2020年1月8日から、3月30日までの3ヶ月弱。自分が生きてきた中で最も特殊で、奇妙で、苦しくて、だけどとっても愛おしい時間だった。
こぶしファクトリーというハロプロ発のアイドルが解散発表をし、後悔しないように最後まで追いかけたいと決めたあの日。その時の私は、たった数十日後に世界がこんなにも変わってしまうなんて想像だにしなかった。未曾有の事態は、解散を目前に控えたアイドルと時間を共有したからこそ、より身近な問題として降りかかってきた。リリースイベント、個別握手会、バースデーイベントの一律開催中止。唯一私がチケット当選していたひなフェスの無観客収録。ギリギリまで事務所が粘ったものの、悔しくも無観客公演が決まったラストライブ。なんで彼女たちがこんな目に合わなきゃいけないんだ。比較的新規の私でさえ胸が張り裂けそうになったのだから、5年来のファンがどれだけ苦しかったかは想像に難くない。
それでも、3月30日、制限の多いライブビューイングの中で見届けた無観客ライブは、「人生で見たライブで一番だった」と断言していいほど素晴らしく、彼女達の5年間の歴史がギュッと詰まった最高の解散ライブだった。こぶしファクトリーらしさがとことん詰まったセットリスト、愛のある演出の数々、何より超楽しそうに歌って跳んで踊る彼女たちを前にし、嗚咽するくらい泣き、破顔し、声に出せない分心の中で叫びまくった。
そんなラストライブまでの3ヶ月、こぶしファクトリーを追いかけた時間をここに記録する。
注:以後各メンバーの呼称は以下の形で表記します。
広瀬彩海:彩海ちゃん、浜浦彩乃:はまちゃん、野村みな美:のむちゃん、和田桜子:さこちゃん、井上玲音:れいちゃん
1月8日
青天の霹靂、という言葉がこれほど似合う日は無い。仕事初めの週の真ん中、午後10時。突如流れてきた「こぶしファクトリー活動終了のお知らせ」という無情なツイート。誰も想像しなかった一報だった。直前までのむちゃんとれいちゃんのハロ!ステを楽しんでいたはずなのに、その子たちがたったの3ヶ月でいなくなってしまう現実味の無さ。この回のハロ!ステはカントリー・ガールズの卒コンが放送されていたこともあって、間もなく別グループの解散発表がなされるなんて想像できるわけがなかった。余韻ぶち壊しも大概にしてくれ・・・。
【ハロ!ステ#322】Hello! Project 2020 Winter!カントリー・ガールズ ライブ2019 ~愛おしくってごめんね~ LIVE&コメント MC:野村みな美&井上玲音
直後に流れるメンバー達のコメントと、別グループのハロメン達のブログ。特にれいちゃんの無念さと、つばきファクトリーの岸本ゆめのちゃんによる率直な感想に胸が痛んだ。あまりにも早すぎる。
それと発表するにしても週の平日ど真ん中は止めてほしかった。残り2日、まともに仕事に行っただけ自分えらい。
1月13日
とりあえず気持ちを整理するためにブログを書いた。思ったことをまとめるだけでも心が救われた。結構読んでいただけて、こぶし組のフォロワーさんもちょこちょこ増えた。
昨年夏のハロコンと、秋ツアーの横浜Bay Hall公演。解散発表前に生のこぶしを見たのはたったの2回である。でも、そのたった2回だけで心を掴まれ、2020年以降力を入れて応援したいぞ!って思えたんだから、彼女たちのライブ力は伊達じゃないと思った。また、10月に発売された『辛夷第二幕』という2ndアルバムの完成度の高さと、三十六房のトークイベントにおける雰囲気の良さで、より心を惹かれた。入りは遅かったが、この3ヶ月だけでも全力で推してみようと決めた。じゃないと後悔すると思ったから。
