零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

IVEとコロッケの交差点。

 

飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を拡張している韓国のアイドルグループ・IVEの公式Twitterに突如投下された不思議な6ショット。そこには、日本に住むほぼすべての者が知っているであろうコメディアン・コロッケがいた。お得意の変顔をかまし、通常運転のIVEと共に写真に収まっている。韓国、日本を代表するスターが一同に会することになった歴史的瞬間だ────

 

 

 

コロッケ???????

 

 

 

 

事件は2日前、8月2日にみなとみらいで起こった。

 

ぴあアリーナMMで開催された、日本と韓国の人気アーティストが集う新たなフェス
「THE STAR NEXTAGE」。IVEの初来日が大きな呼び水となったが、その他の出演者もCRAVITY、BE:FIRST、超特急、7ORDERと、新進気鋭の人気グループばかりである。横浜公演ではCRAVITY、BE:FIRST、IVEと3組で、MCには古家オッパという安心安全のラインナップ。フォロワーに奇跡的に譲っていただいたチケットを強く握りしめ、期待を胸に横浜へと向かった。*1

 

www.starconlive.jp

 

大勢のファンでごった返すぴあアリーナに何とか入場し、連番する別のフォロワーと別界隈の客層に震えながらCD購入列に並ぶ*2。特にBE:FIRSTのファン、黒ギャルからお婆ちゃんまで幅広く、イケイケグループが朝のワイドショー等でピックアップされるとこんな訳わからん客層になるんかとウケた。それにしてもお婆ちゃん、多分一人参戦だったけどめちゃめちゃ生き生きしてたな......。初ビーファスだったのだろうか。俺も歳を取ったら彼女のように瑞々しく生きていたいものだ。

 

着席し、右斜め前のフォロワーにご挨拶。これは事前に把握していたことだが、譲り主とは別のフォロワーが奇跡的に1列違いだったのである。何たる奇跡。「イヤ~、IVEやべえっすね」「緊張しますね~」等と歓談したり、それぞれが持ってきた別界隈のペンライトを見せ合いっこしながら時を待つ。俺はビビりなのでKポファンに指刺されないよう何も持ってこなかったというのに、ハートが強え奴しかいないので、嬉々として他界隈のペンラをぶん回す。おもしれークルー。

 

いよいよ始まるか......というところでステージ上に現れたのは古家オッパ*3。ミニョクMONSTA Xに狂うKポ有識者の口からよく出てくる人ということで、何となく信頼している。何の人かはよくわかっていないが。ただ、後々のインタビューパートでMC力の高さに驚かされた。他界隈ながらノーストレスの現場になったのはオッパのお陰。

 

オッパの前説で、今宵いよいよIVEと相見えるのか......と身震いする。前述の有識者が昨年末に狂ったように宣伝しており(いつも狂ってんな)、少し宣伝が落ち着いたくらいの時期に恐る恐る触れたIVE。超優良コンテンツ「1,2,3 IVE」でガウル様に落ちた瞬間のことが走馬灯のように思い出される。最初は北川莉央さん、小片リサさん、北原ももさん、鎮目のどかさん辺りを彷彿とさせるお顔のレイちゃんに興味を持っていたが、いつものノーガード脇腹理論*4でガウル様に撃ち抜かれる。お姉さん然とした美貌、その美貌とおっとりふんわりした性格とのギャップ、ユジンさんとの熱い関係性...。

 

カムバの度にどんどん美しくなり動揺

 

youtu.be

屋上で語らうオンニズは必見

 

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レイと共にラップ担当のガウル様。ガウラップを見ろ

 

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ガウラップといえばIVE最強のc/w「ROYAL」。REC映像のガウル様が最高

 

@ive.official 🍁LOVE DIVE!🐯#LOVEDIVEchallenge #브다이브챌린지 #IVE #이브 #GAEUL #을 #LEESEO #서 #LOVEDIVE #브다이브 ♬ LOVE DIVE - IVE

