零れ落ちる前に。

その時々感じたことを、零れ落ちる前に。

2020年に書いた記事と、その他諸々。

2020年12月31日の朝から昼にかけて書いています。大晦日感がまるでない。

 

あっという間に過ぎ去った1年でしたが、コロナ禍は続くどころか拡大している最中で、いつもの年末と同じように「総括」することはできません。不安の真っ只中です。それでも、そういう状況をボーっと見つめていられるくらい程々に裕福な環境に身を置けていることは本当に幸運だなって思います。幸運だからこうして文章も書けている。今年の半ば辺りにようやく見た『アンナチュラル』の「たまたま生きている」という言葉が、年の瀬になって余計にリアリティをもって響きます。いつ、どこで、どう転げ落ちてしまうかなんて誰にもわかりません。裕福さという指標はわかりやすいですが、それ以外の指標でも、全然転げ落ちてしまう可能性は多々あります。というか、とある指標では現在落下中かもしれない。その辺りのことは輪郭をぼやかしてしか書きませんが、まあ、明日からもそれなりに健やかに生きていけたらいいなと思っています。

 

今年書いた記事をいくつか書きながら、ゆるっと今年を振り返り、あとその他諸々語りたいことを書いて、2020年に置いていきたいと思います。二度と来んな、こんなクソ年。

 

(目次多そうだけどそんなに長くないよ~ ....と心の野田クリが言ってます)

 

 

 

 

こぶしファクトリー

 

exloyks.hatenablog.com

 

exloyks.hatenablog.com

 

exloyks.hatenablog.com

 

exloyks.hatenablog.com

 

最初の3ヶ月はこぶしファクトリーのことばっかり考えて生きていましたね。もう何年も昔のような感覚でもあり、すぐ昨日のようなことでもあり。アイドルを生活のド真ん中に据えると、ここまで感情を持っていかれるんだと、後から振り返って危惧したりもしました。特に3月、毎日のようにAmebaブログのコメントをほぼ全員分書いていましたが、よくあんなことできたなあ。

 

その時はとにかく、政府と社会とそれから人間を恨みまくってました。なんでこんな心清らかで気高い精神を持った人たちが、一番のアイデンティティであるライブを奪われなきゃいけないんだって。バスツアーの開催、ラストライブの無観客開催。どちらも奇跡的に滑り込んだな~と思ったり、ラストライブに関しては「もう少し待っていれば...」なんてことも11月辺りは考えてしまったり。でも、タイミングですよね。本当は感染者数がどうとかではなく、タイミング。悔しいけど、主に広瀬彩海さんの進路を考えたら、あの日が考え付く中での最善だったと思います。そうやって納得させるしかない。

 

多分何度も書いていますが、奇妙で愛おしい3ヶ月でした。

 

 

配信ライブ

exloyks.hatenablog.com

 

exloyks.hatenablog.com

 

ライブハウスで直接音楽をお届けすることが限りなく不可能になったこのご時世、ミュージシャン達は配信ライブという無機質な形態を選ばざるを得ませんでした。その採算とか、そういう現実的な話は当事者ではないので出来ません。消費するファンでしかなくてごめんなさい。本当はただ楽しみたいだけなのに、「俺が支えるんだ」なんて粋がって、配信ライブを買いまくっていました。星野源、sora tobu sakanamaison book girlサカナクションKing Gnu、ビバラオンライン...。いずれも作家性が強く出て、創意工夫が面白いライブばかりでした。そういう見方をしている次点でライブハウスで見る生の音楽とはもう違うんですけど、それを念頭に置いて楽しませてもらいました。

 

ひとつめのBase Ball BearYouTubeで毎週配信していた「自宅ライブツアー」。この後彼らは通常の配信ライブを三度試み、一回目の「LIVE IN LIVE~IN YOUR HOME,MY HOME GROUND~」だけ購入しました(10、11月はパスしちゃった...)。来年の「新春ベースボールベアーちゃん祭り2021」は当初有観客の予定でしたが、タイミング悪く無観客のみに戻ってしまいましたね。でも、小出さんの「僕らは諦めずに今後のライブを組んでいきます」という言葉を拠り所にして、来年のどこかで直接お会いできたらなと思います。

 

ふたつめの赤い公園0日目は今年ベストライブです。あの日の興奮は忘れません。ずっと、ずっと。

 