基本的にDD*1だから全グループ平等に推したいとは思っているが、この3ヶ月だけはこぶしを推していくぞ~と腹を括った。しかし今思えば1月のこの段階ではまだ覚悟が決まっていなかったのかもしれない。この先の出来事を知っていたら、ハロコンも、県外のリリイベだって行くべきだった。その辺りはお財布や時間との相談なので、難しいのは承知だけども。
1月14日~19日
まさかの記事作成翌日に追加イベント。のむちゃん待望のFCバスツアー。
バスツアーはとんでもないイベントだとは、ぱいぱいでか美さんやタワレコの嶺脇社長の証言だったり、工藤遥バスツアー時のオタク達の興奮大爆発なつぶやきなどから耳にはしていた。だが、7万円という巨額を払っていくべきなのか。新社会人だし、出せるお金にも限度はある。友達やフォロワーさんに相談しながら、大いに迷った。その5日後くらいにブログを書いてるうちに、やっぱり行きたいという思いが強くなり、ドキドキしながら前金を振り込んだ。これがひとつの大きな分岐点だったと思う...。
記事のリンクを一々貼ると邪魔なので、よかったら当ブログを遡って読んでみてください。うるさく葛藤してます。
あと16日にforTUNE musicの1次〆切があり、購入した全員チェキ会が当選した。普段個別とかいかない人なので、TLのオタク達が投じる金額に戦慄してました。が、ラスト個別なんだから気持ちはわかる。今の記憶を保持したまま当時に戻れるなら、彩海ちゃんとのむちゃんの個別にだいぶ投じてたと思う。結果的になくなるとわかっていても。
それともうひとつ。FM FUJIにて放送されていた「こぶしファクトリーの夜空で逢いましょう」をはじめて聞いたのはこの日だった。生放送でこんなに面白いラジオがあるなんてきいてない・・・。というのも、私の地域だとFM FUJIに繋がらないため存在を知らなかった。しっかし笑ったなあ。マントル広瀬、桜子ASMR、バスツアー狂いののむちゃん・・・。
1月20日
ラストライブFC先行開戦。メンバー発案のタイトルがカッコ良すぎる。
1月21日
彩海ちゃんのブログにより、新入りとしてこぶしを推すことに抵抗がなくなった日。前々から思ってはいたけど、リーダーへの絶対的な信頼がより強くなったのはこの日からだった。
あのさぁー勘違いしてる人いるかもしれないけど
こぶし組ってこぶし好きな人全員を指すからね?
わ!こぶし好き!って思ったらこぶし組だからね〜
少なくとも私はそう思ってるよ。
「ファン想いなグループ」という印象が以降どんどん増していくことになる。
1月30日
彩海ちゃんアトロクからの夜空で逢いましょう。聡明な語り口でのおすすめ小説紹介で宇多さんとイイ感じに盛り上がってからの、テンションのおかしい夜ラジオの流れで、木曜夜の中でも特に楽しかったなあ。「スタートライン」と「青春の花」が初解禁。特に「スタートライン」はこぶしの真骨頂といえる楽曲で、はやくライブで聴きたい!と心を躍らせた。
1月31日
握手会がお見送り会になる発表があり、バスツアーも雲行きが怪しくて、思い返すとこの辺りから徐々に魔の手が忍び寄ってきていた。でも全然外出してたし、友達と会いまくってたし、危機感なんてゼロに等しかった。
2月3日
Love musicハロプロ特集。こぶしのアカペラが地上波で流れる。ハロヒスのこぶしさん強すぎな件。
2月6日
TLのオタクにおすすめの円盤を聞いた結果、ジェケニンとKOBOを購入することに。流石に舞台版だけにしていたが色々あって映画版も買った。
ひなフェスこぶしプレミアムに当たった緊張の16時。だがここに当たったということは・・・。
2月7日
ラストライブ落選。人脈も特にないので手に入れることは敵わず・・・。粘ってみたが、結局一般に希望を託した。
2月9日
豊洲対バン後の5人の見たことないくらいテンション高いブログを読んで、行くべきだったと後悔した。Creepy Nutsのライビュ行ってる場合ではなかった・・・。今過去に戻れるならライビュからそのまま直行しろ!!ギリ間に合うから!!と𠮟りたい。
