になりたい part.3
19. 風来
20. changes
21. ドラマチック
22. ドライブ

Encore
23. 海へ
24. レモンスカッシュ感覚
25. LOVE MATHEMATICS
26. BREEEEZE GIRL

 

第1ブロック

ここからはちょっとずつ解説を。まずXTC「Making Plans for Nigel」が流れ、暗闇に現れる3人。1回目武道館のシャウトや、2回目武道館の仕掛け満載な始まり方は選ばず、いつも通り粛々と演奏を始める想定で、1曲目は「すべては君のせいで」と予想する。「BREEEEZE GIRL」と迷ったが、やっぱり3人時代が幕開けたこの曲からスタートを切ってほしい。ロッキンでも1曲目に選曲したので濃い線じゃないかと。最近よくやっているキーを少し落とした渋めのアレンジで、この10年の成長を見せつけてほしい。

 

続け様に「DIARY KEY」。これは前夜祭でも2曲目にだったが、「こんばんは、Base Ball Bearです」枠としてこれ以上なくしっくりきた。関根さんのベースが武道館に響く光景を想像するだけで胸が高鳴る。そして『C2』から「不思議な夜」。煌びやかなギターサウンドで彩られる素敵な夜!

 

第2ブロック

さらっとしたMC1を挟んでから、堀くんのドラムスタートで「short hair」、爽やか曲繋がりで「いまは僕の目を見て」。季節の巡りを感じたところで、『光源』より「逆バタフライ・エフェクト!これは最近なかなか出てこないがどうしても欲しい1曲。<好き嫌いをくりかえして>、<何万回目の今日にたどりつい>た先が2022年11月10日、そして<いまこの時こうしてること『も』鳴り響いて>って歌ってほしいんだよな。湯浅脱退によって分岐した物語が、今日この日に繋がってるなら続けてきてよかったな~って気持ちを、本人達もファンも共有できたらいいよなあ。そしてカッティング枠で「SAYONARA-NOSTALGIA」へ接続。インディーズだと「彼氏彼女の関係」も聴きたかったけど、1曲だけ選ぶならやっぱりこれかな。流石に前夜祭だけの披露でしたってことはないでしょう。

 

続いて関根さんボーカル曲として「WINK SNIPER」...ではなく「A HAPPY NEW YEAR」。やっぱり「今」を見せてほしいので。そのまま『C2』の大名曲「どうしよう」で〆。とーやま校長も大絶賛のあのギターソロは、箱が大きければ大きいほど泣ける。正直「初恋」と迷いましたが...<青春が終わって知った 青春は終わらないってこと>って歌ってほしいよね。

 

第3ブロック

ラジオばりの長尺MCで会場を温めてから、リズム隊の進化を感じさせる第3ブロックに突入。「PARK」で堀くんと関根さんが生むグルーヴに乗せて小出さんが熱いラップをかまし、そのまま演奏を止めずに「The Cut」へ。こちらはフェスでもよくやってるギターがサビまで入らないバージョンでお願いします。今回はライムスを呼ばない方がいいな。というかゲストはあまり呼んでほしくないかな。小出さんが長年磨いてきたラップをぶちかましてから、3ピース時代の象徴的一曲のポラリス。堀くんの歌唱パートで「武道館~!」と叫び沸くフロアが見たい。あと小出さんと関根さんが向かい合って\チャカッ/ってやるとこ大好き。

 

転換で関根さんがチャップマンスティックに持ち替え、『C3』の中でも特異でシンプルな一曲「EIGHT BEAT詩」へ。チャップマン枠は「kodoku no synthesizer」と迷ったが、バンドと小出さんのヒストリーを描いたこの曲を出さないのは違うかなあと思い採用。曲終わりに再びベースに持ち替える時間にしっとりと聴かせるアルペジオが入り、「Tabibito In The Dark」。そして雨×アップテンポ縛りで「SYUUU」からのPERFECT BLUE!ラップ曲から徐々にギターロックへ回帰していく第3ブロックでした。

 

第4ブロック

ちょっぴり泣ける真面目なMCを挟み、本編最終ブロックへ。あの沁みるアルペジオでスタートしてほしいという思いが強いので、「Cross Words」から。じっくり聞きいった観客をド頭からぶっ飛ばす最新曲「海になりたい part.3」に、『C3』のオーラス曲かつ旅情がたっぷり詰まった「風来」が続き、そのままの勢いで「changes」へ。この3曲は前夜祭の流れ丸パクリです。というかこれ以外考えられなかった。海part3から風来の流れは絶対やってほしいと思っていたから、前夜祭の時点で叶って嬉しかったのだけど、武道館でもぜひ。