TikTokでも輝くガウル様

 

@beyooooonds_ - ELEVEN×LOVEDIVE - #IVE #eleven #lovedive #踊ってみた #일레븐 #러브다이브 #아이브 #lovedivechallenge #elevenchallenge #ハロプロ #beyooooonds #里吉うたの #うーたん #ダンス ♬ 오리지널 사운드 - DANPIA

こっちはうちの里吉うたの。うーはリズです

 

 

......走馬灯が長くなってしまった。

 

とにかく、ガウル様のことがめちゃくちゃ好きすぎて。いないと思って行ったんですよ。こんなに素晴らしい人なんて実際はいないんだ。いないよ、いないいない。そんなもの作り話だよ。って思ってた気持ちがあって。そしたら、ウォ...ウォウォオッオゥ....て聞こえてきて.......見上げたら..........

 

 

 

 

 

 

 

 

コロッケいる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ堂島構文は催眠術ですが。現実もわけわかめなので聞いてください。

 

「いよいよアーティストが登場するわけですが...その前に。皆さんご存知のあの有名人がこの度「新人Vtuber」としてデビューします。ヒューマンビートボクサーと共にオープニングアクトを盛り上げてくれます。どうぞ!」と前説をし、去っていった古家オッパ。正直「IVEが出る」以外はどんなイベントなのか把握せずに行ったので、O.A.があるとも知らなかったのでなんだなんだとざわついた。「誰もが知る有名人?多分知らないけど大丈夫そ?」そんな私の不安は、ヒューマンビートボクサーのパフォーマンスが高揚するにつれ増していく。ステージ上の黒い布に隠された「あの有名人」とは......一体.......!誰なんだい......................!?そして、ビートが最高潮に達した瞬間、布が剝がれると同時に、古家オッパが高らかに叫ぶ────

 

 

 

「コロッケ!!!!!!!」

 

 

 

 

 



コロッケ......。コロッケ?

 

コロッケ??????????????????

 

 

 



 

 

そこから先はナタリーの記事の通りである。

 

その後サプライズゲストとしてVtuberデビューしたというコロッケが登場し、ビリー・アイリッシュの「bad guy」に合わせたダンスを軽快に披露する。コロッケは全身にモーションキャプチャの装置を装着しており、彼の動きに合わせてスクリーンに映し出されたハムスターが動くという趣向が凝らされ、観客の度肝を抜いた。

初来日のIVEが「会いたかったです!」BE:FIRST、CRAVITYとそれぞれの色見せた「ネクステ」(ライブレポート / 写真7枚) - 音楽ナタリー

 

ちょっと何言ってるかわからない。でも現実なんです。信じてください。

 

ゴツイ装置を全装備したコロッケの動きに合わせて、スクリーンに映る筋骨隆々のハムスターが踊り狂う。正直キモイ。可愛くない。むしろ怖い。だがそのクソキメー生き物を操縦しているのがコロッケだと思うと何だか愛おしく感じてくる。いや、愛おしさを覚える前に、突如異常空間と化したぴあアリーナへ恐怖を感じていたのですが。

 

「『bad guy』のサビで「bad bad bad guy...」と歌いながら踊るので、「guy」の部分でペンライトを掲げてください!」と煽ってくるコロッケ。ヒューマンビートボクサー×コロッケ×ビリー・アイリッシュという、「金返せ!」と投石されてもおかしくない状況。しかし、ノリノリでIVEやBE:FIRST、CRAVITYのペンラを掲げるオタク達に、何だかよくわからないが泣けてくる。異常空間を面白がれるオタク、全員まとめて愛してやる......。普段のハロ現場でも異常な事態が発生した時に興奮する変態現場厨なので*5、コロッケで沸く現場に変な汁がドバドバ出てました。その高揚に答えるかのように、さっきまで変顔でちょけてただけのコロッケが、突如ガシガシ踊り出し、会場から驚嘆の声が漏れる。生まれてこの方変顔モノマネおじさんとしか認識していなかった自分も、そのギャップにやられてしまった。IVEにまだ会えていないのに、この時点で元が取れてしまった.........。