2月10日
さこちゃんバーイベ当選。ちゃんと情報収集してたらのむちゃんバーイベはきっと行けてたよなあ。やっぱりこの頃はまだ本気度が足りなかった。
2月11日
色々逃した分を回収するため、ハロコン仙台へ。ドスコイ、明日の私は、そして青春の花にスタートラインと大満足のこぶしタイム。スタートラインのフルは初見だったので、落ちサビののむちゃんに痺れまくった。この頃に、箱推しからのむちゃん推しへとシフトし始める。コールも楽しかったなあ。
佳林ちゃん卒業の動揺はあれど、非常に楽しい時間を過ごせたハロコンだった。この頃に戻りたい。
2月14日
「青春の花」MV解禁週。仕事終わりの駅のホームで涙をこらえながらひとりで見た。あと前日に鑑賞したKOBOの「万歩計の桜子!」が頭から離れなくて思い出し笑いがキモイ1日だった。
2月15日
生写真に手を出さないタイプの人間でよかった......とクリップボードを持ち歩くヤバい目をしたオタク達を見て思った(みんな超真剣)
— ログ (@exloyrog) 2020年2月15日
ハロショ行ってこんなこと言ってたけど1ヶ月後の俺はヤバい目をしてクリップボードを持ってました
それとバスツアーの報が届いた。コロナによる影響が出るよ~的な注意書きはあったが中止にならず一安心。今思えば紙一重。
2月17日
はまちゃんバーイベとトレイニーイベントが決まった。トレイニーの知識はゼロだったけど、過去掘り出したりしてエモさに盛り上がってた。
2月20日
抱腹絶倒のクイズ野村みな美。
冬に食べたくなるものといえば?
野村「正解は!信玄餅!」
彩海「どう考えたら信玄餅になるんだよ!アホか!」
2月21日
バスツアー前日。準備を終えて寝る前に、公開された「スタートライン」のMVを観てめちゃくちゃ泣く。あの畳み掛けはズルい。
もともとそんなに「推し」という概念と縁遠く、グループとして好きとか複数人での関係性が好きとか、複数で好きになることが多かったんだけど、ここにきて野村みな美ちゃんが「推し」なんじゃないかという自覚が芽生えてきている......
— ログ (@exloyrog) 2020年2月21日
この翌日電話がかかってきて完落ち
2月22日~23日
幸せすぎたFCバスツアー。ギリギリの時期に開催決行してくださったこと、本当に頭が上がらない。
ツアー翌日ここに全部書いたので割愛。ただひとつ付け加えるとしたら、、この日にオタク友達ができたことで、3月の苦しい時期を乗り越えることができたと思っていますし、仲良くしてくださって本当にありがとうございました・・・。今後ともよろしくお願いします。
はじめての撮影、「スタートラインの指差し」という注文が「指差し」に省略されてうまく伝わらなかったけれど、これはこれで超可愛いのでよし。後方イチャコラ組とはまちゃんの自分差しがかわいい!#kobushi_bus pic.twitter.com/sz4f1beLMs
— ログ (@exloyrog) 2020年2月23日
最初で最後の全員ショット、お宝です。
2月26日
豊洲ららぽーとのリリイベ。同室だった方に代購していただき、2部とも見ることができた。しかもかなり前列で。ありがとうございます。
コール禁止で制限の多い場所だったが、ルールを守りつつ手拍子やダンスで盛り上げようという空気は心地よかった。間違えて煽っちゃいそうになる彩海ちゃんや、張り切ってて声でかめなのむちゃんが愛おしかった。「急がば回れ」や「ナセバナル」といったバスツアー、ラストライブのどちらでも聞けなかった曲を聞けた。4年半前にメジャーデビューお披露目がされたゆかりの地にてライブを見届けられたことも貴重な経験だった。
