零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

仮面ライダージオウ EP29「ブレイド・ジョーカー!?2019」感想

本日は2019年4月6日。こちらでもようやく桜が咲き始めて、春らしくなってきました。朝から清々しい晴れっぷりです。

 

またまた私事からスタートしますが、今週から会社の研修が始まり、1週間山奥に缶詰にされていました。週末のみ外泊できるということでようやく一息。PC等の持込が禁止だったこともあり、全然書けず仕舞いでした。解放感からかタイピングが進む進む。今日明日で溜めた分を書きまくってリフレッシュじゃ!!という心意気です。

 

 

自分達だけでなく、世間も慌ただしい1週間でしたね。1日には新元号の「令和」が発表。金爆が早速新曲を書いたり、菅官房長官のコラが大量に作られたりと、SNS時代だからこその明るいイベントという印象でした。また、エイプリルフールが被ったこともあり、Twitterはお祭り騒ぎ。残念ながら私は入社式等諸々の都合でお祭りをリアルタイムで楽しめませんでしたが...後追いで色々追って、楽しい気持ちで床に就いた日でした。や、疲れが勝っていたような気もしますが。

 


ゴールデンボンバー/令和 Full size

 

一方、特撮界隈も様々なニュースで盛り上がっていましたね。前日にはRIDER TIMEのシノビと龍騎が配信され、4月1日にはエイプリルフール(?)として『仮面ライダーブレン』と、『ジオウ』の未来ライダーである仮面ライダーギンガが発表。嘘かと思いきや、実際にやるというサプライズには驚きましたね。特に『ブレン』は2017年に一度出されたネタだったので、まさか実現するとは。しかも『ジオウ』に関係なく、『ドライブサーガ』名義だし凄い。松島くん、そしてTLを賑わせた『ドライブ』メンバーの皆さん、おめでとうございます!

 

 

 

たけりょ、いなばーゆ、だーりお、かとぅーん、ふみかちゃん、蕨野さん、井俣さん、吉井さんって全員盛り上がってくれてるのが嬉しいよね。特にたけりょとふみかちゃんは有名になっても変わんないなあ。

 

 

さてさて、『ジオウ』本編も豪華絢爛大盛り上がり。ソウゴの過去に関わる重要な展開は一旦閉幕し、レジェンド編が再開。第1弾は、『仮面ライダー剣』より剣崎、始さん、天音ちゃん。そして『ディケイド』より海東の登場です。ディエンドの力で2号ライダーも沢山出てくるし、もうてんやわんや。豪華な画に楽しい日曜でした。

 

 

 

海東は怪盗

『スーパーヒーロー大戦』以来実に7年ぶりに再登場する怪盗ライダー、海東大樹。朝からクジゴジ堂に勝手に侵入して食事を作り、ライドウォッチを奪うという迷惑行為をする辺り相変わらずのお騒がせキャラです。順一郎さんをどこにやったんだコラ。

 

ライドウォッチをちょっと盗んだだけかと思いきやごっそり盗む辺り、本当に抜け目なく厄介だなと。当時からコイツは結局何だったんだ...? という掴み所の無さが海東の特徴だと思っているのですが、『ジオウ』における再現性も高いです。今回の目的もよくわかんねえけど、たぶんよくわかんねえまま終わるんだろうな。士とは会えるんでしょうかね。本人は会いたくなさそうだけど()

 

目的は特に無さそうとはいえ、しっかり場をひっかき回してくれました。最初のウォズ戦ではナイトとバロンを召喚し、ゲイツ&ウォズ相手の2戦目ではアクセルとバースといったように、2期の2号ライダーカードも使えるようになっていましたね。ディエンドがいると、役者さん本人がいなくても何でも出せちゃうからズルい。ナイト&バロンの騎士チームにしても、アクセル&バースの警察(?)チームにしても、召喚に理由は特に無くノリでやれるからね。せっかくなので次回は2期ライダーをじゃんじゃん出してほしいものです。

 

また、ちゃんと仕事をしてくれない気まぐれムーブも海東の十八番。白ウォズの欲しかったミライドウォッチは返却してくれないどころか、「興味無い」とか言っちゃうんだもの。まあジオウⅡとゲイツリバイブのウォッチはちゃんと盗ってくれた辺りマシではありますが...。どこを取っても、お騒がせ&気まぐれプリンスですね。

 

 