 


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意外なゲストの意外な大活躍に会場は熱気に包まれる。古家オッパのインタビューコーナーではお得意のモノマネに加え、東方神起の挨拶の真似などKポオタ向けのリップサービスもあり、胸がときめいた。テレビスターってすごい。出てきた瞬間はやや不安だったが、この頃にはすっかりコロッケへ愛着が湧いていた。俺とコロッケの夏はぴあアリーナで始まる────

 

 

***

 

閑話休題(普通逆だよ?)。少し本編の話を。

 

1組目はCRAVITY。3組の中で唯一全く存じ上げないアイドルだったが、超絶イケイケなパフォーマンスと、MCの超絶可愛いアピールとのギャップにやられてしまった。オタクの人数は明らかに一番少ない分、少数精鋭で「自軍がんばれ!」と盛り上がる姿に目頭が熱くなる。一番ハマった曲は「Ohh Ahh」。気になったメンバーはヒョンジュン。9月のカムバ待ってます!

 


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MCで駆使された伝家の宝刀ことにゃんにゃんネコ・ワンワンいぬ

CRAVITY×コロッケもありまぁす!

 

 

続いて登場したのはBE:FIRST。明らかにビーファスのオタクやろっていうイカついお姉様方が続々と立ち上がる。初っ端から「格の違い 覚悟の違い 誰も並べやしない」「最高が何なのか証明しよう」とオラついてて負けん気が凄かった。「CRAVITY?IVE?知らねえ俺らがナンバーワンだ」という剥き出しの闘志を、洗練されたパフォーマンスに乗せてぶつける。正直自分の趣味的に絶対ハマらないグループだと思っていたが、あまりの熱気に圧倒され、終わる頃には印象がガラリと変わっていた。一番ハマった曲は「Bye-Good-Bye」。気になったメンバーはRYOKI。1st ALBUM『BE:1』、リリース楽しみにしてます!

 


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そしていよいよIVE。古家オッパの前説の時点で、何やら会場がざわついている。そしてモニターにIVEのロゴが出た瞬間、魑魅魍魎の唸り声のような怪音が轟く。多分誰も大声で叫んでいたわけではないのだが、ひとりひとりがこぼした悲鳴が一点に集まった結果、おどろおどろしい空気になっていた。感覚として近いのは、ひなフェス2019の鞘師里保の登場時。あの時のオタクは確実に絶叫していたが、このコロナ禍でも「スターが現れる直前の空気」を肌で感じることになろうとは。

 

カウントダウンが始まり、暗闇の中5人のシルエットがうっすら見えた時は心臓飛び出そうだったが、調教済のハロオタは喉を切っているので我慢。その代わり、隣の実況系オタク*6が「ヤバイ!!!!」「来る来る来る!!!」「ユジン!!!!!」と藤原竜也ばりの濁声で叫び始めた。うるせえ喋んなよと一瞬思ったが、壊れた人形のように同じワードを叫び続けるのでおもろくなっちゃった。この異常オタクの存在が現場のエンタメ性を高めてくれていた気がする。久々の生ユジンさんヤバかったやんな。お疲れやで。

 

そしてステージに照明が当たり、「ELEVEN」のイントロと共にIVEの5人が現れた。こここそが堂島構文の出番である。本当にいました!!IVEが…!!IVEが本当にいました!!!!会場のボルテージも過去見たことないくらいの最高到達点に届く。モニターにメンバーが映るたびに、オタク達が断末魔を上げ失神していった。昔誰かから「マイケルジャクソンのライブでガチ失神したファンが救急車に運ばれた」なんて逸話を聞いたことがあるが、あながち無くも無いなって思った。

 