だけど、この日を境に世の中が大きく狂い出した。
政府による大規模イベントの自粛要請、Perfumeの東京ドーム公演中止案内、豊洲の直前にフライングで報じられたラクーアリリイベの中止案内。
ラクーアの件はTDCのTwitterで報じられたが、その直後彩海ちゃんから「情報が錯綜していますが私たちもまだわかっていないので公式発表をお待ちください」といった旨のアナウンスがあったと記憶している。どこか不穏な空気はあったけど、リリイベでこぶしが吹き飛ばしてくれたし、その日は幸せな気持ちで眠りについた。考えないようにしていたのもあるかもしれない。
2月27日
リリイベ、バーイベ、個別が軒並み中止になった。
この先のリリースイベントが全部中止になりました。
仕方ないけど、1ミリも納得出来ていません。
この先も出来ません。
だからって私たちにはどうすることもできません。
中止が決まったら何も出来ない
無力すぎます。ごめんなさい
みんなに直接ありがとうを言う機会を全て奪われたわけです。
(中略)
でも今の私には
この状況が落ち着いたら、必ず皆さんに直接会って感謝を伝えられる場を設けることを約束することしかできません。
それが4月以降であろうと、来年であろうと、、。
約束します。
待っていてください。
今のは遠回しに書きましたが、
本音はこれです。
コロナウイルスがいつまで流行っているかわからないし、終わり見えない。
でも、ラストライブや、アイドル三十六房、まだ15日以降の希望も少しはある。それも、もしかしたら、
なくなるかもしれない。けど、
やらないと決まったわけじゃないなら、諦めないで準備したい。
ラストライブで会えない、リリイベや個別で最後だったって人がいるかもしれないけど、私たちも悲しい。
お別れの準備はできていないです。少しの足しにしかならないかもしれないけど、ブログ更新するので、ちょっとでもシャットダウンせずに覗いて見てほしい。
何もなくなったと思っても、当たり前のことに感謝したい。
ということです。ラストライブで伝説を残すって約束したじゃんね!!!!
メンバーが謝ることなくとにかく悔しそうにしていたことが、自分にとっては救いだった。本音で語ってくれたから、遠くにいるけど身近に感じられた。ただただ、ラストライブだけは間に合ってほしいと祈った。今となっては甘い考えだが、この時は周りを見ずに信じるしかなかった。ブログへのコメントはこの頃からちゃんと書き始めた。この日、夜空で逢いましょうの放送があったのも気持ちを保つのに助かった。
「仕方ない」「英断」「開催するなんてありえない」「金より人命だろ」
気軽にこんな言葉を吐いてくる外野にムカムカし、3月15日以降のイベント開催可否を待つだけの虚しい日々がここからはじまった。
2月29日~3月1日
#こぶし楽曲総選挙 に関してです。
— こぶしファクトリー (@kobushifac_uf) 2020年2月29日
ブログあげる段階で少し文章が削れてしまったので私のわがまま放題なルールを簡潔にまとめました。
2枚目はコメント投票例です。
よろしく!!#広瀬彩海 #kobushi_factory pic.twitter.com/noYBSWILRW
暇を持て余してしまったオタクに与えられた彩海ちゃんからの試練、こぶし楽曲総選挙。オタクのわかり手すぎる・・・。
インスタにて個別風映像を出してくれたり、SNS上で色々展開してくれたおかげで少し救われた。あと休日活かしてOTODAMAやらジェケニンやら沢山鑑賞した。オタ活をすることで、必死に心の穴を埋めた。
① 41.消せやしないキモチ
— ログ (@exloyrog) 2020年3月1日
12.シャララ!やれるはずさ
② 16.これからだ!
③39.Come with me 21.ハルウララ
④亀になれ!
