零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

2021年、お世話になりました。

2021年が終わります。2020年は最悪な年でしたが、今年は昨年と比べたらちょっぴり、いやだいぶ良い1年になったなあと思います。嬉しいことがたくさんありました。

 

1つは、ちゃんとアンジュルムのオタクになれたこと。アンジュルムに詳しい人たちと知り合い、話すようになったことで、アンジュルムへの理解が深まり、6月のシングルリリース時にはどっぷりと浸かってしまっていました。ブログではまだ語ることができていませんが、桃源郷がこぶしのラストライブと同じくらい忘れられないコンサートになったのも、1年かけてアンジュルムへの愛を熟成させてきた結果だと思っています。万全な状態で笠原桃奈さんという偉大な存在とお別れすることができたのはとても幸福でした。『Dear sister』と、お手紙と、最後のブログは、心の奥の引き出しに鍵をかけて仕舞っておきます。

 

2つは、交友関係が広がったこと。社会人になってこんなにも話し込める人達と知り合えるとは思っていなかったので、すごく救われました。スペースしかり、Zoomしかり、直接しかり。趣味関係で友達を作るのは難易度が高いと思っていた(実際そう)のですが、きっかけが一つあれば突然はじまるのだと知りました。趣味きっかけだったのに、人生の深い話ができるような友達にも出会えるなんて。ふつうコロナ禍で余計に狭まっていくはずなんですけど、今年は幸運でした。

 

3つは、また新しいコンテンツに出逢えたこと。昨年からちょびっと話題に挙げていましたが、2021年の終盤、ついにお笑い沼に片足を突っ込みました。しかもランジャタイ...(笑)来年は果たして劇場へ足を運ぶことはできるのでしょうか。一人で行くにはちょっと不安。でも一方で期待に胸が高鳴っています。あと、IVEという韓国のガールズグループや、ジャニーズ、高校演劇、ミュージカル等々、広がった興味の幅を来年も引き続き展開していきたいと思います。

 

 

そういえば、年明けの頃こんな記事を書いていました。

 

exloyks.hatenablog.com

 

一番の目標としていた「コミュニティを増やしたい」は無事叶いましたし、「個別お話会を頑張りたい」「名前を変えたい」もうまくいきました。「もっとラジオを聴きたい」「お笑いライブに行きたい」は2022年に引き継ぎ。

 

「恥と向き合いたい」は正直達成できませんでした。恥だけじゃなく、生活とか、生き方とか、向き合わなければいけないことがたくさんあって、ひとつひとつ考えようとしているうちに時間は刻一刻と過ぎていって、結局ウワァーッとなって放り出してしまうということが多々ありました。今年も言い訳をたくさんしてしまったと思います。でも、昨年までと違うのは、常に思考を諦めない人たちが近くにいる環境に身を置いたこと。この人たちと肩を並べられるような人になりたいという欲求を原動力にするのは我ながらダサいと思いつつ、そうでもしないと立ち上がろうとしない怠慢な自分にはきっと効果てきめんだから。2022年は何とか這いつくばって、思考し続ける人間でありたいです。

 

2022年は、趣味を楽しむことと、様々な難題に対して思考を諦めないことを、上手く両立させていけるような年にしたいと思います。来年もよろしくお願いいたします。それでは、良いお年を。

 

 

かるちゃーのおふとん。(2021年10月)

10月分です。本来秋が来るはずだったのに、一瞬で夏から冬へ移行しましたね...。秋、一番好きな季節なのになあ。

 

  • ヤノフェス配信
  • 風花公演
  • きれいのくに
  • 橋迫鈴さんバースデーイベント
  • OKAMOTO'S 初現場
  • 「違国日記」8巻
  • TSUTAYA DISCAS
  • 鈴木愛理 LIVE 2021~26/27~
  • つばき武道館
  • はじめての繭期2021
  • 笠原さん・上國料さんバースデー
  • ひらいて
  • SONGS FOR YOU
  • おかえりモネ
  • 3号との決着
  • その他

 

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かるちゃーのおふとん。(2021年9月)

本気で年内に今年分終わらせときたいのでさくっとまとめます。心の足枷になっててよくない!

