零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

2022.04.16 アンジュルム CONCERT TOUR ~The ANGERME~ 座間公演に行ってきました。

合同単独ツアー(不思議な日本語!)Hello! Project 2022 Spring CITY CIRCUIT」の一部である「アンジュルム CONCERT TOUR ~The ANGERME~」に行って参りました。場所はかの有名なハーモニーホール座間。「座間に草は生えていない」のスクショで有名です。ちゃんと生えてたし、某氏の如くいただくゥ!しましたよ(虚言)小田急線の電車遅延でなかなか大変なことになっていましたが、私は少々迂回して入谷駅から歩くこと約30分で会場に到着しました。噂通り辺鄙な場所でしたが、公演後相武台前駅まで無言で粛々と帰る百戦錬磨のオタク達に肩を並べることができて光栄です。

 

大箱を除く単独公演に参加するのは、つばき2019春、こぶし2019秋、ビヨ2019冬に続いて4公演目。アンジュルムでは初になります。何気に大箱を除くと単独ツアーの経験が全然無いんですよね。2年ぶりのアンジュルム単独、一体どんな空気なんだろう...と緊張していましたが、古参と新規が良い具合に混ざった非常に居心地のいい空気感でした。あくまで体感ですが、初参加の方が多かったようなので、以前までのアンジュルム単独の空気とはまた少し違ったのかも? 自粛期間にファンになった人がようやく単独に...というそれぞれオタクの物語を想像すると何だか感慨深いです。かくいう私も初アンジュ単独。心臓バクバクでした。

 

いつものライブレポート形式を取りたいところですが、最近の現場は記憶が飛びがちなので(脳の外付けHDDが欲しい!)トピック別に記録したいと思います。

 

 

※以下ライブのネタバレを含みます。単独公演を控えている方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「~The ANGERME~」を冠するに相応しいセットリスト

今回の一番の特徴は何といってもセットリスト。「ROCK ON! LOCK ON!」からおよそ2年ぶりの単独ツアーということで、どういった編成になるのか?「~The ANGERME~」ということはスマ曲は封印?等と長らくソワソワしていました。いざ蓋を開けてみると、アンジュ曲オンリーという点は正解でしたが、もう一つの大きな特徴が「シングル曲オンリー」でした。何と今回のツアー、YouTubeにあるMVだけでプレイリストを組めちゃうんです。

 

www.youtube.com

厳密には『君だけじゃないさ...friends』はDVDシングルなのでこれだけショートVer.です。惜しい!

 

 

これが何を意味するかというと、この2年で増えた新規に優しいセットリストである、ということです。自粛期間中にYouTubeSNSを通してアンジュルムに出会い、推しへの愛を深めていき、このツアーで満を持してアンジュルム単独に...!というオタクはたくさんいるはず。その全員がアンジュルム唯一のアルバムである『輪廻転生〜ANGERME Past, Present & Future〜』を手元に置いているとは限らないので、いつでも無料で見られるMV曲しか披露しない(途中のユニットコーナーでさえ)というのは大変配慮の行き届いたセットリスト。「~The ANGERME~」とは、メンバーの「これぞアンジュルム!」という意気込みを表す題だと思っていましたが(もちろんその意味もあると思いますが)「はじめまして、アンジュルムです!」という自己紹介的な意味合いも含まれたタイトルなんじゃないかと勝手に解釈しました。

 

実際知り合いで初アンジュ単独に入る方が何人かいたのですが(私のようなどっぷりなハロオタではないお客さんのことを指してます)、これさえ見ておけばアンジュルムがわかるベスト盤的なライブだと思うので、初単独の皆さんほんとうにおめでとうございます!あなたの判断、大正解です!連番ができる世の中だったらもっともっとたくさんの知り合いを連れていけるのに...と歯痒い思いはありますが、新しく知った方々がアンジュルムの現場に行ってみたい!と思ってくださるのは大変嬉しいですね。

 