⑤26.未熟半熟トロトロ#こぶし楽曲総選挙
俺的楽曲大賞。今入れたら「Yes!We are family~こぶしver.~」も上位に食い込みそう(チョロイ)。
3月3日~3月4日
ラストシングルリリース週! リリイベは中止されたけど、新宿、渋谷、町田木曽など、我ながらたくさん回ったな。絶賛発売中なので解散後でも買ってくれ。
とか言ってたら4月10日付のオリコンデイリーランキングで1位獲得!リリース週から1ヶ月以上経っているのに快挙ですよこれは。forTUNE Musicのサイン入りBOXが届いた影響だとは思うが、それでも1日で7000枚弱売れたのは凄いこと。
オリコンデイリー1位のおかげで、久しぶりにこぶしのグループLINEが動きましたとさ💎💙🎀🍀☂️
— 浜浦彩乃(AYANO HAMAURA) (@hamaura0426) 2020年4月11日
めでたしめでたし😌😌😌😌😌#こぶし伝説 は、まだ終わっていなかった。
そして3日の深夜(4日を回ったくらい)にこぶし楽曲総選挙の開票。総票数800を超える大盛り上がりな投票を彩海ちゃんやのむちゃん、ご家族の方の手作業で集計してくれたとか。ファン思いってこういうことだな~とあたたかい気持ちになった。以後も6~9日にMV総選挙、16日にこぶしシングルアルバム衣装総選挙をやってくれたりと抜かりないリーダー素敵。
3月6日
初のインスタライブ!楽曲総選挙結果発表やらアカペラやらさこサプライズとか盛りだくさん。30分でこんなにも人は幸せになれるのか。アイドルってすごい。
3月7日
のむちゃんの性格分析ブログが濃かった。ステージ上の勇ましさとトーク中の天然のギャップに惚れたのだけど、1月以降しっかりブログを読むようになってから「この子は内面で色んなことを考えている子なんだな・・・」と新たな一面がわかってきた。自分の事も周りの人もよく見てる。この人の魅力は「掴み所の無い面白い子」だけじゃない。
3月8日
さこちゃん誕生日。19歳おめでとう!彩海ちゃんのブログがエモかったので、のむちゃんのブログを心待ちにしていたら、「皆さんの血液型を教えてください〜。(ゆる募)」という訳の分からん質問が発動されて動揺が凄かった。電話で何話したか教えてくれるんじゃないんかい!(秘密なら秘密でみなさこの絆!となりますけども)ただその後に血液型別ののむパンをお勧めされて何気に盛り上がったからよしとしよう。血液型別のおすすめパンってのも意味わからんけど。
3月9日
さこちゃんバースデーイベントが本来行われる予定だった日。投下されたインスタ動画により、余計に成仏できない。めでたいんだけど・・・寂しい。無観客でもいいから何とか映像に残してほしかった。衣装がはちゃめちゃ良いだけに・・・。ブロコメに悔しすぎるみたいなわがまま書いてごめんね。
3月10日
ラストうたコン出演。大御所の方がたくさんいらっしゃる中で大トリをこぶしに任せてくれたやさしさ・・・。金八先生からの激励やゼルつくでもお世話になった谷原章介さんからのコメント、メンカラ風花びらの演出など、素敵なシーンがたくさんあった。画面越しとはいえ、久しぶりにこぶしの生歌を聞けたので喜びもひとしおだった。
政府から発表された自粛期間の延長に絶望。
3月11日
三十六房の無観客配信決定といううれしい一報。なくなる可能性もあっただけに一安心。一方でこぶしラスト以外の3、4月の公演が軒並み無くなり、ギリギリ粘ってくれていることを知る。事務所事務所っていうけど、メンバーの為に奔走してくれる大人たちなんだよってことが目に見えたので嬉しかったな。
トレイニーイベ、いつか何かしらで実現してほしいな。
3月12日
みなさこのヤバいやつ。結婚式ですか???
