ルパパト、完結。
「史上初のVS戦隊!」と銘打たれてから早1年。あっと言う間でしたね。「何て略すんだろう。ルパトレンかな?」と言ってたのがついこないだのような気がしますが、一気に、そして見事に完結してくれました。本当に楽しい1年でした。自分の中の戦隊ランキングでも確実に5本指、いや3本指に入る勢いです。
一言で最終回の感想を表すとすると、「綺麗」。徹底して描かれてきた「VS」を最後まで貫いてやる!という姿勢と、見事に貫き通した潔さに感服です。先週までは「最後に7人同時名乗りを見たい」などと言っていましたが、ここまでされると確かに同時名乗りは違うよなあと納得しました。OPの要素を上手く活かし、ルパンコレクションを奪い合う快盗と国際警察。1年かけて見てきた彼らの追いかけっこがラストカットになるという斬新な構成に、とても綺麗だな~と思いましたね。
ということで無事完結したルパパト。彼らの最後の戦いを振り返ってみましょう。
#ルパンレンジャーVSパトレンジャー
— ルパンレンジャーVSパトレンジャー (@lupin_vs_pat) 2019年2月3日
# 51(最終回)『きっと、また逢える』https://t.co/WbNNLGzH1K
ギャングラーとの最終決戦!
快盗たちの運命とは!?
泣いても笑っても最終回、だから泣いて笑ってみてくださいね🎩🚨#ルパパト#いよいよフィナーレ#ハンカチのご用意を
1年間のご声援ありがとうございました!!#ルパンレンジャーVSパトレンジャー これにて閉幕です。
— ルパンレンジャーVSパトレンジャー (@lupin_vs_pat) 2019年2月10日
いつまでもルパパトが皆様の心に生き続けることを祈って。
また会う日まで、アデュー!#最高の笑顔で#ありがとうございました pic.twitter.com/3Lxaf6JmTt
国際警察、最後の戦い
まずは何といってもパトレンジャーVSドグラニオの最終決戦。前回のザミーゴ戦が「ルパンレンジャー最終回」であったように、今回は「パトレンジャー最終回」と言えるような回でした。「世界の平和を守るため」の戦いかつ「大切な人を取り戻すため」の戦いを一身に背負って戦う4人の警察。不遇だのなんだの言われてきましたけど、ラスボスに決死の思いで立ち向かう彼らを見たら、そんな後ろ向きな気持ちは一気に吹き飛びました。スタイリッシュなルパンレンジャーと対照的に、泥臭く立ち向かっていくパトレンジャーの雄姿は確かに胸に響きましたよ。
しかし強い気持ちがあっても歯が立たないのは流石ラスボス、ドグラニオ・ヤーブンです。コレクションの力を存分に発揮し、徹底的にいたぶります。いやマジでどうやって勝つんだこれ。最終回になっても勝ち筋が見えない。ひたすらに気持ちで立ち向かうのか?と思ったら、そのコレクションこそが弱点なのでした。
金庫内に閉じ込められてしまったからこそできる快盗によるコレクションの収集。どうやって集めるのか気になっていたのですが、まさかの台紙持込でした。いつの間に貸していたんだ(44話で貸したらしいのですが忘れていた......)。だいぶ離れ技ですが、コレクションさえなければ、ドグラニオは「老い」のために弱体化するというのです。多少強引とはいえ勝因にちゃんとした理由付けをしてくるのは流石香村脚本。ジニス様の時はぽっと出要素で強引に感じましたけど、今回は「わかる~~~」となったので個人的には良い倒し方だなあと思いました。ザ・グレイトフル・デッドォ!
