零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

【宣伝】コラム誌企画「Hello! (New World) Project」に参加しました!

宣伝です。日頃からお世話になっているレタスさんのコラム誌企画「Hello! (New World) Project」に参加させていただきました!

 

 

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他ジャンルの視点から見るハロプロ、またはハロプロの視点で見る他ジャンルといったように、ハロプロと他コンテンツの架け橋になるようなコラムが集結した一冊です。ざっとラインナップを挙げると、

 

・西洋占星術アンジュルム

・お料理屋さんとハロプロ

・作詞作曲編曲家陣から見るジャニーズとハロプロ

・演劇人とアンジュルム

Jリーグハロプロ

スーパー戦隊ハロプロ

・スポ根モノとアンジュルム

 

といったところ。闇鍋だ!!!あらゆる方面からの兼オタもしくは専門家が集っています。

 

いずれもその人にしかない視点でハロー!プロジェクトを紐解いており、何より熱量が物凄い。ハロオタも他ジャンルのオタクも楽しんでいただけるのではないかと思います。pixivアカウントさえ作成すれば下記リンク先から無料でダウンロード可能なので、どなたでもお気軽に手に取ってみてください! 

 

lettuceorcabbage.booth.pm

 

 

私は柚樹ログ名義でスーパー戦隊ハロー!プロジェクトの共通点〜同じまなざしで見るヒーローとアイドル〜」という題で参加しています。長らく「特オタ」として仮面ライダースーパー戦隊を愛好してきた私がどうして急にハロオタとなったのか?という疑問点から出発し、戦隊・ハロプロの共通項をざっくばらんに取り上げ、核となる理由を探っていきました。実力不足ゆえに片方のコンテンツしか知らない方には伝わりにくいところもあったかと思いますが、いまの自分なりに精一杯書いたつもりです。

 

なお、この題材を取り上げることにしたのは、ハロオタになりたての頃に参加した「柑橘パッショナート」さんの企画「オシゴトガタリ」を思い出したからです。序盤で少し戦隊・ライダー愛を語っているのですが、そこからどうハロプロに接続したのかをもっと深く掘ってみたいと思い、ちょうどよい機会だったのでチャレンジしました。読み返すと「終わりの美学」に重点を置いていて、感覚が若干違うのですが...。

 

amanatsu0312.hateblo.jp

 

「もしこれ、最初から卒業までの流れを見られるとしたらオタク人生満たされそう」と思い、モー娘。沼へと飛び込んで行ったわけです。

「卒業見るためにオタクやるんかい!」と一部から反感を買いそうですけれど…一生アイドルを続けてくれるとしたら、それはそれで間違いなく嬉しいですけども「どうやって初めて、どうやって続けて、どうやってピリオドを打つのだろう」って感じまして。

「終わりの美学」をどこで遂げるのだろう?と。その姿を見届けられたらいいなあって思ったのが最初です。

 

 

色々掘り下げて行った結果、自分がヒーローやアイドルに惹かれる一番の理由は、彼ら、彼女らが人間的に成長しようとする努力過程を見るのが好きだからなんだろうな、と。ハロー!プロジェクトという環境に身を置くことで、色んな境遇を持つ同士達と出会い、自分の未熟さに気づき、未熟さを乗り越えるためにひたむきに努力する。「完全」に近づいていこうとする「不完全」な者たちの血と汗と涙。それを表には出さずに笑顔でいようとする強さ。それら全てがキラキラしていて、自分には無いものを感じ、恋焦がれてしまうのです。スーパー戦隊はフィクション故に性質が少し違いますが、作中のキャラクター達の成長物語と、デビューしたての演者達の成長物語という二重構造で楽しむことのできるコンテンツだと思っており、私にはどちらもアイドルの物語にダブって見えます。

 

先程の引用にある「終わりの美学」という言い方は卒業や解散の痛みを知らない頃の発言なので、いまの私は口が裂けてもいえないですが、最終到達点である「卒業」に至るまでの成長過程を楽しみたいという意味では、私の見方はそんなに変わっていないような気がします。卒業発表時に抱く感情は何度も味わいとは到底思えない嫌な感情ですが、終盤にかけてどんどん美しくなっていくハロメンには人間の大いなる可能性を見せつけられますし、結局その姿に涙して勇気や元気を貰う。これが好きだからハロオタをやめられないんだろうなあ。

 

 

あと、もう一点本コラムでやってみたかったのが、「トンチキ」を解釈することです。スーパー戦隊がキャッチコピー的に用いるエネルギーの源、例えば『烈車戦隊トッキュウジャー』における「キラキラ」「イマジネーション」や、『魔進戦隊キラメイジャー』における「キラメキ」、『獣電戦隊キョウリュウジャー』における「ブレイブ」は、概念としての「トンチキ」に近いのかなと思い、やや強引ではありますが文に盛り込んでいます。「概念としての」と書いたのは、パフォーマンスや楽曲の「ダサかっこよさ」やそれを真剣にやり抜くことを意味する「トンチキ」ではなくて、もっと根源的な光としての「トンチキ」を捉えたいと思ったからです。ただ、もとの語源からだいぶ離れてきているし、それを「トンチキ」と言ってしまっていいのか?トンチキ=アイドルみたいになってないか?問題があるので今後の課題とします。「トンチキ」って書きすぎてゲシュタルト崩壊してきた...。

 

 

 

ここまで自分のコラムの紹介をしてきましたが、他の執筆陣がめちゃくちゃ豪華で、正直言っちゃうと自分の以上に他の方のコラムを読んでいただきたい...!とんでもねえ読み応えですから。皆さんのいちファンとして少し紹介させていただきます。

 

 

 

まず風見鶏さんの「西洋占星術で占うアンジュルムの過去・現在・未来」。太陽星座と月星座でアンジュルムの現役、OGらの性質を分析し、アンジュルムの過去、現在、そして未来を占うという濃厚すぎる内容。占いの知識が皆無な自分でもわかりやすく、どのメンバーの分析も説得力がある。ていうか占いってこんなに正確に出るの!?と驚愕しました。第3章の予想なんて「未来見てきたんですか??」というくらい説得力に満ちています。各メンバーのエピソードも非常に細かく挿入されており、アンジュルムファンは必見のコラムです。読み終わった後、他のグループで占ってみても面白いと思います(なお私はこぶつばで占ってみました!こぶしは5人と3人でくっきり性格が分かれて興味深かった...)