自分でも気持ち悪いと思うんですけど、この投稿から3時間くらいずっと聴き返してた。耳はとっくに天に召された。
3月14日
三十六房の特典を貰いに行き、早く着きすぎたのでさこちゃんへのオススメ曲をブロコメする。南波さんと嶺脇さんに感謝。
3月15日
昼パンの日。
八王子駅にて昼パンの日!B型のノムパンはクロワッサンとクリームパン〜!のむちゃんも同じパン食べてるかな?#昼パンの日#パンの日#みなみな春のパン祭り pic.twitter.com/lfwCOmNMVJ
— ログ (@exloyrog) 2020年3月15日
3月19日
念願の三十六房。序盤はお客さん不在のためやや歯切れが悪かったものの、徐々に個々のエピソードで持ち直し、CD購入時に募集した質問あたりでこれぞ三十六房!という盛り上がりを見せてくれた。ここでもファンを大切にする姿があった。れいちゃんの「こぶしの歌は歌いたいです」という思いが何とか結実したらいいな。バーイベだけじゃ足りないでしょう。
3月20日~21日
ひなフェス。室田卒コンのみ都合につき後日鑑賞で、20日と21日は全力でペンラ振って応援した。やっぱり無観客はレスポンスがなくて会場の静けさに泣きそうになった。それでも前を向いて全力パフォーマンスするハロメンに元気をもらった。特にこぶしは完成度が高すぎる。「ドカンとBREAK!」や「開き直っちゃえ!」はもちろん気合入ってたし、雨ノ森 川海の「GIRL ZONE」のカバーは鬼気迫った憑依型パフォーマンスでもう恐れ入った。こぶしってすげえな、と再認識した。
でもやっぱり無観客は寂しいからやめてくれ、と何にでも縋る勢いで祈った。
3月23日
夕方くらいに、ついにラストライブに関する一報が入った。無観客公演の決定。かろうじて、ライブビューイングだけは中止にならなかった。
こぶし組のレスポンスを、お客さんとつくるライブをあれだけ大事にするグループが、誰にも見られずに解散するなんて。何でこんなことになってしまったんだろうな、と嘆いてもどうにもならない。仕事帰り、メンバーに手紙を書くため便箋を買おうとしていた矢先に見てしまい、マジに足元おぼつかなくなってしまった。
この後メンバーからのブログが投稿された。明るかった。いやもちろん誰よりも悔しいはずだし、悔しさは滲み出てた。でも2月27日とは違った。「かわいそうとか思われたくない」「むしろ伝説を残せる!」「家で跳べるチャンスだよ!」と、前向きな言葉を綴ってくれた。誰が何と言おうと、最高最善の形でアイドル人生を締め括るんだ!という5人の姿がカッコ良すぎた。だからみんなから愛される存在になれたんだろうな。自分もいつの間にか、一生追い続けたいレベルで思い入れが強くなってしまっていた。
この子達と、こぶし組の笑顔は、私が守るからね
— こぶしファクトリー (@kobushifac_uf) 2020年3月23日
あやかより。#こぶしファクトリー#こぶし組#広瀬彩海 #野村みな美 #浜浦彩乃 #和田桜子 #井上玲音 https://t.co/WhZqKjCBMk
この日から、本当の意味でラストスパートが始まった。こちらの実感は関係無しに、無情に時計は進む。
3月24日~27日
この辺りはもうブログを読んでたっぷりコメントをして、頑張って仕事へ行き、昼休み辺りに彩海ちゃんのツイートにリプライを返す、みたいな繰り返し。とにかくラストライブさえ見届けられれば。映画館封鎖さえされなければ・・・。この週末に外出自粛要請が出たことを思うと、1週間遅ければ無観客開催さえも危うかった可能性はある。「30日だけはどうかお願いします」と最後まで祈るばかりの日々だった。
この間、YouTubeでのMV楽曲大賞発表や、もういっちょTV、牧野真莉愛のラジオ、夜空で逢いましょうの最終回、最後のインスタライブなど、事細かに提供されるコンテンツをとにかく摂取した。スカパー!さんの素敵なミニドラマ「タイムカプセル」にも泣かされたなあ。そう思うと、結構充実した1週間だったのかもしれない。