仮面ライダー剣』のその後

今回のレジェンド編が第1部のものと違うのは、『剣』の歴史が改変されていない点です。アナザーブレイドの発生時期は2004ではなく2019だし、剣崎も始さんも変身できるし、天音ちゃんは当時のことをしっかりと覚えている様子だし...。これは、今回の話が『仮面ライダー剣』の正史のその後であることの表れですね。ここに来てそんなストレートな展開を持ち込まれるとは意外な。

 

話が少し逸れますが、私にとっての『剣』は実はあまり記憶が無くて。当時見ていたとは思うのですが、キングフォーム回や最終回の衝撃的な展開は何となく覚えているくらいで全体的な話が印象に残っておらず、そんなにハマらなかったのかなあと。中学生の頃に『龍騎』や『555』を見返す流れで見た時も序盤で詰まってしまい、未だに中盤以降がちゃんと見る事ができていない状態です。というか当時はオンドゥル語の印象が強すぎて馬鹿にしてた節があったんですよね。我ながら青いなあ。今見たらきっと気にせず楽しめるんじゃないかなと思います。(しかし時間が無い)

 

まあ覚えていないとはいえ、オチや話の大筋は知っています。小説版や『仮面戦隊ゴライダー』など、彼らのその後を描いた作品はありますし、それらを見たことがあるので。だから今『ジオウ』でやっている展開は、真新しさがあるかと言ったらそうでもない。しかし、真っ向から正史に挑み、それを日曜朝の別作品内でやる、というのはなかなかなチャレンジであるのは間違いありません。

 

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本編後だったら上記の4作品が該当し、宮下さんの小説と『ゴライダー』は読了&視聴済。や、本編見てから読めって話なんですけどね。前者はSFチックすぎてあまり刺さらず、後者は剣崎の登場が格好良すぎる&回収が上手くて好き。その内本編を観て、超全集の「たそがれ」を読んで、ドラマCDを聴けたらいいな。いいな......。

 

 

さて、今回の『ジオウ』は本編から15年経って大人になった天音ちゃんが、白ウォズにアナザーブレイドにされるという開幕でした。いなくなった始さんに対する寂しさを爆発させ、人を襲う天音ちゃんが健気というかなんとも辛い。人の心に漬け込んだ白ウォズは残酷ですが、それ以上に「バトルファイト」を利用しようとしているっぽいのがえげつないです。天音ちゃんのために封印を解き変身した始さんと、それを探知して姿を現した剣崎。本編最後に永遠の別れを誓った2人の再会は、「バトルファイト」の開幕を意味します。説明も無く、沸点は最高潮に激突する2人には、なるほど確かに『剣』の匂いを感じますね。

 

始さんと剣崎の変身、ハカランダにある写真、アバンのカードに迫るカメラワークと青いエレメント...とあらゆる場面で原典へのリスペクトが沢山感じられたのもポイント。にしても、改めて十数年ぶりの変身には熱いものがありますね。

 

『ジオウ』の特徴は、各作品の偽史を歩むレジェンド達を描く点にあるので、始さんや剣崎の変身はその方針に反するもの。偽史の中で生きるレジェンド達にも、確かにヒーロー性が宿っているんだというこれまでの描き方が好きだったので、少し寂しさがあります。しかしやはり本家による変身を見せられると、「これもありだな」と考えを改めさせられるからズルい。

 

今後レジェンド編があるかは不明ですが、どちらのパターンにせよ、「ご都合主義」が見えなければ良いかなという考えです。例えば『剣』編は、白ウォズが世界を終わらせる手段としてバトルファイトを見出したという前提があるから、彼らの変身が成り立っています。今後のレジェンドが変身する方向に舵を切ったとしても、敵の策がしっかりと描かれるなら納得できるかなと。でもここまでの『ジオウ』を見る限りではその点信頼できるので、残る『アギト』『響鬼』『カブト』『キバ』(『W』)『ドライブ』編があるなら引き続きしっかり描いてほしいです。

 

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以上、第29話感想でした。海東と剣メンバーの話だけで終わっちゃいましたが、ゲイツとウォズの共同戦線も見所でしたね。対ディエンドにおける「信頼してない」からこその連携プレーや、 過去(というか未来)の「ウォズ隊長」の話など、ようやく彼らの関係が少しずつ見え始めてきました。そこから登場するは「トリニティフォーム」なる異形の戦士。そんな『電王』みたいなノリをこの3人に持ち込むなんて、『ジオウ』スタッフも正気じゃねえ。3人の連携プレーで、バトルファイトの脅威を止めることはできるのか? 明日の朝も楽しみです。