やっと互角に戦えるようになったとはいえ、それでも倒せないドグラニオに対しグッディが持ち込んだのは、サイレンストライカー!ここで来たか! ついに、ついに満を持してスーパーパトレン1号爆誕です。2号と3号が全力で支える姿がもう完璧にしっくりきます。これが見たかった。ラスボスへのトドメの一撃が新形態というのは最近多いので珍しくはないですけど、ルパンレッドじゃなくパトレン1号がその役目というのが良いですね。不遇とはいえ、彼も間違いなくこの番組の「レッド」だったのだ。
→勇動スタッフの切ない記事も報われる......これを機に商品化してほしい
別れと再会
そしてこの後の圭一郎のシーンですよ。自分の話で恐縮ですが、ニチアサを見てるとたまに物凄い号泣してしまう回があって、その回が最終回だったら凄く晴れやかな気持ちになるんですけど、ルパパトは最後の最後にやってくれました。1年間かけて溜まりに溜まった涙腺が大爆発。それはこれまでの積み重ねがあったからだと思います。
圭一郎、咲也、つかさ、ノエルが見てきた快盗とジュレの3人。すぐにでも思い出せる名シーンが次々と浮かび、ドグラニオ撃破への抵抗感がどんどん増していきます。倒さなきゃ、でも倒したら3人が―――。回想の中、圭一郎が一歩一歩苦しみながら歩み寄る場面は、完全に彼の気持ちとこちらの気持ちがリンクしてしまって、涙が止まりませんでした。
いやここ本当、結木滉星くんと高田将司さんの演技が素晴らしかったです。圭一郎の心の痛みや叫びがマスクからも伝わってきたし、そのマスクの中を除けば必死に歯を食いしばる圭一郎の表情が見えて、もう2人は一心同体。この2人が1年間かけて高めてきたシンクロ感が、完璧な「朝加圭一郎」を引き出してくれました。そしてそこに背中を押す魁利ね......美しい画だった......。
そして発砲し撃破したと思ったら......まさかのドグラニオ拘束。ここビックリして「おえっ!?」と声が出てしまいました。あの悲痛な叫びはトドメを刺した故のものではなかったという。最初見た時正直「演出と展開にズレが出ているのでは?」と思ってしまったのですが、よく考えたらあの苦しみの末に「拘束」という道を選ぶのは物凄い朝加圭一郎らしいんですよね。彼しかできない選択というか。「圭ちゃんには圭ちゃん、俺には俺にしかできないことがある」というようなことを第49話で魁利が言っていましたが、それをこういう形で体現してみせるとは。恐るべし朝加圭一郎。
とはいえ1年間は金庫暮らしだった快盗。誰かが「快盗業に対する罰問題、禁固(金庫)1年の刑で果たされたのでは」とか上手いこと言っていましたが、とにかく1年後に脱出することができたのでした。その脱出へ導いたのは国際警察ではなく、なんと取り戻した3人。これまたびっくり、されど何て素敵な話......。勝利、彩さん、しほちんの3人が、魁利達とはまた別の1年を快盗として過ごし、失った者を取り戻す、なんてこれだけでまた1年ルパパトができちゃいそうな話です。黒が基調の快盗スーツも似合ってるし、Vシネマをやるなら是非お願いしたい。
最後まで「VS」
そうして復活した快盗ですが、「まだ快盗を続けるのか?」と問う圭一郎。確かにギャングラーはほぼ解体できましたが、コレクションは集めきっていませんでした。当初どの程度になったら集めきったことになるんだろう? と疑問に抱いてたんですけど、終盤になっても明かされないと思ったら答えは「集めきるつもりはない」でした。確かにノエルの願いが叶わなかったのは残念ですけど、アルセーヌの復活までやるのは初期6人の目的とはまた違ってくるので、まあ妥当かなと。おそらくどっちの展開に舵を切ってもいいように、ザミーゴの存在とコレクションによる願いという2つの要素を出しておいたんでしょうね。
何はともあれ最後まで「VS」を貫き、「あんたのお宝いただくぜ!」という予告をギャングラーではなく警察にぶつけるというラストカットはお見事。ニチアサで久々に綺麗に締めてくれたなと思いました。快盗の素面名乗りもあったし、アクションもアドリブも満載だし、1年間ずっと聴き続けた吉田お兄さん&お姉さんのOPで締めるのも爽快だし......。うん、本当に気持ち良かったです。
