零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

仮面ライダージオウ EP12「オレ×オレのステージ 2013」感想

こんにちは、ログ(@exloyrog)です。

 

先日のニチアサはリアルタイムではなく、10時からTTFCで視聴。ルパパトが特に気になっていたので先に視聴し、その後ジオウへ。SNSをチェックせず、すぐにこの流れで視聴したのが、後に大変功を奏すことになったのでした......。例の予告を視聴した後の私がこちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見苦しいほどにオタクでした。

 

 

 

 

ということで、『仮面ライダーディケイド』より、門矢士(演:井上正大)が出演決定。ゴースト編+αの御出演だそうで、他のレジェンドとは一線を画してますね。さすがディケイド。おのれディケイド。まさかのベルト強化&2期ライダーも変身可というスペシャル仕様も付いてくるとは。妄想が膨らみまくります。

 

井上さんは『神ノ牙』に出演中なので、来るとしてももっと後だと思っていました。ジンガという悪役を通して、演技に艶やかさがかなりついたと思うのですが、士くんにどう活かしてくれるのか。楽しみでたまりません。そしてどうせなら海東くん(戸谷公人くん)も出てくれたらなあ。Twitterで反応していたし、期待しちゃいます。

 

『神ノ牙』も面白い展開だし(福さああああん!!!)、ゴーストもディケイドも平ジェネも控えてるし、今年の冬も熱く乗り切れる予感がしてきました。が、その期待はさておき、今週の鎧武編を整理しておきましょうか。2人のソウゴ、迷いしゲイツ、そして絋汰さんと戒斗さんは......? 12話感想、参ります。

 

 

 

 

 

ソウゴの策

神様の助言を受け、3日後からやってきたソウゴ。彼の思惑・作戦とは? というところで前回のヒキでしたが、とりあえずウォズさんとツクヨミさんには怒られちゃいました。ウォズさんがキレるほどにタイムパラドックスってやべえんだな。ただ、3日後・現在の2人とも、自覚がない様子。油断してたらおじさんに見つかりかけるなど、やらかしまくりです。この辺のギャグシーンが今回特に冴えてて面白かったですね。

 

そんな自覚のないソウゴを叩くべく、ウォズはタイムジャッカー側と接触。本編でまともに接触したのはこれが初めてかな? 未だにウォズの未来での立ち位置はわかりませんが、そんなにタイムジャッカーと対立しているということもないようです。次回以降も士くんをソウゴにぶつけるために動くようですし、むしろ協力体制だったりするという。それはともかくスウォルツさんをソウゴにぶつけたのですが、めっっちゃ強い......。ウォズさんといい、未来の皆さんは生身では強いです。

 

ただ、そんなスウォルツさん問題も全て想定済み。3日後ではやらなかったと思われる行動(=コダマスイカを森へ届ける)を実行し、ゲイツ接触ゲイツを助けるという目的を実行するのでした。オーズ編を通して対立することになった2人は、再び共に歩むことになったのです。いずれぶつかる予感を残して。

 

この流れを作ってくれたのが、神絋汰さん&戒斗さんの2人というのが鎧武編のキモでした。「仲間を信じろ」とソウゴに諭す神絋汰さんと、「迷いを断ち切れ」とゲイツを叱咤激励する戒斗さん。2人の居る場所は果てしなく遠く離れているというのに、自然と現役2人を繋げようと行動してるのが良い。レジェンド達からまた新たな信念を継承したのでした。

 

2人の姿勢に鎧武のエッセンスが非常に凝縮されていて面白い回でしたが、一つ不満を挙げるとしたら、フリーター絋汰さんとの絡みが少なかった点。信念の継承は神様から為されたのでノルマは達成していますが、どうせならもっと絡みを見たかった。というか、佐野岳の圧倒的アクションを見たかった......。人生クランクアップしかけたという平ジェネFINALの生身キックが実質最後のアクションになりますね。寂しい。

 

ちなみに神様も歴史改変の影響を受け消失? 3日後の世界でのソウゴとの接触は、アナザー破壊・アーマー継承の僅かな隙間を狙って行ったようですね。神だから改変を受けないというわけではない。ジオウにおける歴史改変の力は強大です。ただ、今回の神絋汰さんによって起きたウォズの本とのズレ。これは本来の歴史とようやく違うことが起きたということでしょうか......?