3月28日
直前すぎて逆に何をすればいいのかわからなかった。『辛夷音楽映像集』をひたすら流してた。
3月29日
前日。スカパー!さんの特番が夜にあるということで、それまではカウコンを観ていた。2019年末の段階では、彼女達が解散するなんて微塵も思ってなかったな~なんて。
カウコン鑑賞をしつつ、ご飯を早めに食べて、ずっと書かずにきてしまった手紙を書き始める。1人につき3枚と想定していたのに、書き始めたら思いが止まらなかった。家族や友達、恩師相手でもこんなに書いたことはなくて自分の可笑しさに笑った。特に彩海ちゃんには伝えられていない言葉があったので、とにかく全部出し切る位の気持ちで綴った。推しののむちゃんも勿論同程度に。それぞれの元に届いたかわからない。読んでくれてたらいいな。
そんなこんなで一気に夜は更け、いよいよ2時間半の特番。バスツアーの映像で既に懐かしさ溢れたし、つばきファクトリーとの深い絆を感じられた点も含め、非常に内向きで一見さんお断りだけど、前日だからこそ見ておきたい素晴らしい番組だった。寂しくなってボロボロ泣いた。泣いてばっかだな。
でもその後、「Love music」という番組の緊急生放送にて歌った「スタートライン」があまりにも爽快で、涙は全部吹っ飛んだ。無観客だろうが最高にブチ上げてやんよ!というロック魂が、彼女たちの中でメラメラと燃えていた。最後まで笑ってついてこいよ!と言われている気がした。この番組があったかなかったかでは、心持が全然違っていたと思う。急遽掛け合ってくれた大人たちにはやっぱり感謝しかない。
3月30日
そして、ラストライブ当日。正直言うと、直前まで終わる実感は湧かなかった。笑って付いていく気持ちではあったけど、映画館に向かう時も、着席する時でさえも、「本当に今日で終わるの?」「大丈夫なの?」という不安が押し寄せ、非現実感がずっと頭に残っていた。
全力ファクトリー!! #こぶし伝説 pic.twitter.com/9F032XYmIc
— ログ (@exloyrog) 2020年3月30日
滑り込みパンの日!カツサンド!!!のむちゃん今までありがとう。楽しんできます! #こぶし伝説 pic.twitter.com/FvhbeSH4mR
— ログ (@exloyrog) 2020年3月30日
でもその心配は杞憂だった。
開幕から終わりまで、全身全霊で歌い踊り叫ぶこぶしファクトリーの5人は、目の前に観客がいなかろうが、「ライブ」をしていた。客を煽り、レスポンスを指示し、時にオタクパートのコールを歌い、ステージを走り回る。こぶしファクトリーがずっとやってきたライブそのものだった。そしてその熱気は、画面を飛び越え、直に感じられた。
メジャーシングル全8枚に、アルバム全2枚。時には舞台楽曲も混ぜながら、全てを余すところなく網羅した5年間の総決算のようなセットリスト。
開幕早々のこぶしらしい殴り書きの歌詞表示や、途中のMV新カット、ライブ中のバックスクリーン等、色んなところにこだわりと愛が見られた舞台演出。
黒地のクール系、メンカラ系、辛夷の花をモチーフにした真っ白なドレス。全三種類、全くハズレなしの素晴らしい衣装。
それらを身に纏い、磨き上げてきた全ての技術と力と魂を燃やして、最高の歌とパフォーマンスを届けてくれたこぶしファクトリーの5人。
全てにおいて文句なしだ。この3ヶ月、特に3月に入ってから感じてきた悔しさ、モヤモヤを全て吹き飛ばしてくれる、こぶしファクトリーにしかできない底抜けに明るいライブだったと思う。この子達を少しでも追いかけることができて本当に良かった。そんな爽やかな気持ちになった。
ライブ中、めちゃくちゃ泣いて、たくさん笑った。ライブビューイングであるのにもかかわらず、こんなに感情が豊かになったライブは他にない。終わった後の喪失感はあれど、「推せてよかった」という幸せな気持ちいっぱいで終わることができたのは、こぶしファクトリーが体現してきたアイドル像あってこそだ。
