零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

アンジュルム愛媛公演 BIG LOVE旅日記~私の愛する「ライブ」がここに~

今週末はANGERME CONCERT TOUR「BIG LOVE」愛媛公演のため、愛媛と高知へ行ってきました。結果的に「3年ぶりの単独声出し解禁現場」という歴史的な公演となりましたが、申込当時はそんなことはつゆとも思っておらず。昨年秋の熊本公演で遠征に味を占めてしまったオタクが、「愛媛行きたい!ついでに偉大なる川村文乃さんの故郷で遊び尽くしたい!」と欲望丸出しでぶち込んだ結果、偶然立ち会えた奇跡でした。歴史を目撃したい系のオタクなので超うれしい。(つい先日もJAPAN JAMのターーーーーケーーーーーーーで号泣してきたばかり)

 

公演1週間前にSNS上で凱旋企画を巡るいざこざが少し起こったため、それ含め現場がカオスな空気になる予感に緊張と興奮が半々。当事者らの苦労を思うと興奮というのは失礼かもしれませんが(毎回現場の空気づくりを水面下で摺り合わせて下さってるオタクの皆様に声の小さいオタクは頭が上がりません....)、とはいえ現場に「総意」なんてものはないのも事実なので、川村さんが呼びかけた「アンジュルムコール」以外に「あやのコール」が終演後に発生しても面白いだろうなと思っていました。結果的には帰りが大変なスケジュールのせいもあり、短めの「アンジュ最高!」に留まる結果とはなりましたが。何にせよ独特な緊張感がある現場で滾りましたね。

 

そんな愛媛公演の濃厚な記憶を、忘れないうちに旅日記として残しておきます。ツアーの未見でどうしてもセトリバレを避けたい方は自衛お願いしますね。

 

 

 

愛媛・高知旅行編

 

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ライブの前日に愛媛松山空港に到着し、同行者の橋迫オタと共にレンタカーで高知へ。生憎の雨で行き先が限られてしまったため、道中で回れるところがないかな…と調べたところ、なんとかつて川村さんが大使を担当された西条市を通るではありませんか。むろかむ的にも行かざるを得ない!ということで、当時のブログで絶賛されていた「マルトモ水産」さんへ。数十分待ちを覚悟していましたが、悪天候だからかすぐに順番が回ってきてラッキー。お寿司8貫で即優勝。

 

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土曜夜のひろめ市場があまりにも混み合っており、断念して逃げ込んだ「旬菜屋 まえの」さんが大正解で…。旬のお刺身、ウツボの唐揚げ、鰻の白焼き、生くらげなどの絶品料理を店主こだわりの希少な日本酒と共にいただきました。カウンター席で舌鼓を打っていたら「酒飲みのチョイスばっかりだねえ」と大将から茶化されたりしながら、終始和やかに過ごせました。次高知に来たらまた行きたい...。

 

カツオは残念ながら品切れだったため川村さんが紹介していた「明神丸 本店」さんで。藁焼き体験ができる「明神丸 はなれ」さんはタイミング悪く貸切予約が入ってたので断念!悔しいわ〜!

 

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雨でも楽しめる観光地こと龍河洞で洞窟探検。神の壺を見れたり、カエルの大合唱が聞こえてきたりと、アンジュルムにゆかりのある体験(?)が続々。この写真の曇り空を覚えておいてください。

 

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翌朝、念願の日曜市へ。とにかくお店が多い!安くて美味しそうな野菜がぎっしり!いも天はさくさくほわほわ!早起きして食べ飲み歩きをするのも遠征らしい体験で幸でした。もちろん聖地巡礼も。この後まだアンジュルムのライブが残ってるだなんて嘘だろ......?

 

そして日曜市巡りを終え、ホテルのチェックアウト時刻に間に合うよう早足で帰る中、

 

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アンジュルムが四国に上陸した予感............