あと感想は書いていませんが、Creepy Nutsの武道館ライブを配信で見たとき、やっぱり有観客のライブは熱が違うなって思いました。これこそがライブでした。ハロプロのBallad公演で直接足を運んだ直後ではありましたが、「通常の公演」ってだけで全然興奮の度合いが違った気がします。その後アンジュルム、Juice=Juiceの武道館公演を見て、その感覚を確信しました。早く「有観客」「無観客」なんて言葉がなくなる日が来ればいいですね。2021年はまだ復旧の年になるだろうけど、その先はきっと、復興すると信じて。

 

 

現場

exloyks.hatenablog.com

 

exloyks.hatenablog.com

 

exloyks.hatenablog.com

 

exloyks.hatenablog.com

 

exloyks.hatenablog.com

 

印象的な現場5選。と言いつつ、バースデーイベントは3本分一気に書いていますが。卒コンについては書く体力が無かったですが、めちゃくちゃ感極まったライブでした。

 

先程「早く復興すればいいな」と書きましたが、アップフロントは現場確保のペースが異常に早い&多いことで、12月の奇跡的なタイミングに卒コンを完遂するという偉業を成し遂げました。こぶしの時は不満だらけでしたが、何やかんや言って興行を生業とする会社の底力を見せつけられた1年でした。Ballad公演は正直序盤でリタイアしてしまいましたが(やっぱりハロプロ曲が好きなのだ)、地道な積み重ねで歌唱力を磨き、ひとりひとりの力が底上げされたことで、目に見えてグループパフォーマンスが良くなりました。ユニゾンが明らかに太くなっている。誰もが成長した1年だったと思います。

 

それに、毎年インフルエンザで欠席者が出まくるハロプロが、感染者0で済んでいるというところに、感染対策の本気を見ました。このご時世であんなに全国巡業しているのにね。譜久村さんと横山さんは危なかったですし、もうあとちょっとで感染してしまうおそれはありますが(正直ここまで来たら感染しても誰も責めません、謝らないで)、来年も引き続き健やかにライブを続けてくれることを願っています。

 

ハロプロから卒業した浜浦彩乃さんの初舞台と、広瀬彩海さんの単独コンサートも見に行くことができました。彩海ちゃんについては舞台も行ってます。舞台はマンパワーを直接浴びることができる物凄い空間で、彼女らだけでなく沢山の俳優さんに魅了されました。舞台もちょこちょこ感染→中止という事例が起こっているので、無事開催できていることがまず幸運です。「お客さんの勇気ある決断に感謝」なんて言われますが、いやいやあなたたちの方が凄いよ、と本気で思います。危機的状況だからこそ、知名度に関係なく、俳優さんの力を純粋にダイレクトに味わうことができた両公演でした。

 

彩海ちゃんの単独コンサートについては記事にたっぷり書いたので是非。Twitterのいいね欄でご本人に届いたことがわかったので、もう満足です。来年も応援しています。

 

 

TRUMP

exloyks.hatenablog.com

 

『LILIUM』は以前から何度も見ていましたが、シリーズを通して観るのは「はじめての繭期」が最初。脚本力と役者の熱量に圧倒され、ファンタジーが苦手な自分が驚くほどのめり込んでしまいました。その直後に発表された最新作『黑世界』はなんと主演に鞘師里保。巡り合わせに感謝し、池袋サンシャイン劇場に二度足を運びました。配信ライブの方は計6回購入。雨下の章も日和の章も何度泣いたことか。今でも全曲のメロディーを暗唱できるほど見尽くしたため、感想はすぐにでも書けるくらいですが、タイミングがなかなか合わず断念。円盤発売辺りに書けたらなって思います。とんでもない舞台、というかTRUMPワールドでしたよ。サンシャイン劇場の5列目で鞘師さんと朴璐美さんの熱演を見た時は、今年ナンバーワンに泣いたこぶしラストライブに匹敵する涙量だったと思う。

 

 

読書

exloyks.hatenablog.com

 

exloyks.hatenablog.com

 

exloyks.hatenablog.com

 

積ん読録を始めました。本棚を赤裸々に公開する企画なので恥ずかしさもありますが、それ以上に「自分の思考の流れを記録したい」という思いが強く、軽い感想を添えて書くことを続けています。ただ、「書くために読む」ようにならないようバランスには気を付けています。そのバランスが崩れかけているため11月分はパスしたのですが...。それと「アフター6ジャンクション」が「量より質!」と読書コーナーの選書を1冊に絞ったこともあり、複数の短い感想を並べるだけのブログでいいのかな?なんて迷ってもいます。良いんだよ!と言い切れる自信は最近ちょっと途切れがち。まあ義務ではないので気が向いたら更新する程度で続けていきます。