一方で、アルバム曲厨は満足いかないセトリだったかというとそんなことは一切なく。新曲と過去曲を上手く混ぜ、歌割も大幅に刷新しているため、古参にとっても新発見が沢山ある構成になっていると思います。何よりアンジュルム10人のパワーが物凄いんで、どの曲も何倍にも強くなってるんだよな。年長メンバーはもちろん、今回が初ツアー参加となった三色団子 with ぺいぺいの力が劣るどころか上を食う勢いで、「新人がこんなにも大きくなって!」という瞬間が幾度となく訪れ、アルバム曲が披露されていないことに気付かないくらい新鮮な体験を味わい続けることになりました。「桃源郷」の時点で後輩に引き継がれた歌割も、本公演だと全く違う見え方になったりして、一秒たりとも見逃せません。正直セルフチッケムする暇なんてないくらい、十者十様の魅力が襲い掛かってきます。

 

久しく単独公演ができず、その間に沢山の別れと出会いを経験したアンジュルムが、2年越しの新たな第一歩を、新たなメンバーと新たなお客さんで一緒に踏み出していこうという再始動的な印象を受けた「~The ANGERME~」公演。4公演目の座間でこのクオリティなら、オーラスの頃にはあの『十人十色+』クラスの名コンサートになることは間違いないでしょう。

 

 

地方公演でしか味わえない空気感

冒頭でも書いた通り、基本大箱かハロコンに出没するオタクのため、映像に残りづらい地方(といっても座間は関東ですが)公演の経験はなかなかありませんでした。ハロオタになってから約3年で入った最推しグループの単独コンは、「絶対にこの日しか味わえない空気」に満ちたプレミアムな公演で、会場全体にハッピーなオーラが充満しており、竹内さんじゃないですけど、心の底から「まだ帰りたくない!」と思うような幸せなライブだったのでした。

 

また、コロナ禍のアンジュルムは一回限りの大箱公演、しかも卒業公演ばかりだったので、本公演はメンバー全員がいつもよりリラックスしている感じがしました。多少間違えても、息切れしていても気にしない、でも勿論引き締めるところは引き締める、みたいな良い具合のバランス。例えば、『大器晩成』のたけりかりん3人組が大ふざけしていたり、『46億年LOVE』のりかためがぶつかってズッコケそうになり、その直後に何故か音響もバグったり、MC後にスタンバイしているはずの竹内さんが何故かおらず、曲が始まる直前にドタドタと上がってきたり。笑 私はおふざけやトラブルもライブの醍醐味だと思っているので、こういう場面を見ると嬉しくなっちゃいます。(後者に関して、怪我人が出るようなトラブルは含みません。軽くぶつかっちゃったとか、音響が変になったとかそういうものを指しています) 他のグループにおいても時折発生することではありますが、いい意味で優等生ではないアンジュルムで起こると可笑しくて仕方なくなっちゃうんですよね。林拓郎さんがコラム誌やnoteにてアンジュルムの在り方や精神性を「裸の心」や「Yes and」といったキーワードを用いて解説されていましたが、その一端を上記のような瞬間に感じたような気がします。

 

lettuceorcabbage.booth.pm

 

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橋迫軍団の成長

本ツアーで活躍したメンバーを上げると「全員!」と答えたいところですが、敢えて絞るならば「橋迫軍団」でしょう。橋迫軍団のボス猿である橋迫鈴さんのみ単独コン経験者で、あとの4人は初参加。ハロコンで経験を積んできたとはいえ、アンジュルムの楽曲をフル尺で20曲近く披露する単独コンサートは難易度が格段に上がったのではないかと察します。それでも先輩達に全く引けを取らない活躍ぶり。「先輩に食らいつく」という段階さえとっくに超えて、ひとりひとりがアンジュルムに欠かすことのできない唯一無二の役割を担っていました。

 

例えば序盤の『恋はアッチャアッチャ』と『泣けないぜ・・・共感詐欺』。卒業した先輩達や今の年長組の印象が強い楽曲群ですが、歌割が一新されており、橋迫軍団がグイグイ食い込んでいました。前者でグッときたのは川名凜さんの「四六時中」と為永幸音さんの「踊りたいの」。オリジナルメンバーのカラーが色濃く残っている歌割を、全く臆することなく自分のパートとして継承していく二人の姿に涙腺が刺激されました。この歌割以外にもたくさん変更点があったのですが、情報の洪水で記憶がないので今すぐにでも見返したい。また、肩がはだけようと気にせず激しく踊り続ける点も見所で、特に川名凜さんのおはだけには脳天を撃ち抜かれたような衝撃がありました。け、ケロ様、いつの間にそんな........。