 

 

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愛媛に戻り、ライブで熱狂した後、放心状態のまま鯛めしと地ビールで打ち上げ。思えば松山で食事したのはこれがはじめて。まだ何もできていない...ということで。

 

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翌日は松山観光!奥道後で「韃靼そば」なるものを食べつつ日本酒を飲んだり(すぐ飲む)、ロープウェイで松山城へ行ったり、「10 FACTORY」さんでみかんビールを飲んだりと味わい尽くしてきました。世の中の大人達が憂鬱そうに働いている中で遊び尽くすのさいっこう......(酷)

 

そんなこんなであっという間に3日間の旅が終了。前回の熊本もそうですが、アンジュルムを好きになっていないとなかなか行かない土地で遊び尽くそうと思えるのは、ひとえにアンジュメンのみんなのお陰です。これも「縁」ですね。愛媛、高知まで連れてきてくれてありがとうかむちゃん!いつか高知でホールコンが叶ったときは絶対にいくからね!

 

現場編

お待たせしました、現場編です。前述の通り、雨天が晴天に変わるという奇跡を起こしたアンジュルムですが、開場時間を回る頃は雲までもが吹き飛んでいました。流石に強すぎて爆笑。

 

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客層は名前T率の高い顔触れになると予想していましたが、意外にもいつも通りで老若男女バランスのよい客層。他方から多様なオタクが駆けつけたことを嬉しく思いつつ、途中の6スマコーナーで背中を預けられるような古参の皆様は果たしていらっしゃるのだろうか…と少し不安になったりもしました。

 

そしていよいよ開演5分前。注意事項の説明が終わった後に、さてどうくるか...とそわそわしていたら、ぽつぽつと個人名を叫ぶオタクの声が上がった後、私の背後にいた2連のオタクが「アンジュルム!」と叫び出し、徐々に全体に広がっていきます。このお二方、どうやら比較的新規のオタクのようで*1。そんな人たちが我先にと声を張り上げていたのが素敵で、MCでも幸音ちゃんが「初めてコールした方」を自分の体験と重ねて感動的に語っていたのと合わせて印象的でした。こうやって歴史は受け継がれていくんだね。

 

一方で、新曲の「アイノケダモノ」や6スマ曲になると、熟練の古参達の技が光ります。「卒業ツアーなので我儘を言って6スマの曲をセトリに詰めまくったら、初日八王子の反応*2を見て『あれ?やりすぎたかな?』と焦った」という竹内さんも「元祖スマヲタのみんなやるじゃん!」とご満悦。ウッ!の係の方もそうですが、彼らのお陰でライブの熱量が底上げされているのだなと。コロナ禍を経たことでより彼らへのリスペクトがやみません。

 

そんな新参と古参の中間である私にとっても、今回の公演はオタク史に刻まれる忘れられないライブになりました。私がハロオタになったのは2018年で、満を持して現場の洗礼を浴びたのは2019年。現場のノリを味わい尽くす前にコロナ禍に突入してしまったため、ずっと歯がゆい思いをしてきました。コロナ禍で高まったコール欲をようやく発散する機会が、アンジュルムの声出し解禁現場という歴史的な場になるなんて。しかもこのセトリでですよ。

 

武者震いしながら臨んだ声出し現場、それはそれはもう、気持ち良かったです...。張り切りすぎて終演後に立ち上がったら軽い筋肉痛になっていました。心地の良い疲れ。「スキちゃん」で泣き崩れてしまったこと以外はベストを尽くせたと思います。だってさ、あんなん泣くじゃんか。

 

そうそう、「スキちゃん」絡みで絶対に書いておきたいことがひとつ。「スキちゃん」前の最後のMCがどの子も本当に素晴らしくて、詳細は他のオタクのレポをぜひ読んでいただきたいのですが、やっぱり私が感涙したのは三色団子とぺいちゃんらコール未経験組のMCでした。確かぺいちゃんが締めとして言った「これからも皆さんと一緒にライブをつくっていきたい」という言葉が本当に嬉しくて。直接メンバーから言ってもらえるなんて、オタク冥利に尽きるじゃないですか。その言葉が一番歴の浅い子から聞けたってことは、それはメンバーの共通認識なんだなって。竹内さんの、コールが解禁された我々に対する「おかえり~!」も一見可笑しみのある声掛けですが、我々を「ライブを共に作り上げる同志」と認識しているんだと考えるととてもしっくりきます。