 

 

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かるちゃーのおふとん。(2021年8月)

SHOW BOY名古屋千穐楽で完全燃焼したり、なまたけやソロフェス!2で夜更かししたり、過去のハロ曲を掘りまくったりと充実の夏。前回以上にさくっと振り返ります。

 

 

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わたしのハロプロ楽曲大賞'21。(楽曲部門)

2021年もいよいよ1ヶ月を切り、慌ただしい日々を過ごしています。師走は私にとってはハロプロ楽曲大賞の季節。昨年は全体の曲数が少なく、不作の年と言わざるを得ない1年でしたが、今年はその反動からかシングル・アルバムのリリースが連発されました。上半期に連続リリースされた各グループのシングル曲、モーニングやつばき、研修生のバラエティ豊かなアルバム曲、舞台「アラビヨーンズナイト」「眠れる森のビヨ」の劇中歌…などなど。全体で見てもグループごとに見ても、各々の思い入れに左右され、結果発表では票がバラけるのではないかと思います。

 

www.esrp2.jp

 

例によって思い出補正、推しグループ補正が強いので楽曲の客観的で冷静な評価はできていませんが、そのゆるさを許容してくれるのがこの大賞だと思っているので、今年も自由にやらせていただきました~。毎年言ってますが、順位はあってないようなものなので!こんな曲もあったな~という風に気楽に振り返っていきましょう!

 

 

※各曲にリンクを貼り付けていますが、ハロプロ研修生の『3-STARS』と『眠れる森のビヨ』のCDアルバムは配信リリースがないため、タワレコの販売サイトのリンクで代替しています。『3-STARS』は音質は悪いけど視聴可能、『森ビヨ』はBlu-rayのため残念ながら聴けません。そろそろ流石に諸々サブスクで聴けるようにしてほしいよね。

※また、YouTubeのリンクはMV以外にREC映像を指定していますが、複数ある場合は厳選しています。MVが無い曲はLive映像もしくはREC映像になります。

 

 

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いとしの”ももりん”。

アンジュルム笠原桃奈さんが明日で卒業する。明日、あと一回寝たら卒業。あっという間だ。卒コンの時期が近づいてくると、何をしていいかわからなくなる。ライブツアーが無い今はなおさらだ。どうすれば気持ちを高められるのか。円盤を見るか、ブログを読み漁るか、加入時のMVから順繰りで辿っていくか。限られた時間の中で何をすべきか迷っているうちに、気付いたら時間が経っていく。いつもそう。今回も、結局仕事に忙殺されて気付いたら前夜。新規映像を見るのに精いっぱいだった(でもOMAKE CHANNELの企画は気持ちを高める上でとってもとってもありがたかった...!し、つい先程配信された菊池亜希子さんと蒼井優さんのインスタライブも感涙ものだった!アンジュルムはメンバーもオタクも最高だ...)。

 

そんな中、この土日で気力体力を振り絞って唯一やったこと。それは"ももりん"の記録を辿ることである。

 

どのアイドルも、というか人間誰しもそうかもしれないが、笠原桃奈さんは特に、相手や集団によって違った表情を見せてくれる人だと思う。和田さんや勝田さん相手には妹のような幼げな表情になり、竹内さんやむろたん、莉佳子といるときは少年のような顔を見せる。かみちゃん、ふなちゃん、かむちゃんらゆめ組のみんなの前では等身大の10代の表情になり、れら、ためちゃん、なりんちゃんらLJK組と遊ぶとクラスのマドンナのような風格を見せる。鈴ちゃんやわかなちゃんに対しては本来のお姉ちゃん気質を発揮する。一人ひとりとの関係性を細かく見ていくと、更に色んな顔が見えてくる。まさに多面体。

 

一つ一つコンビを深堀していくと、笠原桃奈という人間のあらゆる面が見えてきてきっと面白い。が、そんな余裕はないので、今回は橋迫鈴ちゃんとのコンビ、通称"ももりん"の軌跡を辿りたい。というのも、鈴ちゃんは桃奈の卒業に対して一番気持ちが入っているメンバーだと思うからだ。加入してからしばらく大人しかった彼女の素を引き出したのは、研修生時代から仲が良かったためちゃんだが、桃奈の影響もきっと大きい。過去の桃奈のブログを遡ると、その根拠となる文章がいくつも掘り出せたので、ここに並べていきたい。(ほぼ引用のため読みづらいと思いますがご了承ください)(あったかいお茶でも飲みながら桃奈の綴った言葉を改めて胸に刻みましょう)

 

