零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

Febuary 22

・同期に結婚ラッシュが起きたら自分は果たして焦り出すのだろうか。数年ぶりに何の前触れもなくLINEを送ってきた高校時代の友人が会話の中で「ちなみに結婚のご予定は?」「周りでそろそろ結婚の波が来そうだから聞いてみた」とふいに投げてきたから、そうか、気になるもんか...と驚いた。数年ぶりの会話の三言目くらいで結婚の話になったから尚更。もっと積もる話なんていっぱいあるはずなのに。(余談だが、何の前触れもなく中高の友人から連絡がきたときは大体マルチを疑うのだが、今のところ百発百中で本当に気まぐれな連絡。案外友人に恵まれている)「同期」は各時代にもっているが、部活動は遠い過去だし、クラスメイトもほとんど覚えていないので、一番身近な「同期」は大学時代のサークル仲間なのだけれど、サークル内カップルが乱立していた割にはまだ一組しか結婚に踏み切っていない。いや、25歳の代なら一組いるだけ多い方か?「年齢が近いコミュニティ」をひとつしか持っていないので、基準が他にない。彼らが1、2年の間に続々と結婚に踏み切ることになったら、自分は果たして焦り出すのだろうか。

 

「結婚」というものに対して歳を経るごとにモヤモヤが募っている。例えば「結婚した人は社会的に立派である」という通念が行き届いていることへの違和感とか。漠然とした「立派」の基準に届いてないから自分はまだ結婚できないのだとか、大した人間じゃないから結婚なんてまだまだ遠いだとか、結婚している/できている人は人格者なんだとか、長らくそう思っていた。でも、義務教育で教えられた「27歳」という結婚適齢期に近づくにつれて、どう考えてもこの年齢までに「立派」にはなれなくない?と違和感を抱いた。それは自分の努力が足りなかったからかもしれないとも一瞬思ったが、皆が皆27歳までに「立派」になっているなら、もっとこの社会は皆が息しやすい場所であるはずだろ...と考えた時、そもそもの前提が違うんじゃ...というところに辿り着いた。必ずしも「結婚した人は立派」ではないし、「立派だから結婚した」でもない。「結婚」と「社会的成熟」を必要十分条件として捉えていたこと自体がそもそも間違いだった。いつから自分は「結婚」を人の社会的成熟度を測る絶対的な物差しとして認識し始めたのだろう。あくまで「人が幸福に生きるために選ぶ手段のひとつ」のはずなのに。絶対に通る道とは限らないのに。

 

本来生き方の選択肢は様々あっていいはずなのに、社会の設計図が婚姻制度や家族制度を下敷きにして組まれていることで、ここをまっすぐ歩めば安全ですが、それ以外の道を行く人に手厚いサポートはできませんよ、と言われているみたいで、こりゃあ結構きついな...と時々考えるようになったので、日記として書いてみた。まだまだ勉強不足で視野狭窄だから、突っ込みどころはたくさんある内容かもしれないけれど、モヤモヤした状態で放り投げておくのも日記なのだからいいだろう、といったテンション。うん、ほんとは言い切ってやろうと思っていたけど、結局逃げ道作っちゃったな。自分のよくないところ。

 

「結婚」という目の前に迫っている選択肢に対しどうアクションするかは今はまだ保留中。選択するにしても、最後まで抗って考え抜いたうえで納得した状態で掴みたいと思っている。今できるささやかな抵抗は、結婚がコミュニティ内で話題に上がった時、必ずといっていいほど繰り広げられる称賛と謙遜のゲームには乗らない、という傍からみたら性格の悪いアクションをしていくくらいかな。どんなマウント合戦にしても、「ゲームから降りる」が一番良い選択肢だと思っているけど、他にあるんだろうか。

 

・2022/2/22。2だらけの日。弟の生まれが■だらけの日だったので、弟よ元気にやっているか、と思いを馳せた。5秒だけ。まあ元気でしょう。今日は猫の日であり、忍者の日であり、モーニング娘。'22横山玲奈さんの誕生日であり、ハロプロ研修生石山咲良さんの誕生日であり、堂島孝平さんの誕生日であり、つばきファクトリーのメジャーデビュー日であり、Travis Japanの担当達にとっての記念日であり、こぶしファクトリーのバスツアー2周年の日である。他にもまだまだありそうなてんこ盛りday。バスツアー、楽しかったなあ。まだ2年、もう2年?あの時はコロナが上陸したばかりで、悪夢の2・26の直前で、色々しんどかったけど、今日まで案外元気に生きてます。状況は決して好転していないというのは、2年経ってもまだバスツアーができないハロプロ以外ではしてるところもあるけどまだ参加しづらい)状況であることが物語っている。アイドルとオタクが「状況が良くなったらアレやりたいねえ...」と、元の世の中であれば決して高望みではない願いを、万が一にも叶わない望みのように祈り続けなくちゃいけないかなしい世界が、早く終わりますように。

 

・「30までにとうるさくて」5話と「恋せぬふたり」5話についてはやく誰かと語りたい。どちらも今期ベストだった(って言い切れるほどドラマ見てないんですけどね)。どちらも性的マイノリティの当事者が登場する話で、決して彼らを記号化せず、真摯に向き合い続けた結果紡ぐことができた物語という感じがして、もちろん完璧ではないけれども、視聴する意義がある回だったと思う。千鶴も詩も真琴もみんな幸せになってほしいし、「覚悟」なんかしなくても、逃げなくても、生きられる社会になってほしいと切に願う(もちろん千鶴と咲子についてはその限りではないので難しいけれど)(少なくとも千鶴の出番はこれで終わりじゃなければいいな)

 

それと「恋せぬ~」5話について、私は濱正吾くん演じるゴリッゴリにマジョリティのカズくんさんに対してずっと苦手意識を持っていたし、今でも一部分は無理だな~と思っているんだけど、5話の彼は咲子と高橋に対して真剣に向き合っていたし、その努力が実を結んだあの解散シーンだったので、来週の予告で普通に出てきたとき悔しいけど喜んでしまった。あの場面で「何で?」と突っかかるんじゃなく「俺も咲子のこと傷つけてきたんだろ?」といえる人は確かに「良い人」だ。クサい言葉だな...とドン引きしていた「解散」という言葉を転換させたのは見事だと思ったし、「解散」を経たカズくんさんと咲子がどういう距離感で接していくのか、次回以降も注目したい。