 

今年特に読んでよかった本は以下3冊です。特に出版年はこだわりません。

 

・宇佐見りん『推し、燃ゆ』 Amazon

・宮野真生子、磯野真穂『急に具合が悪くなる』 Amazon

・入江杏編著『悲しみとともにどう生きるか』 Amazon

 

 

特撮

exloyks.hatenablog.com

 

exloyks.hatenablog.com

 

exloyks.hatenablog.com

 

 

ライダーは完全に平成で卒業してしまいました。もう遅起きの日曜が確立してしまった...。なので未だに『ジオウ』に思いを馳せる日々です。近年の井上敏樹御大とはなかなか合わないので心配ですが、『ジオウvsディケイド』『ディケイドvsジオウ』を心待ちにしてます。

 

牙狼』は途切れ途切れ見てますね。昨年の『-月虹ノ旅人-』で冴島家は一区切りつきましたが、道外はもうちょっと深めても良いような...と思っていたところに完全新作の『VR』。展開がのっぺりしてもどかしい作風でしたが、オチは新しくて好きです。ここからはコンテンツ的に茨の道だと思いますが、次でどう出るか期待ですね。金狼感謝祭も懐かしい顔触れがそろって楽しかったです。小西さんと肘井さんに翻弄される藤田さんの図が好きすぎて(笑)

 

ウルトラマンZ』は感想リタイアしました...!感想を書くのがつらくて作品も切るという最悪の展開に陥ったのでもう毎週書く系の記事はやめます。最終回だけ見るという禁忌を犯しましたが、それでも号泣させられるパワフルな作品でした。年始に一気見しよっと。

 

 

記事についてはここまで。あと書いたのは年末に急に連投したまとめ系です。是非是非年始のお供にしてください。以下はぽつぽつと振り返り。

 

 

 

M-1グランプリ

なんと、急にお笑いにハマりました。2回戦、準々決勝と惜しみなく動画公開された恩恵を受け取り、コンビ名を大量にインプットした1年でした。まあこの施策は芸人さんからしたらネタバレになって辛いでしょうけど...。GYAOさんはせめて芸人さんに告知してからやってくれよな。準決勝の配信も急すぎたぞ。なお準々決勝で一番笑ったのはインポッシブルでした。この舞台に命懸けすぎ。

 

当初はフラットな気持ちで決勝戦を楽しむつもりでしたが、ニューヨーク、東京ホテイソン辺りはYouTubeを見始めてしまい、かなり応援体制で臨む結果に。人柄を知った上で見るのと、全然知らないので見るのとではだいぶ違いますね。特にホテイソンはネタを見まくっていたので「もっとウケていいやろ!」と憤りました。まあこれも「芸人ファン」というひとつの楽しみ方だなあと。ニューヨークは決勝決定後の動画で「ここからは賞レース修羅か、芸能界修羅や」と言っていましたが、嫌がっていた前者になってしまいましたね。笑

 

マヂラブ優勝は腹がちぎれる程爆笑したので納得です。先日ジャズのビッグバンドに所属している友人と、「準決勝の「吊り革」を決勝用にチューニングするのって賞レース漫才の醍醐味だよね」という話に(準決勝未見のためネットからの情報ですいませんが!)。彼曰く、リハの録音を聞きながら「ここはウケそうだからもっと盛り上げられる」というポイントを数個所見極め、実際に披露して見事に客席からの拍手をもぎ取った時が、音楽をやっていて一番の快感だそう。お笑い芸人が拍手笑いを勝ち取るときの感覚も同じなんでしょうね。場数を踏み、どんどんネタの精度を上げ、大一番で大爆笑を搔っ攫う。マヂラブに限らず、芸人さんってかっけえな、と痺れました。

 

あとインディアンスのファンになってしまいました。敗者復活戦から見てたから、トップバッターへの抜擢と見事な一本、そしてアナザーストーリーで見せたひたすらに楽しそうな笑顔など、もうLOVEです。M-1の話はここじゃ収まらないのでまた書きます。

 

 

音楽・映画・ドラマ・漫画

アルバムランキングはこんな感じ。

 

 

入れ忘れてましたが、Creepy Nutsの『かつて天才だった俺たちへ』も上位に食い込みます。

 