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生きている音がする

・2021年11月11日。文化祭の結成日からきっかり20年の今日、中野サンプラザにてBase Ball Bearの20周年ライブ兼アルバムツアー初日公演が行われた。すっかりチケットを購入したことを忘れていた私は(マジで身に覚えがなさすぎるんだが天からのギフトですか?)なんとかタスクを終わらせて俺たちの中野に向かった。昨日悶々としてた引越し関係の重荷は一転して綺麗に解決したぜイエイ

 

周年ライブということさえ失念していたけど、心底来てよかった。「イヤホンなんていらない」と思える帰路につけたら「素晴らしいライブだった」という証拠だ。誰かにとってのV6が、自分にとってのベボベだと、最近V6の解散ライブを見たばかりだから痛感する。自分の人生を併走してくれるバンド。そんなかけがえのない存在に出会えただけで、幸せな人生だと思える。

 

新譜『DIARY KEY』は、特に現在の私にフィットする価値観が全編に横たわっている。日々の生活によく馴染む。ほしかった言葉をかけてくれる。24/7いつだって寄り添ってくれるような作品。でも、ただやさしいだけじゃなくて、小出さんのシビアな死生観もうっすらと、しかし確かに漂っている。渋いグルーヴが小出さんの言葉の力をさらに強固にし、ダイレクトに届く。

 

しかし、やっぱりライブは良い。生を実感する。3人の力で鳴らされる生音が曲の持つ力を何倍にも増幅させ、心の臓へ届く。身体をゆらゆらと揺らして音に応える。音が鳴る。ゆれる。音が増える。さらにゆれる。交換の繰り返し。「ライブ」とはこういうことなのだと、一番信頼しているミュージシャンが再び教えてくれた。2年前に会った時から様変わりし、分断が進んだ世の中に生きているからこそ、音と身体とのつながりから生まれたかすかな希望をより大切に抱きしめる。

 

20年という時の巡りを愛おしく大切なものとして語った小出さんが鳴らした「新呼吸」。元々大切だった曲がさらに大切なものになった。スポットライトを一身に浴びたロックスターのやさしいアルペジオに泣かされた。〈それでも僕は信じれるかなぁ/この一分が、この一秒が、明日への伏線になってくと〉という言葉がより鮮明に眼前に届く。こんな世の中でも、信じていたいなぁ。

 

 

 

そっからの「生活PRISM」でvalkneeさんとベボベの相性が良すぎて沸いた話とか、「ドライブ」が沁みて潤んだ瞳でステージを見つめることしかできなかったこととか、20年前の文化祭にタイムスリップしてSUPERCARの「My Way」を演奏するというまさに「続けたもん勝ちですな」な瞬間に立ち会えたこととか、あ、あと「ドラマチック」はライブ用の小出イントロでそろそろ再録してよお願いってこととか色々言いたいことだらけだけど、明日も早いので、あとひとつだけ。

 

『DIARY KEY』の終盤に配置された「海へ」という曲。アルバムで聴いたときは「いい曲だな~」くらいに思っていたんだけど、生音で聴いたらベボベマイベストを塗り替える傑作ぶりでひっくり返った。俺の葬式に流してくれよ、ってくらい大切な曲になった。鐘のようなイントロが鳴った瞬間から様々な記憶、感情が頭の中を駆け巡った。そのままその場で直接受け止めた歌詞の美しさに震え、一語一句噛みしめるように受け止めた。

 

 

さよならは言わなくていいよ

失くしたものにも どっかでまた会えるのさ

かなしみも連れていくよ

それでいいんだ 終わらない予感は消せない

いつでも響いているよ

 

こんな詞/詩を紡いだあとに、「ドライブ」で〈生きている音がする〉と歌うんだから、小出さんへの尊敬が止まらない。21年目も、30年目も、40年目も、その先も。いつまでもよろしくお願いします。

 

・適当に見つけたラーメン屋にてあっさりした豚骨スープにほかほかした後、帰路についた。しばらくしてTwitterを開くと、本屋大賞のノンフィクション大賞に選ばれた「海をあげる」の著者・上間陽子さんのスピーチ映像が回ってきた。この本を読んだときのえもいわれぬ痛みを思い返しながら、電車の中でじっと聞き入る。やさしくほんわかした語り口に乗せられた怒りと絶望がずしりと響く。現実に横たわる問題から目を背けずに生きていかなければならないな、と思う。

 

 

希望をもらったり、絶望に打ちひしがれたりしながら、生きていく。