 

次にかみこ日和さんのハロプロとお料理屋さんとメンタリズム」。昨年末惜しまれながら閉店となった麻生十番の京風うどん店「京寿々」。その料理長である「くろっき」こと黒木二郎さんは「ハロ!ステ」のコーナー「ハロー!キッチン」にて、毎回ハロメン達に色んな料理を教えてくださいました。このコーナーでの交流がハロメンにとっていかに精神的支えになっていたか、ということがかみこ日和さんのやさしい筆致で書かれています。料理のスキル向上よりも、ハロメンとくろっきの穏やかな交流に重きが置かれたこのコーナーは私も大好きですし、「ハロ!ステ#360​」以降放送が無いのが寂しい...。アンジュルム9期メン、特に川名凜ちゃんとくろっきの絡みが見たかった。コラムを読んで興味を持たれた方はぜひ一度見てほしいです。

 

午前 3 時の初回生産限定盤 SPさんの「ジャニーズに楽曲提供してるあの人、ハロプロにも楽曲提供してほしい」では、ジャニーズの楽曲制作陣をハロプロに絡ませたい!というストレートな欲求と膨大な情報量とユーモラスな語り口で、「ハロジャニ兼ヲタ」ならではの切り込み方をされています。「46億年LOVE」に林田健司さん起用という大事件から発露した欲望はどんどん膨らんでいきますが、過去に提供実績がある方は意外にも多く、いずれもドリームマッチながら実現可能性は高いんじゃないかと思いました。私も星部ショウ×CHOKKAKUは是非ともハロでも味わいたいですね...。あとこれは個人的な話ですが、最近セクゾがかなりキテます。思いの外ハロとの親和性が高くて聴き応え◎。(これまた余談ですが、コラム内で所々オザケンが顔を出してて流石でした)

 

林拓郎さんの「演劇人が解説する『ここが凄い!舞台の上のアンジュルム』」は演劇人である林さんならではの着眼点で、アンジュルムトークの凄さを紐解いています。最初タイトルを見たときはパフォーマンス面の話なのかと思いきや、まさかトーク面とは。アンジュルムが舞台上でさらけ出す「裸の心」がいかに凄いことなのか、舞台に立つ人間だからこそ非常に説得力のある解説です。また、船木結さんを起点に、カントリー・ガールズアンジュルムの型に違いについても書かれているので、カントリーファンも必見。それと、風見鶏さんや後述の円衣めがねさんのコラムでも思いましたが、やはり伊勢鈴蘭さんはアンジュルムファンから一目置かれていますよね...。私もそのひとりですが、言語化されてより納得しました。れらぴ系すごい。

 

noteでおなじみの円衣めがねさんはフットボール観戦的ハロプロの楽しみ方」というコラムでJリーグハロプロの共通点について語られています。スポーツにあまり関心のない私にとってJリーグの世界は全く未知で、こんなにもアイドルと親和性が高いのかと驚きました。巷でハロヲタがドラフト会議をしているのも一種のスポーツファン目線ですしね。ロコドルからの引き抜きやOGの飛躍がJリーグに近いものがあるという話も納得しましたし、OGのプロデューサー就任案は私も支持したいです。円衣さんは道重さゆみさん、佐藤優樹さんを挙げていますが、私としては譜久村聖プロデュースを推したい。『~チーム対抗歌合戦~』を見れば成功は一目瞭然!

 

そして私のコラムを挟み、ラストは主催者であるレタスさんの「演劇女子部『アタック No.1』から考えるアンジュルムとスポ根の関連性について」。「虚構」の『アタックNo.1』を通して「現実」のアンジュルムを読み解くという内容で、「努力・友情・勝利」というジャンプイズムは決して軽視できるものではないということが、スポ根モノやアンジュルムの熱に支えられてきたレタスさん自身の経験を元に、説得力を持って書かれています。また、スポ根「あるある」からOGの福田花音さん(=ZOCの巫まろさん)や相川茉穂さんに接続する一節は意外ながら納得。つい先日突如メジャーデビューを果たした室田瑞希さんも彼女ら同様「ちょうどいいタイミング」でしたし、ますます「アンジュルム・ユニバース」からは目が離せません。

 

 

 

...といった熱い6名(と私)の執筆陣が固める「Hello! (New World) Project」。実際の原稿は7名合わせて全59ページと超ボリュームなのです。これが無料という圧倒的お得感!!!私自身各所友人に薦めていますが、このブログの読者の皆様にも是非ダウンロードしていただきたいです。もう一度リンクを貼りますのでよろしくお願いいたします。 

 lettuceorcabbage.booth.pm

 

 

最後に、このような素晴らしい企画を開いていただき、ハイスピードで編集・頒布まで完遂されたレタスさん。本当にありがとうございました&お疲れ様でした!

 

本誌がより広く、多くの人に届くことを願っております。