本当に、出会えてよかった。ただただ幸せな気持ちでいっぱいになった。
*****
特定のアイドルを推し続けるという行為には、かなりの体力が必要である。その子達に同調し過ぎると、活動の浮き沈みに一喜一憂することを自分の私生活よりも優先しはじめてしまうからだ。自分の人生を一番に考えるのならば、推奨するものじゃない。あまり健康的ではないと思う。
こぶしファクトリーを追ったこの期間で、アイドルを応援するとはどういうことかを身を持って知った。お金はもちろん、やはり体力を削ったし、精神状態の浮き沈みは激しかった。正直言うと、3月はオタクを辞めた方がずっと楽なのではないか?と思うことが多かった。いくらでも手放すタイミングはあった。
だけど、そういった犠牲を伴ってでも推したいという強い欲求の先に、不確かだけれども深い愛や絆があると知った。もちろんアイドルとオタクの壁は絶対に乗り越えられない。どれだけ尽くしても、その先には辿り着けない。無駄でしょと言ったらその通りだ。だが、誰が何と言おうと、周りから奇異の目で見られようと、この場所には何物にも代えがたい幸福がある。たくさん向き合ってきた人なら尚更深い幸福を得られるのだろう。それこそ一生ものの。それは裏返すと消せない呪いなのかもしれないが、最高のアイドルを推したという記憶は、人生で困難が訪れた時にきっと自らを救ってくれるお呪いになる。自分も期間は短かったが、手放さなかったことで、その幸福の一端を得ることができたと思う。
そしてそれは、こぶしファクトリーが、他の誰よりもファンと向き合ってくれるアイドルだったからこそ、より強く実感することができたのだと思う。こんなにも嘘をつけなくて、素直で、精神的に近いアイドルは他にいないよ。確かにアイドルである以上、彼女らの存在は「虚構」なのかもしれないが、「虚構」の壁を越え、一人間として尊重したいと思える存在だったから、ずっと見守りたくなったんじゃないかな。
単純に、
歌うことも踊ることもすき。
だからお仕事って感じしない。楽しい。もちろんそれもある。
でもこぶし組の皆さんが
私たちのことをちゃんと一人ずつ見てくれて
知ろうとしてくれて、
受け入れてくれて大きな愛を返してくれるから
ほんとにここは素敵な場所です。
あたたかくて、優しくて、楽しくて、幸せ。
さこちゃんはこう言っているけど、むしろ「一人の人間として応援したい」と思わせてくれるアイドルだったからこそ、素敵な場所にすることができたんじゃないかな。あなたたちの力だよ、って思う。
だから、この未曾有の危機を乗り越えて平和が訪れたら、真っ先に皆に感謝を伝えに行きたい。画面越しじゃなくて、直接。自分のことを覚えてくれてなくても、ただただ伝えたい。あの時はありがとうって。伝説のライブだったよって。会えなくて辛かったけど皆のお陰で救われたよありがとうって、直接伝えたい。何時になるかはわからないけど、その時が来るまで頑張るよ。「あん時大変だったね~(笑)」なんて笑い合える日が来たら、それだけで最高じゃんね。
今なお続く暗い情勢のせいで、当初の想像よりもずっと奇妙な3ヶ月になった。だが、逆にこの事態に直面したことで、深く愛することもできたのかな、とも思う。過去の自分にこの体験を聞かせたらきっと引かれるだろう。家族や友人にも話すことはできない経験だ。だが、他の誰にも理解してもらえなかろうが、この3ヶ月は嘘偽りなく愛おしくて大切な時間だった。この思い出は鍵をかけて大事に仕舞っておきたいし、時々引き出して自分を鼓舞してみたり、懐かしんでみたりと、大切に使っていきたい。そしてこの出会いを終わらせず、5人のことをこれからも見守っていきたいと思う。さこちゃんだけはどうしても厳しいんだけど、他の4人は精一杯応援したいよ。
彩海ちゃん、のむちゃん、はまちゃん、さこちゃん、れいちゃん。こぶしファクトリーの5年間、お疲れ様でした。出会ってくれてありがとう。これからもよろしくね。
そして近い将来、こぶし伝説が再び訪れることを願って。いつかまた。