 

『泣けないぜ~』の方は桃源郷の時点で既に引き継がれていましたが、2番の〈世の中じゃない?(松本)/まさか捻くれ(橋迫)/私の視線の方かもね(川名)〉が改めて神采配だなと。しかも数か月で各段に火力が上がっている! また、後輩が入る部分のユニゾンも厚みが増しており、この10人で丸々一曲レコーディングし直してくれてもいいのよ...と思うくらい聴きごたえがありました。

 

その他、序盤の『はっきりしようぜ』→『タデ食う虫もLike it!』も橋迫軍団の存在感を示すのに一役買った流れだと思っています。現体制の「十人十色」曲だと認識している『はっきりしようぜ』から、かつての「十人十色」曲である『タデ食う〜』に繋げ、かつ後者において後輩たちを目立たせることで、過去と現在を一本線で結び、『愛すべきべき Human Life』でいうところの〈次世代だってリアルタイム みんな同時代〉を体現したかのような流れ。どの時代の十人十色(数が10じゃない場合も含め)も最強で最高だな!と目頭を熱くしたシーンでした。

 

話は飛びますが、ユニット曲での活躍も素晴らしかったですね。原曲には参加していない為永・平山ペアの『ミラー・ミラー』は新たな名シンメの誕生を予感させる出来だったし、『糸島distance』の川村・松本・上國料はお姉さん達に囲まれる歌ウマ赤ちゃんの構図が最高だったし、『恋ならとっくに始まってる』の橋迫・川名・佐々木なんてあの莉佳子を差し置いて橋迫鈴さんがセンターに立って率いてるのヤバないですか???ゴリッゴリなギターサウンドに乗せて澄まし顔の橋迫さんが宣誓し始めた時、全橋迫オタの安否が気になって仕方ありませんでした。(橋迫さんの髪型が加入当時に近かったのもエモかった…)  リンリンコンビが莉佳子と肩を並べてイケ散らかしている姿に体温がグッと上がりました。(『七転び八起き』ダンスメンから為永out川名inになった点もとても良かった。おめでとう凜ちゃん...)  あと橋迫軍団ではありませんが、たけれらの『Uraha=Lover』はあまりのすばらしさに頭を抱えました。何あれ?夢?

 

橋迫軍団ら次世代メンバーが、アンジュルム及びスマイレージの歴史を歩んできた先輩達と堂々と肩を並べ、未来を切り拓いていく。笠原桃奈さんがいた2021年の時点で言っていたことではありますが、2022年の10人はより「ネオ十人十色」を名乗るのに相応しい時代だなと思います。アンジュルムが新たな歴史を築いているこの瞬間に立ち会えている我々は幸せ者です。沼の前で足踏みしてる人もまだ間に合うからおいでよ。ねえねえ。

 

 

 

*****

 

「ネタバレあり」と言いつつ、全体的な印象ばかりを語る感想になってしまいましたが、詳細に触れようにもほぼ記憶がぶっ飛んでしまったので今回はこの辺で筆を置きます。4月30日現在、『愛すべきべき Human Life』のMVが公開され、史上最高の出来の良さに涙し、3日後に控えるJAPAN JAMに浮足立っています。アンジュルムのお陰で人生が楽しいです。また、僕よりも後にアンジュルムを好きになったのに今や最前線を爆走している堂島孝平さんのいう通り、「アンジュルムを好きになると友達が増え」ました。毎日がH.A.P.P.Y。アンジュルムには感謝してもしきれませんね。過去最高に浮かれており締め方がわからなくなってしまったので、最後に友達の皆さん(勝手に認定)の直近の素晴らしい記事を貼って終わりにします。アンジュルム最高!アンジュヲタ最高!

 

 

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あと「新曲がすごいぞキャンペーン」の方もぜひ。ハデを書いてる最中にべきべきが上がってもう何も考えられなくなってますが、リリースまでには頑張るぞ。

 

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