 

そのMCを受けてからの「スキちゃん」が凄まじく、これまで見たどの公演よりも「これこそがライブだ」と感じた瞬間でした。メンバーが私たちを「同志」だと明言してくれてボルテージが最高潮に到達した中で、全員の名前を叫べる楽曲が来ちゃったらそりゃあ気合も入ります。叫べば叫ぶほど、メンバーの笑顔も増えていく。全員のテンションがどんどん上がっていく。そうして迎えた「○○がスキちゃん!」で、会場全員の気持ちがひとつにまとまり、ひとりひとりのメンバーにたっぷり注がれる。「愛媛がスキちゃん!」で大爆発したBIG LOVEが煌びやかなギターソロに乗せて広がっていく光景を見て、こんなに愛が詰まったライブがあるのかと感激し、涙が止まりませんでした。

 

全てのライブに当てはまるわけではないですが、少なくとも私は、演者と観客が双方向のコミュニケーションをとり、「一緒に作り上げていく」のがライブだと思うし、そういう暗黙の了解のもとで両者が全身全霊愛を注ぎ合うライブが大好きなんです。ハロプロに出会った頃は「ショーとして浴びる」ことを優先し、ステージと客席には明確な距離を置くことを信条としていたというのにね(何ならコールを嫌っていました)。私のライブ観を変えてくれたのは、かつてのこぶしファクトリーであり、今のアンジュルムです。「メンバーの声に被るから声出しは解禁されてほしくない」という声もありますが、上の認識の元でライブを楽しめるようになると、全く新しい景色が見えてくるんじゃないかなと思います。ライブとは予測不可能な生物で、だからこそ愛おしいのだということを思い出させてくれる公演でした。

 

また、これはこぶしの話にはなりますが。私が参加できなかったのを最も悔やんでいる現場「MX IDOL FESTIVAL Vol.15」で、単独現場でのジャンプ禁止が決まった後のこぶしファクトリーが、オタク達と魂をぶつけ合って創り上げた熱いライブが想起される公演でもありました。「こぶし組と一緒に作る」ことを信条としていた彼女らが、ジャンプ禁止の鬱屈とした状況でオタク達と作った奇跡のような公演。外部イベントなのにアンコールが起こり、もう一度「シャララ!やれるはずさ」を披露した時の熱気は公式からアップされた映像に残っていますし、メンバーの素直な気持ちが純度100%で吐露された当日のブログからも伝わってきます。特に和田桜子さんの「こぶしはライブってほんとに言葉通り、その通りだなって」というフレーズが大好きで、だからこそ行けなかったのが悔しくて。あの時に似たような現象を感じて、3年越しに報われたような愛媛公演でした。

 

 

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他にも、竹内さんのオタクへのレスポンスの速さにびっくりした、「アイノケダモノ」がわけわかんないハイクオリティで恐れ慄いた、そのくせライブが終わる頃には忘れていた(それくらい名場面だらけだった)、ぺいちゃんMCに突如割り込む「オレモー!」が最高すぎ、6スマ曲のコールってやっぱり変だけど難易度高めの音ゲーみたいでクセになる!、しおんぬの台詞に「フー!」って言えて嬉しい...などなど言いたいことだらけですが、キリがないのでこの辺りで締めたいと思います。愛媛参加組の皆さんは是非、現場で起こった奇跡を後世に伝えていきましょう。惜しくも参加できなかった方は現場からの受け取った熱を是非別の公演でライブに注いであげてください。川村文乃さんの「四国上陸」大号泣MCに関しては、川村オタの皆様に託します。それぞれができることをやっていきたいですね。それでは、BIG LOVE!

 

*1:理由:エイエモのコールが「超絶可愛い!」ではなく「 L・O・V・E ラブリー!」だったから

*2:私も入りましたが6スマ曲は全然上手く反応できませんでした。隣の6スマオタは気が狂ったように踊ってた。もはや本人の意思とは関係なしに身体が動いてた。