自分は比較的冷静に見つめていたのだが、「スーパースターってこういう人たちのことを言うのか…」と心の底から実感した。煌めきがレベチ。世界という大舞台で活躍する人達が纏うオーラ。発光してた。ガウル様発光してたよ。たった4曲しか持ち曲がない新人とは思えない存在の強度。IVEは実在しました。

 

そんなスター性を持ちながら、「愛嬌」も持ち合わせているから恐ろしい。物凄く遠い存在なのに、物凄く身近に感じられるあの感じ、何なんですか? 大体が「1,2,3 IVE」の仕業で、実際にあったらただただカリスマ性を感じて終わるのかなと思っていたのに、MCがいっちいちありえん可愛い。近い。和む。生の「がんばりー!」には狂うか思た。あとノーガード脇腹理論で言うと、イソたそに完膚なきまでに打ちのめされて死んだ。バブすぎる。好きな日本語のくだりで「『レイオンニに教えてもらった』(ここテストに出ます!!!!!)『末っ子』です!」って言ってちょっと照れるくだりがあったんですけど、会場全員が秒で老けました。祖父母のきもち。イソや......。*7

 

 

好きな曲はぶっちぎり「ROYAL」です。「ROYAL」を生で浴びた側の人間として誇りをもって生きていきたいと思います。ありがとうございました。

 

(それはそれとして、「LOVE DIVE」の破壊力もとんでもなかったな....... 間奏で床に寝転んだ時は流石の俺も崩れ落ちたよ)

 

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***

 

そんなこんなで全グループのライブコーナー・インタビューコーナーが終了し、最後は集合写真の撮影タイム。上手からCRAVITY、BE:FIRST、IVEの3組が揃い踏みという贅沢な時間だ。本当はここで垣根を超えた絡みを見たかったのだけど、残念ながら叶わず。BE:FIRSTとアンニョンズとか絡んで欲しかったな。その代わり、ハブとなったのが再び招集されたコロッケ。韓国語のボケを挟みつつ、何とガウル様の真下の位置についた。真顔ガウル様と変顔コロッケの縦並びが面白すぎて爆笑。昼公演ではリズがコロッケに大爆笑するというくだりもあったらしく、「リズを唯一笑わせた男」としてプチ話題になった(「コロッケ リズ」でパブサしてみて)。改めて、決して交わるはずのなかったIVEとコロッケの奇跡的邂逅を噛みしめるのであった。

 

 

 

あれっ ナタリー?

 

 

 

 

 

コロッケは実在したんです、信じてください..........。

Huluの配信で.......奇跡の邂逅を確かめて...........。

 

 

 

 

・余談

コロッケを知らない海外DIVEの皆さまから「IVEちゃん逃げて!」と言われていたらしいのですが、どうか怖がらないであげてください!!!俺は1st JAPAN TourでコロッケとIVEが感動の再会を果たす日を待ってっからよ....................

 

 

*1:譲ってくださった当人は残念ながら欠席となった。またいつか一緒に観に行こうな...!!!

*2:「LOVE DIVE」のフィジカル盤を未所持だったので購入した。自引の神なのでガウル様を一発ゲット。セブチ関連も大体推しのウジくん当てる俺強運

*3:俺目線だと「古家ヒョン」だけど今回はIVE目線で。というかこっちの方が通称になってそうだし

*4:「きっと好きになるだろう」と思ったメンバーに対してガードを固めていたら、いざ現場やコンテンツに触れた時、別のメンバーに脇腹を刺されて死ぬこと。私はいつもこう

*5:例:2019カウコンのアッチャアッチャ応援隊、花鳥風月 チーム風のトリ曲「負けるな わっしょい!」初見時、つばき武道館②の「だからなんなんだ!」etc

*6:見た目は塩顔イケメン男子、中身は解説大好きなIZ*ONEのオタク

*7:後日談として、めざましライブの日のテレビ出演で「IVEの末っ子、イソで~す」って自己紹介した際オタクは二度死にました