そしてダメ押しのごとく挿入された7人素面のスタイリッシュなカット。OPの導入とラストの画に使われてましたが、杉原監督のセンスがヤバヤバのヤバすぎ。正直警察の素面名乗りがちょっぴり物足りなかった分、こっちで満たしてくれた感があります。個人的に最終回の特殊OPというものが昔から大好きなので、これは痺れたなあ。『龍騎』と『デカレンジャー』、『ゴーカイジャー』辺りの特殊OPが大好きなんですけど、久々に更新してくれました。
どこまでも「VS戦隊」だった「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」。放送前に少し抱いていた不安はどこへやら、最後まで満足感でいっぱいな作品でした。一度切りの特殊形態だと思うので、今後TVシリーズで2大戦隊ものをやることはまず無いと言っていいでしょうけど、やるとしても確実にこの作品がお手本にされると思います。それほど偉大なことをやってのけてくれたシリーズだったかと。
魁利、透真、初美花、圭一郎、咲也、つかさ、ノエルら7人は大好きなキャラクターとして心に刻まれましたし、彼らを演じてくれた伊藤あさひくん、濱正悟くん、工藤遥ちゃん、結木滉星くん、横山涼くん、奥山かずさちゃん、元木聖也くんの7人のことはずっと忘れないと思います。みんな俳優として大成してほしいし、テレビや映画の主演格をバンバン務めるくらいデカくなってほしい。いや、なるでしょう。この7人は特に凄かったし間違いない。そしていつか大きくなった時に、ちょっとでもルパパトのことに触れてくれたり、あわよくばまた演じてくれるようなことがあったら、滅茶苦茶嬉しいな。今後とも応援していきたいです。
→こちらのキャストメッセージがみんな素晴らしすぎるので是非
とはいえまだGロッソも終わってないし、ファイナルライブツアーも控えてます。特に後者は参戦決定しているので、彼らの最後の雄姿を目に焼き付けたい......。何ならその先にもVSキュウレンがありますしね。ルパパトはまだ終わらない。見られる限り、彼らを応援していきたいです! まだアデューはさせないぜ!

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以上、ルパパト感想でした。いや~本当に楽しい1年でした。冒頭にも書きましたが戦隊ベスト3に入ったと思います。それほど素晴らしいものをこの年齢で見られたのは嬉しい限り。先にキャストへの感謝を述べましたけど、スタッフの皆さんの熱意と力があってこそ成り立った作品です。パイロット監督として作品を牽引された杉原監督、メイン脚本を1年間務められた香村さんを始め、作品に関わった多くの皆さんには感謝してもしきれません。お疲れ様でした、そして今後ともよろしくお願いします。
戦隊感想もこれにて一区切り。感想を書き始めたのは第30話からなので、半分も書けなかったのは心残りですけど、その分ボリュームたっぷりに書いてきたつもりなので満足してます。面白くなかったらこんなに書けないし、キーを打つ手も進まないよ。半年間楽しく続けることができました。読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
来週からのスーパー戦隊最強バトル、3月からのリュウソウジャー感想は書く予定はございません。正直感想ブログを習慣として続けるのはまあまあ厳しく、個人的にもっと書きたいネタが沢山あるので、今後はそちらに回したいと思います。その分ジオウとガイアはしっかり続けていこうかと。ジオウは既にリュウガ編の分を溜めちゃってますが......楽しめてないわけではなく、ルパパトに比重を置きすぎていたためです。明日にでも追いつこう。
そうはいっても、面白い回やどうしても感想を書きたい!と思う回があったら書くつもりですので、その際は読んでいただけたら嬉しいです。来週からのやつなんて、書かずにはいられない!ってなりそうな激熱な内容なので、気付いたら書いているかも......。マベちゃん、ルカ姉さん、走輔、走先生、高丘のぉ、タカ兄、カグちゃん、スティンガーさん、そして大和先生。え、マジでこんなに出ちゃって大丈夫? キャパオーバーにならない? と言いたくなる豪華さ。まだ追加があるとの噂があるから驚きです。
戦隊バトル、リュウソウジャー、そして次代の戦隊も素晴らしい作品になるよう期待してます。とりあえず、ルパパトに関わった皆さん、1年間ありがとうございました!!

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