 

 

仮面ライダージオウ DXコダマスイカアームズ

仮面ライダージオウ DXコダマスイカアームズ

 

 

 

 

 

上堀内演出の特徴

12話を視聴して、上堀内監督の演出って特徴的だな〜と改めて。他の監督の皆さんももちろんそれぞれ個性があるのですが、彼の演出は凝っていて面白く、いつも気になってしまいます。

 

上堀内演出の特徴として個人的に思うのは以下の3点。

 

①役者の演技に委ねる「静」の演出

②独創的な心理描写

③「いつもの」から外した戦闘シーン

 

例えを挙げると、①はビルド21話(青羽を殺し懺悔する戦兎)、②はエグゼイド40話(水中に溺れるパラドとそれを救う永夢)、③は平ジェネFINALのバイクシーン(予告でもあるバイク走行を横から撮るやつ)。最近の放映だからというのもありますが、どのシーンもパッと出てくるのは凄いですよね。それだけ新鮮で、印象的な演出なんだなと。

 

ジオウ鎧武回はこの中でも①が目立った特徴だと思います。それに③が伴った感じ。それを感じたシーンは、ゲイツがバイクに乗り、ヘルヘイムからの脱出を試みる一連のシーンです。静かにゆっくりと決意し、闘志を燃やすゲイツ。その姿を見つめる戒斗。BGMは無くし、役者の演技だけに委ねる「静」の演出は上堀内監督らしさ全開で、グッと来るところでした。

 

 

そして!更なるポイントは「主題歌/挿入歌を流さない」こと。無音と「静」の演出でワクワクドキドキが溜まった所に、ドーン!と主題歌をかければ間違いなく燃えるんです。その後のWジオウの戦闘にも上手く繋がりますし、例えば坂本監督なら絶対やってると思います。しかし上堀内監督は主題歌に頼らず、そのままの流れでやってのけるんですよねー。いつものBGMは流れますが、たぶん無くても映えると思う。

 

この「主題歌を流さない」が上手くハマらなかったのが、ビルド夏映画だと思ってます。タイトルが「Be the one」だったこともあり、「ここで流れるやろ!!!」というシーンが幾らでもあったのに流れず、肩透かし。フラストレーションが溜まったまま終わってしまったんですよね。このヒーローものの「らしさ」から少し外したような演出が気に入るか気に入らないかで変わってきますが、12話もそんな上堀内節が健在でした。私個人としては、ゲイツの心理描写とともに、大変ハマっていたと思います。

 

 

 

劇場版 仮面ライダービルド Be The One [DVD]

 

劇場版 仮面ライダービルド Be The One [DVD]

劇場版 仮面ライダービルド Be The One [DVD]

 

 

 

そして今週のアクションシーンは、過去と未来のW鎧武アーマー。ここまでの回とは一線を画したアーマーの描き方でした。11話の冒頭にもいきなりアクションがありましたし、贅沢だったなぁ。こりゃ鎧武アーマー好きになっちゃいます。ウォズの継承の儀を挟みながらのWバトル(しかも敵も同じ)は、コメディチックでありながらも決まるところは決めるというトリッキーな演出となりました。「細切れにしてやるぜ!」→「それ輪切り」の流れ、良い具合の締まらなさよ。

 

細かいところで言えば、ミカンのアイコンが大量に出てきましたね。何でそこだけ微妙にエグゼイドチックだったのは何故なのか。神の才能と掛け合わせてるのか。それは何というか、迷惑な勘違いです(笑)

 

 

 

仮面ライダージオウ DX鎧武ライドウォッチ

仮面ライダージオウ DX鎧武ライドウォッチ

 

 

 

以上、12話感想でした。前回はストーリー重視の感想でしたが、今回は演出面重視。上堀内監督回はいつも気になっちゃいます。ルパパトの杉原監督といい、平ジェネFOREVERの山口監督といい、若い監督さんがどんどん出てこられて嬉しいです。東映特撮ヒーローの監督は限られてて、マンネリ化、ルーティン化しちゃっている印象ですからね。どんどん個性を見せて欲しい所です。

 

ちなみに平ジェネFOREVERの山口監督は映画初監督。印象的なのはエグゼイドの宝生永夢ゥ!回と、『仮面ライダー4号』。アクションの火薬の使い方が面白いなぁと思います。(パラドクスがゲンムを吹っ飛ばした時のズガガガガ!!!という爆発の仕方が非常にアクション漫画のよう)

 

FOREVER予告でも、平成ライダー20人を安易に横並びにさせない集合シーンが素敵。独創的で熱い演出に期待しています。

 

 

【関連記事】

 

exloyks.hatenablog.com