トラック単位で言えば、赤い公園の「Mutant」「夜の公園」、米津玄師の「感電」、Creepy Nuts & 菅田将暉の「サントラ」辺りをヘビロテしてました。

 

 

新作だけだとなんと10本しか観てません。なんてこった。復刻上映だと『バーフバリ 王の凱旋』、『グレイテスト・ショーマン』を観ました。ライビュは『こぶしファクトリー ライブ2020 〜The Final Ring!〜』と『東京事変2O2O.7.24閏vision特番ニュースフラッシュ』を鑑賞。それと広瀬彩海ちゃん目当で『第二回アイアム野田映画祭』というショートムービーコンテストを観覧しました。なかなか面白かったので、出品作品を是非観てみてください。

 


【第二回アイアム野田映画祭】キムヤスヒロ監督作品『泥の味』(広瀬彩海賞受賞)

 


【第二回アイアム野田映画祭】山脇唯監督作品『ダノ先生の、おいしい人生のつくりかた(原題・tasty life)』(上田誠賞受賞)


広瀬彩海・野元空 出演ショートムービー『Ramen&Curry』(第2回アイアム野田映画祭出品作品)

 

ドラマは『アンナチュラル』を一気見した後の『MIU404』が最高でした。志摩と伊吹、また会いたいけど幕引きが完璧だったのでもう十分という何とも贅沢な悩み。生きたキャラクターでした。久住の考察でTwitterが盛り上がるまでが野木さんの戦略なんでしょうね。「お前たちの物語にはならない」という強烈な台詞を食らったというのに、津波だ水害だなどとキャッキャする浅はかさ。受け取ったメッセージを無下にしないよう、「他人の物語化」を勝手にしていないか気を付けようと思いました。

 

他だと先日の『岸部露伴は動かない』がベネ!「くしゃがら」凄すぎました。第3夜はこれから見ます。Twitter平井太郎の正体食らわないよう気を付けないと...。あとAbema TVの『17.3 about a sex』がポップな性教育ドラマとしてなかなか面白かったです。元々ドラマはあんまり見ないので本数は少なめですが、来年もTLの評判を見て気になったものを見てみよう。

 

漫画はジャンプの人気連載陣が続々と物語を閉じる年でしたね。ただ『アクタージュ』の遺恨は一生残ります。『鬼滅の刃』の大団円と鬼バズり、『ハイキュー!!』の完璧すぎる完結、『呪術廻戦』のネクストブレイク、『チェンソーマン』の伝説的クライマックス、安定のヒロアカ、ドクストなどなど、今年は話題盛り沢山でした。来年は呪術が更にバズり、チェンソーがアングラで悪魔的にウケ、『アンデッドアンラック』がブレイクする年だと思ってます。それとマガジンの方は『進撃の巨人』がとんでもなかった。他にも色々出会いがありましたがこの辺で。

 

 

 

Podcast

こっそりPodcastを始めました。自分の声も話し方もそんなに好きじゃないのでアレなんですけども、セルフケアの一環として楽しくゆるくやっているので、良かったらぜひ。「わかりにくいラジオ」というタイトルで、現在第3回まで更新しています。

 

open.spotify.com

 

こんなこと言ったら書き手として本末転倒ですけど、文章って攻撃されやすいじゃないですか。目に入りやすいから、ちょっとでも違和感を持たれると、言いたいことが伝わる前に殴られてしまうリスクがある。だからある種の逃げ場=アジールとしてこのラジオを開設した次第です。そのため「セルフケア」という言い方をしました。

 

3回やってみて、もっと上手く喋れたらなあ...という欲が結局出てきたので、もう少し喋りながら頭の整理をできるよう、訓練の意味も込めて、ぼちぼち更新する予定です。

 

 

 

おわりに

こんな感じでしょうか。2020年を総括するにはもっと時間と文字数と体力が必要ですし、全然足りていませんが、読み物としてはこの辺りが限度ですかね。いつも無駄に長々と書いてしまう傾向がありますし、直すためにも早めに筆を置きたいと思います。

 

最後に、今年特に救われたコンテンツを二点紹介して終わります。わかりにくい文章を書く人間ではありますが、引き続きだらだらと付き合っていただけたら幸いです。お互いゆるーく生きましょう。

 

 

特に救われたコンテンツ

 

・元気が足りないラジオ(野地洋介さん、生湯葉シホさん)

open.spotify.com

 

・There are many many alternatives. 道なら腐るほどある(高島鈴さん)

www.ele-king.net

 

 

ではまた、2021年でお会いしましょう!