 

そして、ギターイントロに合わせて小出さんの素直な思いが綴られ、グッときたところで「ドラマチック」。あ~~~夏いね。夏くなりたい。このまま終わっても感動的なんだけど、「ありがとう、Base Ball Bearでした!」の挨拶に続くのは、じっくり聴かせる「ドライブ」と予想。これはアウトロの叙情的なギターソロで幕を閉じてほしいから。あとこの曲にはたくさん救われてきたから。<生きている音がする>ってこの音のことなんだなあ......って涙しながら聴き入りたい。

 

Encore

アンコール明けは4曲にしたけど、実際は3曲だろうな......。どうしても絞れず詰め込みました。まずは『DIARY KEY』より「海へ」。「帰りたくないよ~~~」と駄々をこねながら<明日早い夜に限って こんなに楽しくなるのはなぜなんだろう>って歌い出しを聴きたいよね。終わらない予感を響かせようぜ!

 

あとはベボベのキラーチューン詰め合わせで、「レモンスカッシュ感覚」「LOVE MATHEMATICS」「BREEEEZE GIRL」で本当の〆。「レモンスカッシュ感覚」はアルバム曲ながら、4ピース時代からいままでベボベを象徴する大事な一曲だと思うので外せない。アップチューンのラブマスは本編終盤でもいいんだけど入れどころが難しかったのでアンコールで。そして最後は...<風になりたくて>!<もうすぐ夏が来る>よりも<夏いね>で締めたいかなって。最初と最後の曲が完全にロッキン2022と被っちまいましたが......。実現性ありそうだし!ってことで!

 

 

*****

 

てな感じで、好き勝手に武道館のセトリを組みました。とはいえ外せないところを埋めていったら割と無難な内容になっちゃったかな。アルバム単位で見ると『C3』から6曲、『DIARY KEY』から5曲で、あとはバランス良くって感じ。『C』はなし、『十七歳』は1曲。う~ん、むずかしい。

 

ここからは「本当は入れたかったけど泣く泣く抜いた曲」を羅列するコーナー。

 

・Stairway Generation
→何で外したの!?って怒られちゃうやつ。入れどころが難しかった!

・転校生三部作
→「(LIKE A)TRANSFER GIRL」をやってくれたらめちゃめちゃ嬉しいよね...

・それ誰二部作
→part.1は可能性大

・海三部作の1と2
→海三部作やる予想結構上がってるけど個人的にはなしかな~。前回と被るし。

・祭りのあと
→前回の武道館で大トリだったから泣く泣くボツ。

・ELECTRIC SUMMER
→3ピースでまだやってないから初お披露目の可能性もなくはない

・文化祭の夜
→ゴリッゴリのファンクを聴きたい気持ちはあるが、日比谷Ⅸでやったしなあ...

・Low Way
→『光源』の最推し曲。来たら崩れ落ちる

・SHINE
→ありそう。聖槍で檸檬を貫くチャンスっちゃチャンス。

WINK SNIPER
・初恋
→上に書いた通り。

新呼吸
→大好きなんだけど尺取るからなあ......

・L.I.L
・Grape Juice
→『C3』でもう一曲入れるならこの辺り!


・Ghost Town
・yellow
→『二十九歳』担的な大穴。大穴すぎて出てきたら夢と疑う。

・十字架 You and I
→今のベボベに合うかどうかなんだよな。

・17才
・真夏の条件
・CRAZY FOR YOUの季節
・GIRL FRIEND

→この辺りのキラーチューンは全部ほしいよ本当は!!!!

 

なお、前夜祭の感想は、最近始めたPodcast番組「柚樹ログの話がしたいよ」でも話しました。Podcastを始めた経緯とかはまた別の記事で。(なお、はてブロ上では曲振り後に楽曲が流れないみたいです)

 

 


そんな感じで楽しく予想大会をしていたらいよいよ明日ですね。三度目の武道館。ぶっちゃけ予想全ハズレで構わないので、俺が2014年から見てきたバンドのひとつの集大成を見せてほしい。絶対に大成功を収めてくれると信じています。

 

それでは、また武道館で!!!!!

 

 


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